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容疑者 の商品レビュー

4.3

41件のお客様レビュー

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2018/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

海外小説の刑事小説は日本のような陰湿な内容と違い颯爽としている。銃社会がそうさせているのは否定しない。 銃で傷ついた警官と、銃で傷ついた軍用犬のコンビドラマはずーっと高テンションを維持したままラストまで迎える事が出来た。よくあるオチではあるが、忠誠をつくしまくりの犬の気持ちを犬主観から書いているのが面白い。 このブクログで誰かが読んだ感想をきっかけに古い書物から掘り出した作品、なんとか賞とか本屋のおすすめ、とかもいいけれど、"誰かが読んだ本”や、図書館での"返却棚"というのはお勧めの宝だね。

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2018/07/12

この作家はよく知らなかったが、デビュー30年の手練れらしく、互いに手負いの過去を追う人間と犬の繋がりが深まる様子を実にうまく描く。 足元の事件を追っていたら警察内部の腐敗にぶつかったというのは割とありふれた設定だが、過去の事件とも絡め、緊迫感を高める手法はさすが。 結末のカタル...

この作家はよく知らなかったが、デビュー30年の手練れらしく、互いに手負いの過去を追う人間と犬の繋がりが深まる様子を実にうまく描く。 足元の事件を追っていたら警察内部の腐敗にぶつかったというのは割とありふれた設定だが、過去の事件とも絡め、緊迫感を高める手法はさすが。 結末のカタルシスも十分。

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2018/01/15

1月-2。3.5点。 大切な人を喪った、刑事と警察犬。 最初はぎこちないが、段々と絆を深めていく。 刑事を襲った事件を、捜査していく。 当初の捜査ではわからなかった事実を見つけ。。 面白い。ストーリー自体は単純だが、絆を深めていく過程が非常に面白い。 次作も期待。

Posted byブクログ

2017/09/10

字ぃちっちゃいのよ、創元推理文庫。同程度の厚さでも、講談社文庫と比べたら文字数は倍くらいちゃうか。というのは言い過ぎか。老眼が来るとついつい創元推理に及び腰になってしまいます。この文字の小ささで400頁超やけど、読むのに何日かかるやろと思ったら。こんなん反則、プロローグから涙がこ...

字ぃちっちゃいのよ、創元推理文庫。同程度の厚さでも、講談社文庫と比べたら文字数は倍くらいちゃうか。というのは言い過ぎか。老眼が来るとついつい創元推理に及び腰になってしまいます。この文字の小ささで400頁超やけど、読むのに何日かかるやろと思ったら。こんなん反則、プロローグから涙がこぼれる。 パトロール中に事件に巻き込まれ、相棒女性を亡くしたロス市警の刑事スコット。アフガニスタンで狙撃され、ハンドラー(指導手)を亡くした雌のジャーマンシェパードの軍用犬マギー。心身ともに深い傷を負った一人と一匹が出会うとき。事件から9カ月経つも挙げられない犯人を見つけようと、スコットはマギーと組み、捜査を開始する。 私は犬よりも猫派ですが、このマギーはたまらん。しばしばマギー目線で綴られる部分は、有川浩の『旅猫レポート』を思わせます。大切な人を失って、悲しみのどん底にいたマギーがスコットと心をかよわせる過程が良い。また、ミステリーとしても非常に面白く、一言多いけれど人情味のある上司や、そのほか警察関係者も個性豊か。犯人との対峙のシーンは「お願い、スコットもマギーも死なないで」と思わず祈りました。 猫派の私でもやられましたから、犬派の人はもっとたまらんことでしょう。人間を喜ばせるか救うかのためにしか動かない犬たち。べっぴんマギーに私も惚れ込みました。海外ミステリーはなんだか読みづらくて手が伸びないとお思いの方にもお薦めです。

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2017/06/21

市街でパトロール中、銃撃を受け、同僚は死亡、自らも重症を負った警察官スコット。一方、戦場で戦闘中に飼主が銃殺され、自らも重症を負った軍用犬マギー。ともに相棒を失い、自分だけが生き残った彼らが出会い、パートナーとして警察捜査に携わる。 水谷豊ドラマの「相棒」の片方を犬にした感じの...

市街でパトロール中、銃撃を受け、同僚は死亡、自らも重症を負った警察官スコット。一方、戦場で戦闘中に飼主が銃殺され、自らも重症を負った軍用犬マギー。ともに相棒を失い、自分だけが生き残った彼らが出会い、パートナーとして警察捜査に携わる。 水谷豊ドラマの「相棒」の片方を犬にした感じの警察小説。ただし、「相棒」ほど主人公に個性はない。純粋な推理ミステリー。人情とか、感動とか、恋愛とか要素は一切ない。タイトルももうひと工夫ほしい。 犬を飼ったことがある人や犬好きな人は楽しめる・・・のか?

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2017/06/14

なんとなくミステリーが読みたいと思って、kindleにてポチって購入。 読み終わって思うこと。 犬好きはぜったい読むべきです。 格別犬好きでない私が読んでも、相棒を失った人間と犬との心の交流に涙しそうになりました。(出張の移動中に読んだのでこらえました) ミステリーそのものは...

なんとなくミステリーが読みたいと思って、kindleにてポチって購入。 読み終わって思うこと。 犬好きはぜったい読むべきです。 格別犬好きでない私が読んでも、相棒を失った人間と犬との心の交流に涙しそうになりました。(出張の移動中に読んだのでこらえました) ミステリーそのものはスタンダードな感じで進んでいきます。それはそれで読者を引き込む力があります。 しかしそれより、犬目線、人目線で描かれる光景の違いや、犬目線の描写力に私は引き込まれてしまいました。 ネタバレしないように記載しますが、マギーがグリーンボールに示す態度の違いに、悲しさとかつての相棒へのリスペクトを感じました。

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2017/06/05

ロス市警の刑事スコットは相棒とパトロール中、銃撃事件に遭遇する。銃弾はふたりを襲い、相棒は死亡、スコットも重傷を負った。事件から九カ月半、犯人はいまだに捕まっていない。警備中隊へ配属となったスコットはそこで新たな相棒―スコットと同様に、大切な相棒を失ったシェパード、マギー―に出会...

ロス市警の刑事スコットは相棒とパトロール中、銃撃事件に遭遇する。銃弾はふたりを襲い、相棒は死亡、スコットも重傷を負った。事件から九カ月半、犯人はいまだに捕まっていない。警備中隊へ配属となったスコットはそこで新たな相棒―スコットと同様に、大切な相棒を失ったシェパード、マギー―に出会った。アメリカ探偵作家クラブの生涯功労賞を受賞した著者の大作登場。 ロバート・クレイスの作品を読むのは、「天使の護衛」以来だと思う。私立探偵エルヴィス・コールのシリーズは何冊か読んだし、「破壊天使」というノンシリーズものも読んだな。それはともかく、これはなかなかよい。私は犬好きでもなんでもないが、それでも読ませます。

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2017/05/23

傷ついた警察官と、傷ついた犬。 ハラハラドキドキの展開ではなかったけれど、ふたりが寄り添って頑張る姿は自然と応援してしまった。マギーかわいいよー。 読後はとても幸せな気持ちにさせてくれた。 そしてリーランド巡査部長いいなぁー。

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2017/03/27

プロローグのステファニー&マギーのところで、まずやられた マギーの忠犬ぶりに涙腺が… 犬好きであろうか、なかろうか、んなもん関係なくマギーの独白が胸に迫る ☆4.8

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2017/02/23

アメリカの作家ロバート・クレイス、2013年発表の警察小説。 強盗事件の巻き添えで相棒を失い自身も瀕死の重傷を負ったロス市警の警官が主人公。警察犬の部隊に転属になり、元軍用犬でアフガニスタンで前の主人が戦死しているシェパードとペアを組むことになります。 トレーニングのかたわら、...

アメリカの作家ロバート・クレイス、2013年発表の警察小説。 強盗事件の巻き添えで相棒を失い自身も瀕死の重傷を負ったロス市警の警官が主人公。警察犬の部隊に転属になり、元軍用犬でアフガニスタンで前の主人が戦死しているシェパードとペアを組むことになります。 トレーニングのかたわら、容疑者が不明のままの強盗事件の捜査にも協力するのですが・・・。 共にトラウマを抱えた人と犬との再生の物語り。 ありがちな展開で意外性はありませんが、無駄のない、緊張感の持続するストーリーは好ましいです。何より人と犬との関わりがとてもリアルで美しい。良いです。

Posted byブクログ