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ぱりぱり の商品レビュー

3.8

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    12

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2014/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

某新聞で、紹介されていた本の一冊で、他の本に比べて期待していなかったのですが、とても良かったです。 図書館で借りて読んだのですが、勉強しなきゃいけないのに、他にも本が3冊も読まないといけないのがあって、さらに次に予約が入ってるから延長もできないし><;と、追いつめられて読んだところもあったのですが、とても優しいタッチの文章で、午前中2〜3時間で読了。 無理に頑張って読んだというより、すいすいとページが進んだ感じ。天気が良くて明るい日に読んだって言うのも良かったのかもしれない。作品のタッチと合っていて、読んでいてとても気持ちよかったです。 内容はそれぞれがリンクした短編が6作品。どのお話も淡々と進んでいくのに、読んだ後に爽やかな、幸せな気持ちになれるお話でした。 1作品目のはじめにクッキーを焼くシーンがあって、焼きたてのクッキーが食べたくなり、読むの放りだして焼いてしまいました(笑)

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2014/09/14

最後の章で泣いてしまった…。 この本全体に流れている、ゆったりとした、それでいて爽やかなものの正体は一体何なんだろう… 。 菫の目線で語られる話はひとつもないのに、読み終えてから振り返ると 菫の心になって、菫の目から周りを見ていたような気持ちになりました。

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2014/09/26

文体が好み。文章にとてもひっぱられた。 読後もしばらく、はっと気づくと瀧羽さんの文体でものを考えてた。 個人的には第一章が好き。 次回作も楽しみ。

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2014/09/16

17歳で詩人となった個性的という言葉からもはみ出す 菫とかかわる人々の連作短編集6編。 何気なく始まる冒頭の情景描写。 小さな光がどこからか差してくるような終わり方。 6編とも、とても好きです。 瀧羽麻子さん、初めて読みましたが 好きな作家さんになるだろう予感がします。 自分...

17歳で詩人となった個性的という言葉からもはみ出す 菫とかかわる人々の連作短編集6編。 何気なく始まる冒頭の情景描写。 小さな光がどこからか差してくるような終わり方。 6編とも、とても好きです。 瀧羽麻子さん、初めて読みましたが 好きな作家さんになるだろう予感がします。 自分の興味のあるものへの集中力が尋常でない菫。 本人も、紡いだ詩集も、 竜巻のように色々な人々を巻き込み、影響し、 翻弄していく。 その中でも菫の家族の物語、 表題作の『ぱりぱり』ラストの『クローバー』が 心に残りました。 家族だって違う人間なのだから 理解できない部分があって当たり前なんですけど 気持ちの面ですぐに受け入れがたいことって あると思うんです。 それが近しい家族なら、なおさら濃く深く。 全く違う思考の人が、家族。 一緒に生活することで起きる、混乱や苦悩。 周囲の目を気にしつつも、 少しずつ確立されていく距離感や絆に 思っていた以上に心が動かされました。 スミレってそういう花だったんですね。 やっぱり見かけで決めつけられないです。 『カルシウムが欲しいな』の言い回し、いいですね! 私も使わせていただきます。 この言い回しがマイブームになりそうな一冊です。

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2014/09/05

表紙がかわいい(小並感)。 ぱりぱり、という音の語感が良い。 何度も口に出して言いたくなるような。 物語の平易さ、というのもあるのかもしれないけれど、 するすると、さらさらと、言葉が穏やかに流れていくのを感じます。 耳が良いんだろうな(小並感)。

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2014/08/18

17才で詩人としての能力を開花させ、一躍時の人となった菫。彼女について、彼女を取り囲む人々…妹、編集者、アパートの隣人、学生時代の同級生、母親など様々な視点から、語られる。彼女の視点では一度も話は語られないけれど、無垢で純粋でまっすぐな人なのだろうと思う。マイペースすぎて、困って...

17才で詩人としての能力を開花させ、一躍時の人となった菫。彼女について、彼女を取り囲む人々…妹、編集者、アパートの隣人、学生時代の同級生、母親など様々な視点から、語られる。彼女の視点では一度も話は語られないけれど、無垢で純粋でまっすぐな人なのだろうと思う。マイペースすぎて、困ってしまうぐらいに。それでも、周囲の人々の、彼女に対するまなざしのやさしさが伝わってくる作品。 瀧羽さんの作品の中で一番好みのものでした。

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2014/08/14

妹、編集者、教師など すみれの周囲の人々の物語。 新刊コーナーで目に留まり手に取ったら大収穫。 日常を淡々と描いているのに いきなりグッと胸に迫ってくる。 他の著作も読んでみよう。 【図書館・初読・8/14読了】

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2014/08/14

本当に丁寧な言葉で綴られている。「すみれ」をめぐる連作短編集。最初と最後は家族の短編でとてもよかった。

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2015/05/23

17歳でデビューした詩人・すみれ。好き勝手な姉に振り回される妹。才能を見いだした教師。自作に期待する編集者。補習仲間の販売員。アパートの隣人の大学生。戸惑う母親。 みんなやさしい。下手するといじめられかねないのに。その危うい境界が、ぱりぱりの氷かも。

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2014/07/30

連作短編集、丁寧なことばで綴られていて、穏やかに読み進めていく。 大きな展開はないけれど、どこにでもある日常の中に、揺れる気持ちや思いがあって、共感できる部分もあった。

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