アイネクライネナハトムジーク の商品レビュー
「読み進めやすいし結構面白いけど、特別良い!!」ってわけじゃないかな・・・と思いつつ 読み進めたら、最後の最後でガツンとやられました。 油断して電車の中で読んでたので、涙が出そうになって危なかったです(笑) 人物の相関関係が、途中何度か「あれ?これ誰だっけ?」と分からなくなり...
「読み進めやすいし結構面白いけど、特別良い!!」ってわけじゃないかな・・・と思いつつ 読み進めたら、最後の最後でガツンとやられました。 油断して電車の中で読んでたので、涙が出そうになって危なかったです(笑) 人物の相関関係が、途中何度か「あれ?これ誰だっけ?」と分からなくなりました(;´∀`)
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久々にこの作家さんの本を読んだ。 色んなストーリーが最後につながる得意の構成。 各章の時間軸も違うため、最後にならないと繋がりが分からないところが面白い。 相変わらず面白い発想と発言をするキャラクターがいるので、そのセリフを読むだけでも面白い。 また読みたい作家さんですね...
久々にこの作家さんの本を読んだ。 色んなストーリーが最後につながる得意の構成。 各章の時間軸も違うため、最後にならないと繋がりが分からないところが面白い。 相変わらず面白い発想と発言をするキャラクターがいるので、そのセリフを読むだけでも面白い。 また読みたい作家さんですね。
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※このレビューにはネタバレを含みます
アイネクライネ 佐藤と先輩社員・藤間。藤間が長期休暇を取る間、佐藤はデータ破損の末のアンケート調査。街頭にある画面でボクシングの試合。手首に「シャンプー」と書き、人形のストラップをつけた彼女。 先輩夫妻、織田一真と由美。トイ・ストーリーのバズ・ライトイヤー。 休日出勤。道路工事。藤間さんの電話。工事の係員。 ライトヘビー 美奈子。美容院の客・板橋香澄。弟・学との電話。友人たち。歌を売る斎藤さん。由美は前の話の由美か。 ドクメンタ 藤間さんの架空のクイズ。免許証の写真。視力検査。通帳の記帳。 ルックスライク 高校生・素直な話だ。深堀朱美先生。 若い男女・あっはっは。 総合して、何ということでしょう!(笑 メイクアップ いじめっ子といじめられっ子の再会。結衣と佳織、結衣と夫の会話が絶妙。上司の山田は山田寛子か。 ナハトムジーク いままでのまとめ。みんなつながった。 伊坂作品には珍しい恋愛もの。と思ったら、斉藤和義さん絡みかぁ。楽しくさらさらと読めたけど、締めのナハトムジークはじっくり読みたくなって図書貸出延長を決意(笑)。よかった、慌てて読まなくて。 ボクシングというのも新たなジャンルかな。リアルだと思ったのは「メイクアップ」。女同士の話って怖い。
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連作、というか短編集。 書かれた時期が違うのに、話としては繋がっているし、それぞれとしても成立している。 読み終わったあと、爽快感があるような、でもないような、なんか不思議な読後感です。 酔っぱらってから読む本じゃなかったな、と。 フクザツな伏線を読み解くのも、ああー、と思って通...
連作、というか短編集。 書かれた時期が違うのに、話としては繋がっているし、それぞれとしても成立している。 読み終わったあと、爽快感があるような、でもないような、なんか不思議な読後感です。 酔っぱらってから読む本じゃなかったな、と。 フクザツな伏線を読み解くのも、ああー、と思って通り過ぎるのも読書、どちらもいいものです。
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短編集といえばそうなんだけど、読み進めていくうちに、あっちの話とこっちの話の登場人物がつながっていたり、時間の経過を伴って、新たなつながりができたり…。 この展開が、とても私の好み。全部読んでるわけではないけれど、今までに読んだ伊坂さんの作品とはだいぶ違った。 恋愛とか出会いが作...
短編集といえばそうなんだけど、読み進めていくうちに、あっちの話とこっちの話の登場人物がつながっていたり、時間の経過を伴って、新たなつながりができたり…。 この展開が、とても私の好み。全部読んでるわけではないけれど、今までに読んだ伊坂さんの作品とはだいぶ違った。 恋愛とか出会いが作品としてのカギみたいだけれど、私は恋愛というより「人と人との縁って、不思議だよね。」と思いながら読んだ。 面白かった。
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とてもよかったです!フィッシュストーリーに近い構成と爽やかさを感じました。 ただ一つ、佐藤さんとアンケートの女性の話もっと知りたかったな。 個人的には私もあと1週間ちょっとで免許更新期限になること、最近、通帳の記帳をサボりすぎて親ともめたこと、偶然のちょっとフワっとする出会いが...
とてもよかったです!フィッシュストーリーに近い構成と爽やかさを感じました。 ただ一つ、佐藤さんとアンケートの女性の話もっと知りたかったな。 個人的には私もあと1週間ちょっとで免許更新期限になること、最近、通帳の記帳をサボりすぎて親ともめたこと、偶然のちょっとフワっとする出会いがあったことなど、色々タイムリーすぎて笑ってしまいました。このタイミングで読むべきして手に取ったんだなーと思い、読書もまた一つの偶然と必然の出会いなんだなと感じました。 本のテーマでもある出会いとか、こういう縁やそこから派生するバタフライ効果って不思議だけれど信じたいなぁと思います。 ちなみにちょうど読み終わってリビングに向かうと、これまたタイムリーに八重樫選手の世界一を賭けたボクシングの試合を父が見ていたので驚くやら可笑しいやらでした。本の内容と重なってついつい観てしまいよけいに胸が熱くなりました。
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この作品のこの人がこれ、っていう繋がりがわかりにくく、時代も前後してたりするので、読んでいて正直わかりずらかった。 伊坂さんの作品では珍しく、おぉ!っていうワクワク感がなかったなぁ。 2015.12.26
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本離れしていたので、久しぶりに読もうと図書館に置かれていた最新作を借りた。 伊坂さんの作品では、登場人物が微妙に重なり合うのが大好きなのだが、久しぶりの読書のせいか、頭がこんがらがりました。 特にラストの章が、年代がコロコロ変わるのと、新たに出る登場人物の名前が出てこないので…。 以下、ネタバレ含みます。 1章で出てくる一真の奔放というか、妻の事など気にかけない装いにイラっとする。 奥さんである由美さんは、困った人だと言いながら世話を焼いていて… 「うまく言えないけど、あの旦那とわたしと子供たちの組み合わせがね、わたしは結構好きなんたよ。」 こんな事まで言ってしまう。本人が良いならいいんだろうけど…どうすればそう思えるんだ、と不思議。 2章の話は恋愛小説らしくて面白かった! まさか!と最後に気付くのが面白い。 3章の5年に一度出会う女性との関係も面白かった。 5章のイジメっ子の恋愛の結末や、1章の佐藤君に恋人が出来るまでの過程も見たかった。 そしてちょこちょこ出てきたこの台詞。 「あの、こちらの方がどなたの娘さんかご存知の上で、そういう風に言ってらっしゃるんですか?」 これは機転が利いててなかなか良いな、と笑ってしまった。 章ごとの関係のある登場人物 1.アイネクライネ 佐藤 友人夫婦織田一真と由美(子供:美緒、息子) 会社での先輩後輩 2.ライトヘビー 美容師の美奈子 お客であり友人板橋香澄(弟:学) 友人の山田寛子 3.ドクメンタ 藤間(娘)(1の先輩) 4.ルックスライフ 久留米和人 英語の先生深堀(笹塚朱美) 朱美の元彼邦彦(和人の父) 織田美緒(1の娘) 美緒の友達亜美子(3の娘、6で苗字が出る) 5.メイクアップ 窪田結衣(旧姓:高木) 上司山田(2の友人) 取引相手でありイジメっ子小久保亜季 旦那(6で出てくるが学生時代野球部だった彼) 6.ナハトムジーク 藤間亜美子 亜美子の母の仕事場に出張できた彼が結衣の旦那
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伊坂幸太郎っぽくないなという印象。短編は苦手だけれど、この作品は全て最後につながる仕組みになっていてワクワクした。そこまで大きな感動はなかったが、とても読みやすい。
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読了後すごく爽やかな気持ちになりました。 ちょっとプライベートで悩んでいた事もあり、その答えに近づけるのではないかと思い、暇なわけではなかったのですが色々投げ出して没頭(笑)そのくらい面白かったです。 舞台は仙台市内で、そこで生活する人々の出会いや成長、分かれ道などが数十年に渡って書かれています。仕事に追われる人、仕事を探している人、子育てに追われる人、青春してる学生、パートナーに苛々する人など、伊坂さん作品には珍しく、嫌な奴はいますが極悪人は出てきません。魅力的な人はいますが、皆、生活に追われている普通の人達です。 「○○が成功したら△△する」って、他力本願の願掛けみたいだけど、これを行動規範にしている事って、生活の中で意外と多い気がします。人が何かを決断するきっかけって、実は些細なもので、その些細なものの積み重ねで、もしあの時○○が××じゃなかったら、未来が変わっていたかもしれないし、それでも変わらなかったかもしれないし。 読んでいくとわかるのですが、あの子とあの子が付き合う事になってたり、あのカップルは結局別れていたり、あの人は成功していたり、この子はあの人とあの人の子供だったり、あの子の子供が、いい感じに成長していて嬉しく思ったり、そんな発見が楽しかったり、あの子とあの子は付き合ってほしいなぁと思ったり。 会話の面白さはさることながら、「記帳」の話や「どなたの娘さんかご存知で~」とか、ある場面の出来事が時を経て別の場面に絡んできたりしておおお!!となりました。 個人的には地味な感じだけどずうずうしさがなく他人をフォローしてる佐藤とか、一癖あるけど筋の通った織田一真などがいいキャラクターで、ああいう方嫌いじゃないです(笑)
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