ぱりぱり の商品レビュー

瀧羽麻子(著者)

2024/04/28

小魚を食べる音、ぱりぱり。
周りの人の目線から見たすみれについて描かれている。
すみれは協調性がない中では、人を惹きつけるものを適度に持っていて、魅力的だ。すみれの目線から見た世界はどんな感じで、時はどう流れているんだろうと思った。

2024/03/11

複数の視点から同じものごとに対して語るタイプの本。

焦らないで他の人のことも自分のことも認めたいなーって思える一冊

2023/12/16

17歳で詩人としてデビューした菫を巡る人々の視点で進む物語です。それぞれの語り手の菫に対して持った印象や思いによって、彼女の像が生き生きと浮かび上がります。どの語り手も、困りながら菫に惹かれているのですね。

2022/10/09

菫ちゃんみたいな子いっぱいいるけど
一番不安に思うのはお母さんなんだろうな‥
人に興味がない、感情を出さない、人の言葉が響かない
家族にとっては大変なことばかりだけど菫ちゃんらしく好きなことに没頭できる恵まれた家庭でよかった！

2019/12/12

柔らかい雰囲気のお話で、癒されました。
ぱりぱりって、それか！と思ったけど、読み終わってみると 菫ちゃんにぱりぱり似合うなあと感じた。
詩が思うように書けなくなったところの描写や、菫の気持ちがもっとあれば面白いのになぁと思いました。

2019/03/26

鹿児島睦さんのイラスト表紙に目が止まって手に取った本。ほっこりした。読みやすくて、中盤から一気に読めた。短編だったのが個人的には残念だったけど、全部菫に関係する登場人物のストーリーだったのが良かった。(最後の菫母の話は、私が子育て中でもあり興味深かった)個人的に菫という人間と詩集についてのストーリーをもっと広げて読みたいな、と思った。

2018/04/25

サクサク読めたし、かといって途中でやめられない程のスピード感や、こじれた設定もなく、純粋に読みやすく、必要以上に心を揺さぶられない内容だった。ほんわかと温かくなるストーリー。ただ、個人的には話が遡っていくのが微妙に報われないなと…菫ちゃんの、困った部分といいところが、過去から共存してすごく絶妙なバランスの(正しくはアンバランスなのかもしれないけど)彼女のアイデンティティになっているというのは分かるんだけど…続編が欲しいくらい。時系列的にはストーリーの終わりが、本の途中にあって、しかも実際にはどれが終わりなのか(恐らく第1章なのかな？)分からないまま読んでいたというのが、読者としては微妙な居心地の悪さを抱いてしまうというか。私だけかな？でも最後のお母さんとのエピソードは特に、母としてはほっとするエンディングでもある。あっという間に読めたのも確かです。

2017/07/30

【あらすじ】
色とりどりの言葉が世界に小さな奇跡をおこす中埜菫（なかの・すみれ）は、担当教師に才能を見出され、17歳の若さで詩人としてデビューした――。姉の自由さに苛立ちながら憧れを抱く妹。伸び悩む新人に苦悩する編集者。不思議な魅力を持つ隣人にときめく大学生。生徒が書いた補習授業の作文に驚く高校教師、意外な形で同級生と再開する販売員。幼い娘の成長に不安を覚える母親。詩人「すみれ」とかかわった人々が見つける幸せの形を描く、青春＆家族小説。

【感想】

2017/06/13

主人公はアスペルガー症候群なのかな。その周りの人々の心情を描いた話。悪くないけど頭抜けてもない。中盤から後半はまあまあ良かったです。

2017/02/10

強烈な才能を持つ詩人の女の子の、妹、元担任教師、元クラスメイト、編集担当者、母親……のオムニバス。
特に何か事件が起こるわけでもない日常の物語。

こういう雰囲気の本は嫌いじゃないけど、どの人物も小綺麗すぎてイマイチ魅力に欠けるかな、という印象。もう少しそれぞれの人物の内面や人間臭さが見れたらよかったな。