どこの家にも怖いものはいる の商品レビュー
五つの怪奇譚に関連を見出しその謎に迫ろうとするホラー作家たち。五つの物語がそれぞれ怖いの上に、それを読んだ筆者らの体験語りが読み手の不安と恐怖を煽ります。 こういった二重構造は作者の得意とするところですが、今作は特にノンフィクションのような雰囲気が強く出ており、読んでいて自分にも...
五つの怪奇譚に関連を見出しその謎に迫ろうとするホラー作家たち。五つの物語がそれぞれ怖いの上に、それを読んだ筆者らの体験語りが読み手の不安と恐怖を煽ります。 こういった二重構造は作者の得意とするところですが、今作は特にノンフィクションのような雰囲気が強く出ており、読んでいて自分にも何か起こりそうな気分に。本から目を背けたいくらいにぞくぞくしました。 ただ怖いというだけではなく、連続した物語として楽しめる作りになっており、怖くても先が読みたくなってしまうのもすごいところ。 五つの話をつなぐ謎解きについては少し強引かなとも思いましたが、作者が自分を納得させて早く手を引くため強引な想像を働かせたようにも読めてきて、ますます怖いなと。
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作家・三津田と彼の熱狂的なファンだという新人編集者の三間坂は、三間坂からのアプローチにより、怪談を肴に飲む仲になる。ある時、三間坂が問う。「まったく別の二つの怪談なのに、どこか妙に似ている気がして仕方ない、そんな薄気味の悪い感覚にとらわれたことはありますか」と。そして彼が三津田に...
作家・三津田と彼の熱狂的なファンだという新人編集者の三間坂は、三間坂からのアプローチにより、怪談を肴に飲む仲になる。ある時、三間坂が問う。「まったく別の二つの怪談なのに、どこか妙に似ている気がして仕方ない、そんな薄気味の悪い感覚にとらわれたことはありますか」と。そして彼が三津田に見せたのは、ある主婦が体験した怪異を書き記した日記と、少年の悪夢のような体験を口述筆記した速記原稿だった。それぞれの怪異をつなげるものはいったいなんなのか……。 三津田氏自身と編集者の検討会と怪異の原稿を載せているメタな感じのホラー。いやあ、絶叫するんじゃなくて、じわじわ怖い。あとから来る怖さ。久しぶりに寝られなくなった。怪異の話自体は怖くて面白かったのだけど、二人が何をそんなに拘ってるのかがちょっとわからなかった。まあそんな幕間のおかげでなんとか最後まで読めてすっきりできたわけだけど。ああ怖かった。
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実際にあった怪奇現象5編。どれもじっとりとした怖さを持つお話で、しかも妙な類似点がある。読んでいると自分の周囲でも同じことが起きるんじゃないかと怖かったです(;・∀・)寝てる時に屋根の上で音がしたり、妙な音が聞こえてくるんじゃないか…とε=(ノ´Д`)ノ この作品でも、5編を詳し...
実際にあった怪奇現象5編。どれもじっとりとした怖さを持つお話で、しかも妙な類似点がある。読んでいると自分の周囲でも同じことが起きるんじゃないかと怖かったです(;・∀・)寝てる時に屋根の上で音がしたり、妙な音が聞こえてくるんじゃないか…とε=(ノ´Д`)ノ この作品でも、5編を詳しく調べていくうちに作者&編集者の2人に妙な出来事が起き始める予兆があって、これ以上は深く知らない方がいい…となっています。それがまた怖い!(;・∀・)でもそんな薄暗いようなお話?にゾワワとしつつ読みごたえがあったなと感じる1冊でした★
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2014.12.26読了一戸建ての家に越してきた一人娘を持つ若夫婦。娘の独り言がだんだん目立ってくることに気づく母親。娘に聞くときよちゃんという友達がいるという。きよちゃんは娘の部屋、台所や居間の薄暗い隙間にいるという。そして、よく来ていた娘の友達の男の子が行方不明になる第1話。...
2014.12.26読了一戸建ての家に越してきた一人娘を持つ若夫婦。娘の独り言がだんだん目立ってくることに気づく母親。娘に聞くときよちゃんという友達がいるという。きよちゃんは娘の部屋、台所や居間の薄暗い隙間にいるという。そして、よく来ていた娘の友達の男の子が行方不明になる第1話。時が遡り、かくれんぼで取り残された男の子が村で怖いと噂される家に迷いこむ第2話格安なハイツの一室に住むことになった学生が夜ごと苦しめられる物音と気配を描いた第3話新興宗教に取り込まれてしまった家族。弟だけは救い出したいと思う12の女の子が、母親から呼び出されその居城といえる家に行き、恐ろしくおぞましい体験をするのを第4話すべての謎の原点となる不思議な能力がある少女を描いた第5話。実話?かフィクションかわからない怖~い話を集めた作品集。夜中で一人で読むことはおすすめしません。ホント、怖くて震えます。
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とりあえず表紙が不気味だった。話は作者が本当に体験したような書き方なのでリアル感が増した。5つの物語がそれぞれに怖い半面、共通点を探すミステリーも含むところが面白い。似た作品として小野不由美の「残穢」があるがこちらは読後にも不気味な余韻が残ってしまい怖さで言えば「残穢」に軍配が上...
とりあえず表紙が不気味だった。話は作者が本当に体験したような書き方なのでリアル感が増した。5つの物語がそれぞれに怖い半面、共通点を探すミステリーも含むところが面白い。似た作品として小野不由美の「残穢」があるがこちらは読後にも不気味な余韻が残ってしまい怖さで言えば「残穢」に軍配が上がると思う。
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怖い話の中に、たまに自分の小説の宣伝が入ってて、和みました。最後の前の宗教に取り込まれて行く話が渡しの中の怖さの最高でしたが、解決編もちゃんとやってくれたので、読み終わった後も、安心して眠れました。理由がわからないほーが、恐怖としては上なのかな?それは読み物としてはどうかと思うけ...
怖い話の中に、たまに自分の小説の宣伝が入ってて、和みました。最後の前の宗教に取り込まれて行く話が渡しの中の怖さの最高でしたが、解決編もちゃんとやってくれたので、読み終わった後も、安心して眠れました。理由がわからないほーが、恐怖としては上なのかな?それは読み物としてはどうかと思うけど。
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こちらの作家さんの作品、初読です。 表紙の気味悪さ加減に魅かれて手に取りました。 自分としては中の一編一編はそんなに怖くありませんでしたが フィクションなのかノンフィクションなのか、その辺りの わからなさ加減に怖さを煽られました。
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怖い...というか気味悪いというか。 どなたかも書いてらしたように小野不由美さんの「残穢」を彷彿とさせる内容でした。後味の悪さは残穢の方が上ですが。 「首無しの如く...」でもありましたが、自分にも降りかかって来るようなこの書き方がホントに恐ろしいです。 図書館で借りたものの、怖...
怖い...というか気味悪いというか。 どなたかも書いてらしたように小野不由美さんの「残穢」を彷彿とさせる内容でした。後味の悪さは残穢の方が上ですが。 「首無しの如く...」でもありましたが、自分にも降りかかって来るようなこの書き方がホントに恐ろしいです。 図書館で借りたものの、怖くて、読めばますます寒くなりそうで、なかなか読み始められなかったです。ちょっと天井からの音にビクビクしながら今夜は寝ることになりそうです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
実話系ホラーです。多少ネタバレです。 みなさんの言われる、小野不由美さんの「残穢」と似てる。ただ、小野不由美さんのがホントにフィクションかノンフィクションかわからない感じで最後までしっかり読めなかった。(個人的に近しい人に聞いた話にあまりにも酷似してたため(--;))また、それをねらったせいか。途中で間延びした感じを私は覚えたのですが、こちらはうまく読ませるストーリー展開です。そのため、あっ、これはおはなしなんだ、と思って、安心して怖さを楽しむことができました。 まさしく、静かなとこで読むと、物音に反応してしまう。奇しくも今季初雪が、降った日だから、いきなりバラバラと音がして、初めて本ん読んで悲鳴をあげました。 個人的には、しっかり怖さは堪能しながら、後にはひかない、良くできた実話風味のお話でした。
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静かな夜中には絶対読みたくない本。エッセイのような形式で、時代も舞台も異なる5つの怪異譚のミッシングリンクを探そうとする話。 3番目の幽霊物件の話が特に怖かった。しばらくは暗闇と音に敏感になってしまいそうだ。「のぞきめ」のときも思ったけど「この本を読んで周りに何らかの怪異が起こっ...
静かな夜中には絶対読みたくない本。エッセイのような形式で、時代も舞台も異なる5つの怪異譚のミッシングリンクを探そうとする話。 3番目の幽霊物件の話が特に怖かった。しばらくは暗闇と音に敏感になってしまいそうだ。「のぞきめ」のときも思ったけど「この本を読んで周りに何らかの怪異が起こっても責任持ちません」みたいな書き方ずるい。怖い! 最後はなんだか駆け足で、何かやばいものに気づいてしまったので強引に終わらせました、みたいな印象を受けました。それはそれで怖い。 エッセイ形式の創作だろうと思って読んでたけど、参考文献に実在の本と作中出てきた創作物が並べて書いてあったり、最初の「お願い」に「掲載された話についてご存知の方がおられましたら中央公論社まで~」のくだりでよくわからなくなってきて、とにかく不気味だった。三津田さんのホラー作品は後を引くなぁ。面白かったです。
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