産む、産まない、産めない の商品レビュー
全ての女性に当てはまるシンプルな3択。 でも、その3択の向こう側には100人いたら100以上の物語があって…。 この小説を味わうには、きっと女性であることが大前提で、 そもそもその事で、想定読者数にハンデがある本なんだと思うんだけど、 この小説に正しく心を震わせることが出来ただけ...
全ての女性に当てはまるシンプルな3択。 でも、その3択の向こう側には100人いたら100以上の物語があって…。 この小説を味わうには、きっと女性であることが大前提で、 そもそもその事で、想定読者数にハンデがある本なんだと思うんだけど、 この小説に正しく心を震わせることが出来ただけでも 女性に生まれて良かったな…と思えた。
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久しぶりに、心揺さぶられる本を読んだ。 人の誕生はどうしてこうも心を揺さぶられるのだろう。 望むもの、望まざるもの、それを受け止めるもの。 すべてのパターンがしっかり描かれてており、女だからか、子供もいないのに共感してしまった。
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シングルマザー、不妊、男性の育児休暇、子供の障がい… 私はまだ独身だけど、将来同じようなことが待ち受けている可能性はおおいにあるし、この物語のようなことが実際に起こった友人もいる。 産むことを求められるのが女性なのかな。自分はいらないと思っていても、潜在的には求めているものなのか...
シングルマザー、不妊、男性の育児休暇、子供の障がい… 私はまだ独身だけど、将来同じようなことが待ち受けている可能性はおおいにあるし、この物語のようなことが実際に起こった友人もいる。 産むことを求められるのが女性なのかな。自分はいらないと思っていても、潜在的には求めているものなのかな。 これからの自分の在り方も考えてしまう一冊でした。
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読み始めは全体的にもう古臭いという感じがした。2014年出版ということだったのでいまの時代感の中で妊娠や出産にまつわることを描いているのかと思ったけど、登場する女性像は目新しいものではなかったし、実際は2008年から2009年にかけて書かれたものであることを知ってなんだか納得がい...
読み始めは全体的にもう古臭いという感じがした。2014年出版ということだったのでいまの時代感の中で妊娠や出産にまつわることを描いているのかと思ったけど、登場する女性像は目新しいものではなかったし、実際は2008年から2009年にかけて書かれたものであることを知ってなんだか納得がいった。とはいえ、小説の中でぽつぽつ浮かんでくる、産めない女性への抑圧や、抑圧を内面化してしまって苦しむ状況、といったものは、いまだに世の中に存在して誰かを追い詰めているからこそ、こうやって繰り返し描かれる題材なのだろうと思う。自分が今適齢期にありながら現実感がわかずにいる中で、妊娠、出産に関する問題意識を再認識できたのでよかった。ただし、登場人物の感情を、ときおり安易に「母性」という言葉に収めてしまっている点には、読んでて心地悪さがあった。たぶん、そういうところに古臭さを感じたのかも。 女性として、この本からなにかひときわ新しい発想を得るというよりも、繊細に描かれている、妊娠や出産にまつわる出来事にともなって揺れ動く人間関係や感情の変化というものに、共感したりできなかったりして楽しむことができた。いつか彼女たちのような境遇におかれたとしたら、わたしはどんな選択をするだろう、つよくあれるだろうか、そんなことを考えた。
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15/1/8 妊娠、出産に悩む男女の短編集。男性の育児休暇についての『次男坊の育児日記』はできるだけたくさんのお父さんにこの気持ち共感してほしいなと思った。 産めるか産めないか、自分で決められることじゃないのに人生の大きなハードル。 不妊治療、死産、未成年での妊娠、子どもの障害...
15/1/8 妊娠、出産に悩む男女の短編集。男性の育児休暇についての『次男坊の育児日記』はできるだけたくさんのお父さんにこの気持ち共感してほしいなと思った。 産めるか産めないか、自分で決められることじゃないのに人生の大きなハードル。 不妊治療、死産、未成年での妊娠、子どもの障害... 友達に勧めたいけれどデリケートな問題すぎるかな
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ふたりだけにしかわからない、心の貸し借り シミを数えていると、なんとか涙は収まった あのね桜子、あなたはたしかに優秀だけど、世の中には一人だけじゃ出来ないこともあるのよ。そろそろ、それを認めなさい。 わかりやすい不幸を見せびらかすのは甘えだ。
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新しいポストを目の前にして、仕事より産む決断。不妊治療して、子どもができないことで夫婦仲まで悪くなる。やっとできたわが子が死産。などなど。 私にも、なかなかできなかった息子夫婦に子供ができた。産む、産まない、産めない、ただ、動詞の活用の中にいろいろな人生が、
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
題名からしてインパクトがある。出産をめぐる8話のオムニバス。「産む」ということがどういうことか分かっていない私だが、いずれ「産む」「産まない」「産めない」のいずれかの女性になると思うといろいろと考えさせられた。「産む」の1話と「産めない」の4話が最後の8話で繋がる。皮肉なものだなぁと感じさせられる。何を選択しても、選択せざる得なくても女性として生きていくのは楽じゃない。
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2014.11.1読了 女性性っていったいなんだろう。 産むこと、産まないこと、産むないこと…私は産めるはずなのに産むことができない人だ。 これから、どうしたいのか考えさせられる一冊。
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出産、に関係のある事をあらゆる方向から書いた短編集 不妊、10代の妊娠、子宮癌、高齢出産、ダウン症、発育不全、男の育児休暇、出生前診断、、、 希望に満ちあふれている、というわけではないけど、どの話も前向きです
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