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容疑者 の商品レビュー

4.3

41件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2023/11/14

今年は翻訳小説に挑戦するぞ、といくつか読んできて「私はアメリカよりイギリスの作家さんのほうが合うのかな」と思っていたところに「そうでもないみたいだ」と思わせてもらいました。 思うにテレビドラマの脚本家もされていた方は読んでいて場面が浮かびやすいし、読みやすい気がします。 今回の作...

今年は翻訳小説に挑戦するぞ、といくつか読んできて「私はアメリカよりイギリスの作家さんのほうが合うのかな」と思っていたところに「そうでもないみたいだ」と思わせてもらいました。 思うにテレビドラマの脚本家もされていた方は読んでいて場面が浮かびやすいし、読みやすい気がします。 今回の作品はお互い相棒を失ってトラウマを抱えた人間と犬のお話でそれがとてもよかったです。マギー視点が特によかったですね。ちょうどドッグトレーナーさんのショート動画をよく見るようになって、トレーナーさんの相棒のシェパードの女の子が賢いなぁと思っていたところで重なるところもあり、何はともあれマギーがスコットを気に入ってくれて本当に良かったです。 願わくばこのままスコットとマギーのシリーズを読みたいのですが、どうやら最新刊は探偵さん?が主役みたいで、とりあえず次作はまだスコットとマギーは出ているみたいなので読んでみたいと思います。

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2023/09/19

プロローグからやや涙目… 軍用犬と警察官の傷を負った者同士の 出会いと第一歩 犬を相棒にした作品はD・クーンツの何作かと「約束の森」と言う作品くらいだったけれど…これはど直球過ぎて、細かなケチをつける隙もなくのめり込みました。 この人の作品、シリーズモノ含め復刊して欲しい。

Posted byブクログ

2023/09/06

犬好きな方。是非読んで下さい。泣けます。 作者が、特に犬が主人公の小説専門でないというのは驚きだが、絶対絶対この人、犬好きだよね、だってそうでなければリーランド主任のあの台詞は書けないよ! って思います。

Posted byブクログ

2023/01/11

徐々に心を通わしていくふたりの様子は、愛犬家にはたまらない物語。 突然の銃撃戦に巻き込まれ、良き相棒を死なせてしまったロサンゼルス市警のスコット。 アフガニスタンで軍用犬として従軍していた時に唯一無二の相棒を死なせてしまったジャーマン・シェパードのマギー。 ともにPTSDを背負...

徐々に心を通わしていくふたりの様子は、愛犬家にはたまらない物語。 突然の銃撃戦に巻き込まれ、良き相棒を死なせてしまったロサンゼルス市警のスコット。 アフガニスタンで軍用犬として従軍していた時に唯一無二の相棒を死なせてしまったジャーマン・シェパードのマギー。 ともにPTSDを背負ったふたりがバディとして徐々に変化していく。 相棒の死の責任からかガムシャラに真相に近づこうとするスコット……遭遇した銃撃戦の真相を、ひとりで突き止めていこうとする。 最初は他人だった主人公スコットに対し、徐々に“守るべき仲間”として認識していくマギー……次第に、本来の優れた能力を発揮していく。 徐々にマギーが“道具”から“相棒”に変わっていく様子がとてもよく、愛犬家でなくてもバディ物語として、少し感動してしまった。

Posted byブクログ

2022/07/30

犬が登場するミステリーはディーン・クーンツや稲見一良が有名ですが、ロバート・クレイスが描く犬は「犬」というより「相棒」と言う方がぴったりくる。マギーの体温や息づかいが感じられる描写は犬好きにはたまらない作品です。

Posted byブクログ

2022/04/15

互いに大事な存在を喪った警察犬と警官の出会い。 警察犬マギーの感覚が伝わる表現で、胸が熱くなる物語です。 アフガニスタンの海兵隊で、爆発物探知犬だったマギー。 ハンドラー(指導手)のピートが撃たれ、かばって被弾したマギーはアメリカに戻っています。 大きな音に怯えるため、警察犬と...

互いに大事な存在を喪った警察犬と警官の出会い。 警察犬マギーの感覚が伝わる表現で、胸が熱くなる物語です。 アフガニスタンの海兵隊で、爆発物探知犬だったマギー。 ハンドラー(指導手)のピートが撃たれ、かばって被弾したマギーはアメリカに戻っています。 大きな音に怯えるため、警察犬としては無理だろうと思われていましたが… スコット・ジェイムズは、ロサンゼルス市警の巡査。 銃撃事件に遭遇して相棒を亡くし、自らも重傷を負いました。 復帰後に警察犬隊を志望したのは、人間の相棒の悲痛な叫びを忘れられなかったため… 9か月後、マギーに出会って、コンビを組むことにします。 警察犬隊の主任指導官リーランドは、犬にかけては凄腕で知らないことはない。 心と体に傷を負い、警察犬隊にはあまり向いていないかもしれない犬と人に、もしかしたらと期待をかけます。 犬につけるリードとは、ただ人間が命令を伝えるものではなく、犬と人間が双方向で様々な感情を伝え合うものなのだとか。 マギーが人間とは桁違いの匂いを細やかに嗅ぎ分け、様々な状況を賢い犬なりの価値観で見抜いて判断していく様子がリアルに、ありありと描かれます。 ハンドラーのピートだけが大事な仲間で、彼を守り喜ばせるために生きていたマギー。 (もう、たまりません…) 初心者でぎこちないスコットの誠意を受け止め、新たなパートナーへと絆を深めていくのです。 スコットの事件は9か月たっても未解決でしたが、これも捜査官が変わり、動き出します。 スコットの記憶の切れ端や、現場に行ってみたマギーの反応など、わずかな兆候からも進展が見えてくる。 盛り上がる結末にも満足感がありました。 2013年の作品。 ロバート・クレイスは、2010年にMWA生涯功労賞を受賞しています。

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2022/03/26
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※このレビューにはネタバレを含みます

ロスの探偵エルヴィス・コールと同じ作者だったので。 海兵隊の一員として、アフガニスタンに出征し、 相棒を亡くしたジェーマン・シェパードのマギー。 自分も撃たれたのに、撃たれた相棒を守ろうとそばを離ないとは、 最初から泣かせる気でまんまん。 一方、刑事のスコットもパトロール中に銃撃に巻き込まれ、負傷し相棒を失う。 だが、最後に武器を求めて相棒のそばを離れたことを後悔している。 騒音に弱くなってしまい、 警察犬になるには不適格と言われてしまったマギーと、 いまだに痛みと闘うスコットは共に復帰を目指すことになる。 もちろん、山あり谷ありで、スコットと相棒が撃たれた事件の謎を追っていく。 マギーの目線で、 「スコット」がボール遊びに夢中になった、と 楽しませたのを喜んでいるのが可愛かった。 スコットが悪夢に苦しんでいるのを心配したりと、 ほんと可愛い。 働く犬を主人公にするなんて、 いい話にならないわけがないじゃない。 鑑識のジョン・チェンがチラッと嫌な感じで登場していて、笑えたけど。 最後にスコットが再び撃たれて入院している間、 警察犬隊の隊長に預けられていて愛玩犬になっていたマギーが、 スコットの元に戻った途端、隊長に唸っていたのも可愛かった。

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2022/01/23

タイムラインで見つけて気になっていた本。 犬好きにはたまらないとのことでしたが、本当にたまらなかった…冒頭、軍用犬だったマギーがアフガニスタンで最初のパートナーを失うシーンからすでに号泣。 ストーリーとしては、銃撃事件に巻き込まれ、パートナーを失った警察官のスコットが、同じくパー...

タイムラインで見つけて気になっていた本。 犬好きにはたまらないとのことでしたが、本当にたまらなかった…冒頭、軍用犬だったマギーがアフガニスタンで最初のパートナーを失うシーンからすでに号泣。 ストーリーとしては、銃撃事件に巻き込まれ、パートナーを失った警察官のスコットが、同じくパートナーを失ったマギーと出会い、警察官と警察犬としてバディを組み、スコットが巻き込まれた銃撃事件の容疑者を探す…というものですが、犬好きとしてはとにかく犬と人間の絆描写が素晴らしくて、本編のストーリーがかすむ(笑) 最初はスコットへ警戒心を抱いていたマギーが、徐々にスコットを信頼するようになり、最後は自分の愛するパートナーとしてスコットを守り、戦う姿に涙…。マギー視点から描かれるスコットへの真っすぐな愛情に、ああ犬っていいなぁ…としみじみ。 スコットが、マギーのことを「大きいお嬢さん」と呼ぶのがかわいくて好き。人には厳しいけど犬には優しい上司のリーランドも素敵でした。 犬好きに是非ともお勧めしたい本です!! 続編も出てるのかな?出てるのなら読みたい。

Posted byブクログ

2021/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

出だしはなかなか話が進まず、読みすすめるべきか、迷う。 相棒犬との絆も深まり傷も癒えてきて、事件が起こる。 そして、後半は警察の内部犯行となって手に汗握る展開となる。

Posted byブクログ

2021/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

爆弾検知犬として戦場で任務中、パートナーを失ったシェパードのマギーと同じくパトロール中に突如車両の衝突事故から始まった銃撃事件でパートナーを失ったジェイムズの絆再生物語。 事件を機にK9という警察犬組織で働くことを願い出たジェイムズ。 そこで出会ったマギーは精神的ストレス障害と断定され、警察犬としては不合格扱いされるところだったが、同じ境遇に惹かれるものを感じ、マギーを自分のパートナーにさせて欲しいと訴える。 ジェイムズがパートナーを失うことになった未解決事件の捜査担当刑事が変わり、新たな展開が見込まれる中、試験的にパートナーとして生活を送るマギーと共に独自の捜査で新たな手掛かりを追い始める。 犬好きには堪らないのかな。 ミステリ度は低く、事件の真相や黒幕の正体に至る過程よりも独自捜査を進める中での一人と一匹の信頼関係構築過程が読みどころ。 K9の上司リーランドの人情にはうるっとさせられる部分はあるものの、さほど捻りはないストレートな物語。

Posted byブクログ