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イノセント・デイズ の商品レビュー

3.8

121件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    9

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2022/06/20

早見和真のイノセント・デイズを読みました。 主人公の田中幸乃は、元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告されました。 イノセントの意味は純粋とか無実のとかの意味があります。 純粋な日々?無実の日々? そのあまりに切ない人生に悲しくくなり、そして自転車で転倒...

早見和真のイノセント・デイズを読みました。 主人公の田中幸乃は、元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告されました。 イノセントの意味は純粋とか無実のとかの意味があります。 純粋な日々?無実の日々? そのあまりに切ない人生に悲しくくなり、そして自転車で転倒して亡くなった友達の人生と重ね合わせて人生って何?と考えてしまう本でした。 2018年、WOWOWの連続ドラマWでテレビドラマ化されたようです。 お勧めの一冊です。

Posted byブクログ

2022/02/17

出生から不幸な少女が、冤罪に巻き込まれていくという物語。何かこれはノンフィクションを題材にしてるのかな?そんな感じも。 語り手の視点が変わりながら、ストーリーが進んでいくのも面白い。

Posted byブクログ

2022/01/29

暗くて、重くて、辛い話でした。 なんのためにこの本を読んだのか、読み終わってからしばらくぼーーっとしてしまいました。 この本を読んで読者は何を求めるのでしょうか? 誰かの人生を見てみたい、 世の中には自分の知らないこんな部分がある、 そういうものを求めるなら、この本を読むべ...

暗くて、重くて、辛い話でした。 なんのためにこの本を読んだのか、読み終わってからしばらくぼーーっとしてしまいました。 この本を読んで読者は何を求めるのでしょうか? 誰かの人生を見てみたい、 世の中には自分の知らないこんな部分がある、 そういうものを求めるなら、この本を読むべきだと思います。 読み終わった後、とても疲れました。 本当にこんな人がいたら、とても辛い、悲しい、苦しい、 でもこんな人いるの? でもどこかにいるのかもしれない、 私の周りの世界は、とても優しいということを、とりあえず改めて思い知りました。 私の評価は☆2つですが、それは単に、疲れて重くて、ここから私が得るものはなかったから。でも、それって単に私の好みの話ですよね。 話の構成とか、そういう難しい点で評価はできません。 最後がどうなるか、結末がどうなるかより、もう単に救いのない話でした。 あ、一つすごく感じたことがありました。 ニュースで報道されてることって本当に正しいのか、全然違うこともあるんだろうと思いました。 被害者だからといって善なわけじゃないし 加害者だからといって悪なわけではない。

Posted byブクログ

2021/10/24

なんとも言えない読後感。 読んだ後、誰かに『イノセントデイズ読んだ?』って聞きたくなる! 妻夫木くんのドラマ、観てみたい。

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2021/09/28

恵まれない境遇で成長した田中幸乃は長じて放火殺人事件を起こし死刑判決を受け執行を待つ身だが、抗うでもなく寧ろ心待ちにしているように見受けられる。彼女は果たして如何なる真実を秘めているのか、如何なる過程を辿ってきたのか? 幼い無垢な子供時代の絆が時を経て意外なかたちで絡み合う。読み...

恵まれない境遇で成長した田中幸乃は長じて放火殺人事件を起こし死刑判決を受け執行を待つ身だが、抗うでもなく寧ろ心待ちにしているように見受けられる。彼女は果たして如何なる真実を秘めているのか、如何なる過程を辿ってきたのか? 幼い無垢な子供時代の絆が時を経て意外なかたちで絡み合う。読み手をぐいぐいのめり込ませて行き、いつかどこかで誰かの作品にあったような既視感もあったけど一気に読了しておりました♪

Posted byブクログ

2021/09/25

一言で言うと救いのない物語。読後感に嫌な気持ちが残る哀しい結末。でもとても面白く一気読みしてしまった。

Posted byブクログ

2021/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

冤罪という人生最大の不幸を受け入れる人が実際にいるのだろうか?と読みながら常に感じていた。 幸乃がどれほど不幸な人生を歩んできたか、探ろうとしても、あまりピンと来なかった。 姉達と遊んだ記憶や中学時代、本を通じて出来た友人や彼氏の友人から心配されたりなど、幸乃の生い立ちがそれほど不幸だとは感じられなかった。 死刑という重いテーマと主人公の気持ちがリンクしなくて、慎一と女看守の気持ちの方にリンクして、救いがない、って感想。

Posted byブクログ

2021/08/07

小説なんだから、救って欲しかった。 読後感が全然違っていたと思う。 面白くて一気に読んだのに、残念。 現実は小説より奇なりというが、 現実の方が都合がいいくらいに奇跡が重なり、救いがあることもある。

Posted byブクログ

2021/07/22

「人間というのはなかなか複雑な生き物でな。思っていることをなんでも口にできるわけじゃない。でも、いつかお前が向き合う誰かさんは、お前の言葉に期待している。なのにうまく説明することができず、思ってもみないことを言ったりする。だからお前はその誰かさんと真摯に向き合い、何を求めているの...

「人間というのはなかなか複雑な生き物でな。思っていることをなんでも口にできるわけじゃない。でも、いつかお前が向き合う誰かさんは、お前の言葉に期待している。なのにうまく説明することができず、思ってもみないことを言ったりする。だからお前はその誰かさんと真摯に向き合い、何を求めているのか想像してあげなければいけないんだ」(211ページ) 「“イノセント”には“無実の”っていう意味もあるんだって。不思議だよね。どうして“純粋”と“無実”が同じ単語で表されるんだろうね」(291ページ) 翔の祖父の言葉がすごく良くて、きっと自分の助けた命が救われるよう孫に思いを託したのだなと思っていたが、翔には届かなかったらしい。

Posted byブクログ

2020/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

コロナの影響で図書館が約一か月閉鎖され、新しい本に飢えていたわたしが、再開されて最初に読み終えた本。 結末が気になって気になって、どうしようもなかった。 読み始めは登場人物(しかも誰もが重要な)が多いのと、状況の描写が少ない(容姿の説明や年齢など)ため、なかなか頭の中で具体的なイメージが掴めず、入り込むのに時間がかかった。でも、一旦エンジンがかかれば最後まで一気に読める。そのくらい迫力のあるストーリーだったと思う。 物語は田中幸乃の裁判の場面から始まる。 裁判ではまず判決理由が先に述べられた。 死刑の場合、被告人が刑を聞いて動揺する前に、その判決に至った理由をきちんと理解してもらうために「主文後回し」となるのが通例らしい。 裁判官が述べたその判決理由のひとつひとつが、この後に続く章のタイトルとなっている。それを読み進めれば、判決理由のすべてが真実ではなかったことが分かる。 と同時に、彼女は実は何もやっていないのだということも分かる。 ではなぜ、彼女は罪を認めたのか。 どうして、罪は認めても後悔も反省もしないのか。 彼女は誰かをかばって、その罪を被ろうとしているのだろうか。 テレビや新聞などのマスコミから提供される事件の情報の中には、より多くの関心を集めるために、都合のいい部分だけを切り取って意図的に脚色しているものは沢山あるだろう。 その記事やニュースの内容が本当に正しいのかどうかも考えずに、事実だと受け入れる世間の人たちは大勢いるだろう。 田中幸乃に対して酷い仕打ちをしたことをずっと後悔しているくせに、彼女が死刑になりこの世からいなくなることで、やっとその重い荷物を下ろすことができると安堵する女や、自分都合の思いあがった正義感を振りかざすだけの幼馴染の弁護士や、最低最悪のDV元彼。 でもこの悲しい出来事の原因は、すべて彼女自身にあると思う。 この世の中を生きるために、彼女はあまりにも弱過ぎる。 耳に聞こえる言葉や、目に見えるものや、手の平に感じる感触だけがすべてじゃない。時が経てば街の風景は変わるし、人の心だって移ろうものだ。 誰かを必要とするのではなく、誰かから必要とされることばかり求めていたら、生きてはいけない。絶対に。どんなに傷つけられても、どんなに虐げられても、それでも自分を必要としてくれる人がいたらいいなんて、そんなのはイノセントでもなんでもないと思う。 周りの人たちのいろんな声に耳を傾けられなかった彼女は、孤独で当たり前で、悲しくて寂しくて、自分勝手だと思う。

Posted byブクログ