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特殊清掃 の商品レビュー

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29件のお客様レビュー

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2021/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブログから抜粋して本にしたものだからか、とても読みやすい。人間は死ぬと溶ける。炬燵に入ってる遺体は下半身はミイラ化し、上半身は倍に膨らむ。ホットカーペットには焼き汁が染みだし、電気毛布に包まれた遺体は発酵する。どんな臭気になるのか。どの現場も壮絶だけれど、浴槽内の清掃があまりにも生々しい...もし自分がこの話のように歯を渡される遺族だったら、卒倒してしまうな...

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2021/02/10

東京をはじめとして全国に3支社ほど構える特殊清掃会社に所属している著者・特掃隊長の著。 特殊清掃について、テレビなどで特集が組まれることもあり、「人が亡くなった部屋の掃除をする」ということは知っていましたが、それ以上の知識はない状態で読み始めました。 もともとブログだったこと...

東京をはじめとして全国に3支社ほど構える特殊清掃会社に所属している著者・特掃隊長の著。 特殊清掃について、テレビなどで特集が組まれることもあり、「人が亡くなった部屋の掃除をする」ということは知っていましたが、それ以上の知識はない状態で読み始めました。 もともとブログだったこともあり、短くて読みやすい質・量の文章が30篇ほど掲載されています。 印象に残ったのは前後編に分かれた「おでん」と「メメント・モリ」です。 「おでん」は棺に故人が生前好きだったおでんを入れよう、というところから始まる、生々しくも激しい言い争いが鮮明に描かれていて、第三者からすると一見コメディのようでありながら、その場に居合わせた特掃隊長さんからしたら大変な修羅場だったろうなと想像できます。 もう一方の「メメント・モリ」は王道な内容ながら身につまされた一篇で、死を考えるときの基本形だなと感じました。 このコロナ禍で特殊清掃の方の仕事は以前にも増して難を極めていることだろうと思います。 人は必ず死にます。そのことを、私を含めて多くの人は普段意識して生きてはいません。意識しないようにしている、と言った方が正しいでしょうか。 でも死んでしまったら、もう自分で何かを変えることはできない(当たり前ですが)。だからこそ、自分の去り際を考えて人は生前分与をしたり、終活をするのでしょう。 まだまだ死なない(であろう)と思いますが、このことを頭の片隅に置いて、これから生きていきたいと思いました。 余談ですが、巻末の解説の内容が養老先生でした。 そっちがあまりに濃厚(!)なもので、こっちが本編かな? と思うくらい(笑) なぜ途中怒り口調なのか分かりませんが、きっと気分が高揚してしまったのでしょう。 気になる方は解説を読んだ後に本編をどうぞ。 本編の後に解説を読むと、後味がすっかりさっぱり消えてしまいますのでご注意を……(笑)

Posted byブクログ

2020/01/07

特殊清掃を行う男性のブログをまとめたもの。 本書で「特殊清掃」とは、遺体痕処理、不用品撤去、遺品処理、ゴミ部屋清掃、消臭、消毒、害虫駆除まで行う作業。 一つ一つは短い。故人を深く掘り下げたものではない。 死後処置は葬儀屋さんがやってくれると思ってた。 私なら依頼者が高圧的だ...

特殊清掃を行う男性のブログをまとめたもの。 本書で「特殊清掃」とは、遺体痕処理、不用品撤去、遺品処理、ゴミ部屋清掃、消臭、消毒、害虫駆除まで行う作業。 一つ一つは短い。故人を深く掘り下げたものではない。 死後処置は葬儀屋さんがやってくれると思ってた。 私なら依頼者が高圧的だったり、嫌な奴なら断っちゃいそう。 金目のものだけ持って来させられるとか、イラッとする。

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2020/01/05

特殊清掃とは人間遺体・動物死骸・糞尿・山積ゴミなど、通常の清掃業者が処理できない特殊な汚染汚損を処理すること。著者の特掃隊長さんは、長年この業務に従事し、数多くの凄惨な現場に遭遇してきた。その体験談、つまり、過酷な変死や孤独死の現場を通して、生とは何であるかを説く。 正月早々、...

特殊清掃とは人間遺体・動物死骸・糞尿・山積ゴミなど、通常の清掃業者が処理できない特殊な汚染汚損を処理すること。著者の特掃隊長さんは、長年この業務に従事し、数多くの凄惨な現場に遭遇してきた。その体験談、つまり、過酷な変死や孤独死の現場を通して、生とは何であるかを説く。 正月早々、なんでこんな本を読んでいるのか、という話。 その理由は自分でもよくわからない(笑) でも、結構いいことが書いてある。 例えば、遺族に「なぜ、人は死ななきゃならないのでしょうね」と尋ねられたときの返し。 「まず、自分の無力さを知るため。そして、命が価値あるもので在るため」 死の現場を数多く経験しているだけあって、強力な説得力のある言葉だと思う。 他にも、 ー 人生は、最終的な合計点を人と争うものではない。一日一日、一瞬一瞬の生き方を自分と競うもの。 とか。 ー 好きな言葉として「一期一会」を挙げる人は多い。…ただただ、その意味を初対面の人に当てはめてしまいがち。本当は、いつも一緒にいる身近な人にも 「一期一会 」は当てはめた方がいいのだろうと思う。 とか。 いちいち重く深い。 あと、自宅で突然ポックリ逝くことを希望する人は多いと思うが、特殊清掃員の苦労を考えると、すぐ発見してくれる関係性の人がいない限り避けた方がいい、みたいです。

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2019/10/23

特殊清掃。特掃隊長先生の著書。遺体処理や遺品処理、ごみ屋敷の処理や清掃といった特賞清掃を仕事としている特掃隊長先生の実際の体験談がまとめられている良書。苦しみ悩みながら孤独にこの世を去っていった人たち。人間は誰しも最後は必ず死を迎える。生きることの意味や死ぬことの意味を考えさせら...

特殊清掃。特掃隊長先生の著書。遺体処理や遺品処理、ごみ屋敷の処理や清掃といった特賞清掃を仕事としている特掃隊長先生の実際の体験談がまとめられている良書。苦しみ悩みながら孤独にこの世を去っていった人たち。人間は誰しも最後は必ず死を迎える。生きることの意味や死ぬことの意味を考えさせられる良書です。

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2019/07/08

悲惨な話が多いかなあと懸念もあったが、淡々とした爽やかなコラム集って印象だった。死体の清掃ではあるけども。

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2018/05/21

読み終わった後、感動し過ぎて友人達に進めたが誰一人読んでくれない 温度差が鬱陶しかったのか、、、 それくらい素晴らしい内容。

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2018/05/12

知らない世界・知らない仕事内容。興味深く読ませていただきました。孤独死が増えているが、 人は死んで放置されたままだとどうなるのか? 「腐乱する」。このことは、誰でも頭ではわかっているとおもうが、改めてこの本を読むことで実態がわかり私にとってインパクトのある本となりました。 「孤独...

知らない世界・知らない仕事内容。興味深く読ませていただきました。孤独死が増えているが、 人は死んで放置されたままだとどうなるのか? 「腐乱する」。このことは、誰でも頭ではわかっているとおもうが、改めてこの本を読むことで実態がわかり私にとってインパクトのある本となりました。 「孤独死は、悲しいことではない」という意見に共感していたが、あとに残された周りの人が死体を対処する必要があることをこの本を読むまで具体的に、考えていませんでした。メメントモリ。

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2018/01/02

孤独死、自殺等と向き合う著者の一冊。 人は生きている限りは生きなければならない。という一文が印象的。 人の生死に関する様々な考え方、哲学を教えてくれる。

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2017/02/22

屍となった我々がどうなるのか? まさしく生ものであって、腐り、溶け・・・その悲惨な様態は細かく描写される。イメージがパッとできてしまう程に。    大往生、夭逝、自殺、急な事故死、病死、思いもよらない事故・・・様々あるのだと改めて認識させられる。 必ずしも家族に惜しまれ看取られて...

屍となった我々がどうなるのか? まさしく生ものであって、腐り、溶け・・・その悲惨な様態は細かく描写される。イメージがパッとできてしまう程に。    大往生、夭逝、自殺、急な事故死、病死、思いもよらない事故・・・様々あるのだと改めて認識させられる。 必ずしも家族に惜しまれ看取られて・・だけではない!ということを身近に感じられた。  僕にも寿命がある。どうなるのかな? コツコツ精一杯全うできるかな?  第六章:老いの先 印象に残りました。

Posted byブクログ