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大いなる眠り の商品レビュー

3.8

51件のお客様レビュー

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2020/01/25

フィリップマーロウが、本格的に登場した作品。読み終わりました。   強情、一匹狼、皮肉屋、タフ、セクシー、そんな言葉が思い浮かぶ男。 頭の内で勝手にイメージを作って楽しんでます。 映像作品もあるらしいけど、観ないほうが良いのかなあ。   探偵が出てくるミステリ―作品だが...

フィリップマーロウが、本格的に登場した作品。読み終わりました。   強情、一匹狼、皮肉屋、タフ、セクシー、そんな言葉が思い浮かぶ男。 頭の内で勝手にイメージを作って楽しんでます。 映像作品もあるらしいけど、観ないほうが良いのかなあ。   探偵が出てくるミステリ―作品だが、よくある名推理ていうのは出てこないなあという印象。 行動力と直感で物語がすすんでいくのが小気味いい。

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2019/12/17

初チャンドラー、初フィリップ・マーロウ。各セクション毎の展開に関連性があるようでなかったり、ミステリー作品の構成として腑に落ちない場面は多々あれど、キャラクターの魅力ひとつあれば作品は成立するという説得力に満ちている。マーロウとオールズの関係、ガイ将軍への敬意など、魅惑的な描写に...

初チャンドラー、初フィリップ・マーロウ。各セクション毎の展開に関連性があるようでなかったり、ミステリー作品の構成として腑に落ちない場面は多々あれど、キャラクターの魅力ひとつあれば作品は成立するという説得力に満ちている。マーロウとオールズの関係、ガイ将軍への敬意など、魅惑的な描写に感嘆しつつも、話の筋を追うのに精一杯で、達成感より疲労感が勝ってしまった。整合性を求めるのではなく、独特の言い回しや世界観を味わってみるのが正解だったのかもしれない。次回は"Don't think, FEEL!"の気持ちで挑戦だ。

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2019/10/24

レイモンド・チャンドラーの長篇第一作にして、私立探偵フィリップ・マーロウのシリーズ第一作「大いなる眠り」。村上春樹さんの翻訳版。 前に読んだロング・グッドバイは第六作にあたり、一般的にはそちらの方が完成度が高いと言われてるけれど、この大いなる眠りも負けず劣らず面白かった。 筋...

レイモンド・チャンドラーの長篇第一作にして、私立探偵フィリップ・マーロウのシリーズ第一作「大いなる眠り」。村上春樹さんの翻訳版。 前に読んだロング・グッドバイは第六作にあたり、一般的にはそちらの方が完成度が高いと言われてるけれど、この大いなる眠りも負けず劣らず面白かった。 筋が錯綜してて、伏線とかもあったもんじゃない。だけど、マーロウは青臭いし、事件の関係者もめちゃくちゃだし、そういうのを全部含めてハードボイルドなんだなと。 アメリカの良い時代の矛盾というか、悲哀というか。愛憎ともちょっと異なる、ふわふわとした社会の空気感。 今更ながらバブル到来の前に理解しておいた方が良かった感覚なのかもしれない(とはいえ、僕自身は高校生くらいの年ごろだったのでむろん無理だったろうけど)。 実感なき景気回復という意味では今も同じだろうからまだ遅くはないだろう。村上さんが翻訳の作業を敢えてしたのはそういう意味もあるはず。

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2019/09/30

村上春樹訳。 フィリップ・マーロウシリーズの第1作。 複数の事件をマーロウが解決していく。 村上春樹の解説が素晴らしかった。 次→さよなら、愛しい人

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2019/08/25

私立探偵フィリップ・マーロウ。ある日、資産家の将軍に呼び出され、娘が借金で強請られている問題の解決を依頼される。マーロウが調査を始めていくと、次から次へと事件が起こる…という内容。ミステリーっぽいが推理は重要じゃない。というかマーロウのタフさ、孤高さが魅力的。会話も読んでいて面白...

私立探偵フィリップ・マーロウ。ある日、資産家の将軍に呼び出され、娘が借金で強請られている問題の解決を依頼される。マーロウが調査を始めていくと、次から次へと事件が起こる…という内容。ミステリーっぽいが推理は重要じゃない。というかマーロウのタフさ、孤高さが魅力的。会話も読んでいて面白い。

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2020/04/24

マーロウは資産家の将軍に呼び出される。娘が賭場で作った借金をネタにゆすられているという。犯人らしき男が経営する古書店を調べ始めた。 2014.7.25刊 村上春樹訳 ハヤカワ文庫 購入

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2018/12/23

探偵フィリップ・マーロウが石油富豪一家の闇に探り込んでいく話。はっとするような比喩表現が散りばめてあり、それだけでも読んでいて面白い。それにしてもこの姉妹は現代のパーティピープルな米国セレブを描いているようだ。こういう人ってこの時代からいるんだね。 話の筋が時々分かりにくくなるけ...

探偵フィリップ・マーロウが石油富豪一家の闇に探り込んでいく話。はっとするような比喩表現が散りばめてあり、それだけでも読んでいて面白い。それにしてもこの姉妹は現代のパーティピープルな米国セレブを描いているようだ。こういう人ってこの時代からいるんだね。 話の筋が時々分かりにくくなるけど、巻末の翻訳者・村上春樹の解説を読むとそれもOK!と思えてくる。 いくつかの殺人が話に出てくるけど、お抱えの運転手を殺したのは誰なのか?それが最後まで分からなかったなあ、よく読めばどこかに伏線があったのかなあ…と思っていた。 が、解説によると、当時チャンドラー氏に犯人を誰か聞いた人がいて、「私も知らない」と答えたそうだ…… そんな裏話を盛り込んだ解説も面白い。春樹のチャンドラーへの愛が感じられる(カズオ・イシグロ氏とチャンドラーの素晴らしさについて熱く語り合ったそうだ)。 チャンドラー氏は、三流文芸雑誌の出身。遅咲きのミステリー作家。生活費を稼ぐために型にはまった書き方をせざるを得なかったそうだけど、それが逆に氏の小説執筆における足りないところ(プロットづくり)を補ってくれたようで、生来の表現能力を存分に小説に活かすことができたそうだ。 チャンドラーもこれで3冊目。 良かった順番は、 1 ロンググッドバイ 2 大いなる眠り 3 プレイバック 有名どころをもう読んでしまったのがさびしい。

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2018/10/28

謎解きを楽しむというより、 文体を楽しむ名作小説。 訳もあるんだろうけど、会話が小気味よく、 メタファーがシニカルで面白い。 端役まで、ちゃんとキャラが立っている。 他の作品も読んでみたい。

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2018/06/23

余白のある面白さというか、何度も読み返したくなるのがチャンドラーの本という感じがします。話も楽しめますが、本を読むことが楽しい本ですね。

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2017/08/20

村上春樹氏の翻訳が出版されるようになって、チャンドラーを改めて読み直したりしている。昔読んだ時とかなりイメージが違う部分があって、翻訳が異なるせいか、自分の年齢のせいか、はかりかねている。 といっても、この作品は初めて読む。チャンドラーの長編第1作である。 マーロウが若いな、...

村上春樹氏の翻訳が出版されるようになって、チャンドラーを改めて読み直したりしている。昔読んだ時とかなりイメージが違う部分があって、翻訳が異なるせいか、自分の年齢のせいか、はかりかねている。 といっても、この作品は初めて読む。チャンドラーの長編第1作である。 マーロウが若いな、というのが第一印象。30代前半だから当然なのだけど、もっと老成していた印象をずっと持っていた。作者の描き方なのか、翻訳の雰囲気なのか、僕の年齢なのか。これも判断に迷うところだ。 話がするすると発展していく上に、マーロウ自身が何を考えているのかさっぱり語ってくれないので、映画のシーンを観ているように、マーロウの心に映る世界をじっと眺めている感じになる。時にはそれがまだるっこしくて仕方がない時もあるけれど、自分の気分にぴたりとはまる夜には、いつまでもその世界にいたくなる。 どちらかといえば地味な事件である。だからこそ、登場人物の印象がくっきりしている。それぞれがそれぞれの不幸を背負って生きていて、マーロウの動きに添って、じんわりとブレンドされ発酵していくような。 読書を楽しむというよりも、鏡を見つめているような気持ちになり、まるで試されているような気分で読み終わった。

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