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世界から猫が消えたなら の商品レビュー

3.5

871件のお客様レビュー

  1. 5つ

    151

  2. 4つ

    261

  3. 3つ

    248

  4. 2つ

    85

  5. 1つ

    32

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2014/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「もう、世界から消すものなんて、何もないんだ。」 私も主人公と同じ道を選択すると思う。 キャベツ、かわいかったなぁ。

Posted byブクログ

2014/10/02

2014年90冊目。 余命はあとわずかと宣告された主人公の“僕”の前に、同じ姿をした“悪魔”が現れる。悪魔が突きつける条件は、「1日寿命を延ばすために、何かを1つこの世界から消すこと」。電話が消え、映画が消え、時計が消え...そして、愛猫までをも消してしまうのだろうか?これは、...

2014年90冊目。 余命はあとわずかと宣告された主人公の“僕”の前に、同じ姿をした“悪魔”が現れる。悪魔が突きつける条件は、「1日寿命を延ばすために、何かを1つこの世界から消すこと」。電話が消え、映画が消え、時計が消え...そして、愛猫までをも消してしまうのだろうか?これは、誰もが避けては通れない「喪失」の物語。出だしで文体があまり好きでなくどうしようかと思ったが、2章以降から引き込まれた。何かを「失う」ことについて思うところがある人は一読するといいと思う。

Posted byブクログ

2014/10/01

読む本切らしたので、売れてる本の上のほうにあったこの本を買ってみる。 あと僅かな命を宣告された主人公が、世の中から何かを消すことと引き換えに自分の命を1日永らえる、という取引を突然現れた悪魔との間で行う。 なるほど、面白い着想ね。だけども、そうかと思ったところで、多分、こうなるだ...

読む本切らしたので、売れてる本の上のほうにあったこの本を買ってみる。 あと僅かな命を宣告された主人公が、世の中から何かを消すことと引き換えに自分の命を1日永らえる、という取引を突然現れた悪魔との間で行う。 なるほど、面白い着想ね。だけども、そうかと思ったところで、多分、こうなるだろうということが想像出来、そこを超えれたかと言うと、まあ普通。 『何かを得るためには、何かを失わなくてはならない』みたいな洒落た警句を鏤めながら、無くても良いと思われたものが人生に潤いを与えていたのだとか、悪魔は実は●●だったとか、60年近くも生きてくれば、この手のお話は幾度かは通ってきたもんね。 サクサク読めて、また良く出来た話と思うけど、深くズンと来るものは無かったです。

Posted byブクログ

2014/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっと読みにくい。ものを消す事の影響の大きさが分かりづらく、主人公との関わりもよく分からん。映画にしたらかなり陳腐な内容になりそうな気がする。

Posted byブクログ

2014/09/30

何かを得るためには何かを失わなくてはならない… 大切なものは自分のそばに。 当たり前のようにそこにあって、気づけないのかもしれない。 朝、TVCMで何度も目にし、設定が面白そうと思って購入。 意外にサラっと書いている感じも受けたけど、そこが読みやすさでもあるのか。平日に読めた(...

何かを得るためには何かを失わなくてはならない… 大切なものは自分のそばに。 当たり前のようにそこにあって、気づけないのかもしれない。 朝、TVCMで何度も目にし、設定が面白そうと思って購入。 意外にサラっと書いている感じも受けたけど、そこが読みやすさでもあるのか。平日に読めた(^^) ネコで思い出したけど、陽だまりの彼女は、映画が残念な感じだったので、原作裏切らない映画になってほしい。 …とはいえ、最後はほっこり。一週間かけてゆるゆる読んでいたんだけど、読み終わってしまうのがもったいない気がした作品でした。

Posted byブクログ

2014/09/29

郵便配達員として働く僕の目の前に現れた、僕と同じ顔をした悪魔。 余命わずかであると宣告されたばかりの僕に悪魔はある取引を持ちかけてくる。 それは、この世界から何かを消すことで、一日の寿命を得るいうものだった。 僕は一日でも長く生きるために、毎日ひとつずつものを消し始める。 電話、...

郵便配達員として働く僕の目の前に現れた、僕と同じ顔をした悪魔。 余命わずかであると宣告されたばかりの僕に悪魔はある取引を持ちかけてくる。 それは、この世界から何かを消すことで、一日の寿命を得るいうものだった。 僕は一日でも長く生きるために、毎日ひとつずつものを消し始める。 電話、映画、時計.......。やがて、僕は自分が最期に何をすべきかの答えを見つける。 2014年9月28日読了。 2013年の本屋大賞にノミネートされたという作品。 読みやすい文章なのでさらさらっと読めてしまいました。 死を扱っている作品なのに、ノリがかなり軽いです。 それがいいのかな?私はもうちょっと落ち着いた感じの方が好きですね。

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2014/09/28

目の前にある大切なものに気が付かないのが人間という生き物なのかもしれない。そして人間はいつも最後に気が付く。何もかもこの為だったんだなぁと。この為に生きてきたのだと。

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2014/09/28

川村氏は本業が映画プロデューサーで、絵本の著作も幾つかある人のようです。 この小説も、絵本的なニュアンス。 やわらかいというか……なにか物足りないというか……。 映画化決定、という幅広の帯が付いていて、多数の著名人が言葉を寄せている。解説でもべた褒めだ。言葉に胸を打たれるとか、...

川村氏は本業が映画プロデューサーで、絵本の著作も幾つかある人のようです。 この小説も、絵本的なニュアンス。 やわらかいというか……なにか物足りないというか……。 映画化決定、という幅広の帯が付いていて、多数の著名人が言葉を寄せている。解説でもべた褒めだ。言葉に胸を打たれるとか、金言・名言の宝庫だとか。 ただ個人的には、確かに「いいこと言ってる」感はあるけれど、今ひとつ響いてこない。 というのも、いや、これは個々の感覚の違いかもしれないが、「いいこと」とか「金言・名言」の類というのは、とてもシンプルな言葉に還元されるものだと思う。ドラマチックな状況で、幾つもの艱難辛苦を乗り越えて、結果たどり着いたのが、たったそれだけのシンプルな内容。でも、「ああ、そうだよね。結局そういうことなんだよね」って、読者が納得する。難しい状況で難しいことをシンプルに還元するから「そういうことか」になる。 けれど、シンプルな状況でシンプルな結論にたどり着いても、なんていうか……カタルシスが無いというか。 もちろん、小説の主人公にとってみればドラマチックにもほどがある(端から見ると絵本的だと思えるほどに)。なにしろ、唐突に余命1週間を宣告され、そしてアパートに帰ると唐突に悪魔が目の前に現れて「世の中から何か1つ消すごとに、あなたの寿命を1日延ばします」と言ってくる。ものすごくシンプルに描かれているが、もちろん、ドラマチックな出来事だ。 ただそれは、川に巨大な桃が流れていて、そこから赤ん坊が出てくるドラマだったり、実の両親に森に捨てられた兄妹が魔女と対決するドラマだったり……といったようなものを連想させる。シビアな状況をシンプルに描く、そこが絵本的だ。 それでも、桃太郎が鬼ヶ島へと向かう船上で「人生って……偶然の積み重ねだよね」と呟いても感銘は受けないし、グレーテルが兄を助け出しながら「希望は外からやってくるものじゃないのよ、自分で掴み取りにいかなくちゃ!」と拳を握っても、そりゃそうだとしか思わない。 (いや、これらの例えは私の文章力に責があるけれども) そもそも、私は読書にカタルシスを求めすぎなのかもしれない。 シビアな状況をふんわりと読める小説であることは確かです。 もちろん、「世界から猫が消えたら困る!」という思いでタイトル買いしました。

Posted byブクログ

2014/09/25

後回しにしている、もっとも大事なことはなんだろう?って、深く考えさせられた! 帯の称賛の言葉にもあったけど、これは哲学書だ!しかも、ちょっと上から目線で、悟ったことを、伝えてくれるのと違って、自分がふと気付いたことを、軽く呟いてる感じで、スッゴく共感できる!いい本に出会えて、ホン...

後回しにしている、もっとも大事なことはなんだろう?って、深く考えさせられた! 帯の称賛の言葉にもあったけど、これは哲学書だ!しかも、ちょっと上から目線で、悟ったことを、伝えてくれるのと違って、自分がふと気付いたことを、軽く呟いてる感じで、スッゴく共感できる!いい本に出会えて、ホント、幸せ!

Posted byブクログ

2014/09/24

 佐藤健主演で映画化されると知って、即座に買って一気読みした。  演技力にかけては現在活躍中の若手の中でもトップクラス、しかも大の愛猫家の健くんがどのように主人公を演じるか、楽しみでならない。当然、主人公と悪魔を一人二役で演じるに決まっている。彼の最も得意とする憑依芸で観客を瞠目...

 佐藤健主演で映画化されると知って、即座に買って一気読みした。  演技力にかけては現在活躍中の若手の中でもトップクラス、しかも大の愛猫家の健くんがどのように主人公を演じるか、楽しみでならない。当然、主人公と悪魔を一人二役で演じるに決まっている。彼の最も得意とする憑依芸で観客を瞠目させるであろう。一人称の物語だから、モノローグもふんだんに使うだろうね。これまた、見かけによらない落ち着いた低い声でぐっと観客の心をつかむであろう。涙を自在に操る情感たっぷりの演技で、これでもかと観客の紅涙をしぼるであろう。健くんの愛猫のこちろー&ぷちろーがレタス&キャベツで共演したりして(笑) そして映画のラストシーンが『電王』のラストシーンとオーバーラップする……こんな具合に、私の頭の中ではすでにリアルな映像が展開している。  しかし、佐藤健がかかわっていなかったら読まなかっただろうし、読んだとしても非常に物足りない印象を抱いたであろう。実際、小説としては薄っぺらくて物足りない。だから一気読みできてしまったのだろう。実力派の佐藤健と宮崎あおいが、そんな物語をどこまでグレードアップできるか見ものだ。

Posted byブクログ