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鹿の王(下) の商品レビュー

4.2

502件のお客様レビュー

  1. 5つ

    188

  2. 4つ

    162

  3. 3つ

    91

  4. 2つ

    11

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2024/02/14

漸く梅雨っぽくなったかなw ってな事で上橋菜穂子の『鹿の王 下巻 還って行く者』 上巻読んで間が結構空いたんで内容も朧げなのと、550ページと言うプレッシャーw わし的に内容描写が細か過ぎたかな? 登場人物に国々の人種や犬や狼や鹿やらで、ややこし過ぎるw 活字より映...

漸く梅雨っぽくなったかなw ってな事で上橋菜穂子の『鹿の王 下巻 還って行く者』 上巻読んで間が結構空いたんで内容も朧げなのと、550ページと言うプレッシャーw わし的に内容描写が細か過ぎたかな? 登場人物に国々の人種や犬や狼や鹿やらで、ややこし過ぎるw 活字より映像化した方が頭に入りそう(笑) 終盤の謎解きもなんだかなぁ、結局知りたかったあの感染による裏返りはなんだったん? ヴァン、ユナ、サエはあっさり森の中へ…。 長編にしては後味スッキリせずに疲れだけが残ったかなw 2015年31冊目

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2023/12/31
  • ネタバレ

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病を完全に根治する、というのではなく完全に隔離するという結末がとても意外でした。現実とかなり近い医療知識があるにも関わらず、そうした原始的な?方法が取られていることで、あ、これ架空の国の話なんだなと思えました。

Posted byブクログ

2023/12/19

下巻からは医療の視点がどんどん入ってきて主人公たちの行く末も気になるが、私自身の身体や細菌のことにも興味が湧いてきた。人と人との繋がりを大切にしたい、とも思わせてくれた。

Posted byブクログ

2023/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

病を治す者 ホッサル 死地を求めるはずだった者 ヴァン 奴隷に落とされた娘の子ども ユナ 子どもを持てないため 隠密になった女性 サエ 国や恨みやその垣根、それ以上に その他の市井の人々が病で死んでしまうのは違う、 小さな子どもへの愛情、自分と同じような思いをする人、を出したくない 人の形を失っても、と黒狼たちを人里から離れたところへ引き連れて行くヴァン それを取り戻しに追いかけていく ユナ筆頭に北地の人たち 一族と縁を切って追いかけていくサエ ヴァンは大丈夫 と思える最後でよかった 鹿の王 群れからはぐれそうになってオオカミに襲われそうな鹿の子どもを、壮年の牡鹿が助けること その牡鹿のことをヴァンの氏族では鹿の王という だが、鹿では強くても群れから離れれば、オオカミにはひとたまりもない 子どもは助けれても、その牡鹿は助かることはない なまじ力があるばかり、天寿を全う出来ず哀れなことだ、とはヴァンの父親の見解 生きなければならないが生き続けてはいけない 精霊の守り人でも思った 子どもを持てない、子どもを亡くした人が 自分ではない子ども、縁もゆかりもない子どもを助ける それは必然必要で、そのことで救われるのだ

Posted byブクログ

2023/11/19

面白かった。壮大な人間ドラマ。 出自によって置かれた立場がありつつも、最後は「愛する人を守りたいという思い」に勝るものはない。 病は人間のコントール下にはおけない恐ろしいものであるという認識も新たにした。 時間はかかったが読み切れてよかった。

Posted byブクログ

2023/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終わりました〜 時間かかっちゃったのが、登場人物の関係がごちゃごちゃしてしまったのと(読解力の問題)、ファンタジーに不慣れで良くも悪くも展開が予測しづらかったことがあるかと思います^^; 下巻の副題が『還っていく者』なので、あのような結末も作者の望む形だったのだろうと思いますが、納得できない感が少し残ってしまいまして。 それでも未知の病素や自然との共存なども問題に、人間がどう向き合うかという普遍的なテーマが流れているため、考えさせられるところも多々ありました。

Posted byブクログ

2023/10/25

大変おもしろい小説だった。病の成り立ちからヴァンたちが生きている今に至るまでの経緯が政治を絡めて分かりやすく書かれていた。ツォルのせいで移民が発生し、人や動物が動き、土地や環境が変わり、病の生態系も変わる。ツォル民が病に罹り、死に、アカファ民だけが助かる理由。ツォルとオタルの医療...

大変おもしろい小説だった。病の成り立ちからヴァンたちが生きている今に至るまでの経緯が政治を絡めて分かりやすく書かれていた。ツォルのせいで移民が発生し、人や動物が動き、土地や環境が変わり、病の生態系も変わる。ツォル民が病に罹り、死に、アカファ民だけが助かる理由。ツォルとオタルの医療の根本的な考えというか認識、捉え方の違い、自分の国を取り戻したい民たち、そんな思いを、物語にしたのが凄すぎる。 国や習慣が違うだけで、生きる運命が変わってしまうという下りが今の地球全体にも起きている事実なんだよなあと思った。 ヴァンとホッサルの視点交互で話が進み、お互いも違う場所にいるのに一つの真実に向けて、ヴァンとホッサルがどんどん一つの点に向かってくる。その向かう過程で病の原因や、流行した理由、移民たちの気持ちなど読んでいて「なるほど~~」と言わずにはいられなかった。 みんながおすすめするファンタジー小説納得できます。

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2023/09/29

一匹の雄鹿が敢然と群れを守る。 それを鹿の王と言う。 部族間の争いは古代からつきない。歴史は常に血ぬられている。無くされてしまった、葬り去られた無数の文化。誰が声を挙げるのか。巻き込まれた時、自分は「鹿の王」になれるのか?答をまだ見つけられずにいる。 文庫の旨さに引き込まれた。

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2023/09/20

結果として、面白かった。最後半の盛り上がりはなかなか良かった。 もっとも、いっちゃん最後は気に入らないのだが。 だが、満足はできていない。何故だろう。 全体に予定調和が過ぎる。セリフとか、立場とか。それぞれの人物への掘り下げも浅い。全員である必要はないが、ダブル主人公というのが...

結果として、面白かった。最後半の盛り上がりはなかなか良かった。 もっとも、いっちゃん最後は気に入らないのだが。 だが、満足はできていない。何故だろう。 全体に予定調和が過ぎる。セリフとか、立場とか。それぞれの人物への掘り下げも浅い。全員である必要はないが、ダブル主人公というのが視点が散ってるのかもしれない。 医療、生命、というのが一つのテーマになっていて、それはとても良いと思ったが、主人公側の医療の知識が突出して「現代医療」になってるのがむしろ興醒めした。 宗教的な伝統医療の立場は結構なるほどと思わせるところもあり、そっちとの対比をもっと明確にしたらまた違った話になったかもしれない。 でも多分、文体だろうな 文章合わないと、今一つ気持ちよく読めないところ。好き嫌い。

Posted byブクログ

2023/09/18

未知の疫病のことを主題に据えてはいるが、そこに絡む民族間の思いや主権を守ろうとする国の思いも汲み取ることができ、どんどん読み進めていくことができた。ファンタジーな世界観なんだけど、描写が上手いのかイメージも持つことができるのはさすがと思います

Posted byブクログ