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山女日記 の商品レビュー

3.8

288件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2014/10/05

流行りの「山ガール(少女)」でもなく、また中高年の「山オバサン」でもなく、やはり題名通りの「山女」の7つの連作集。 不満、屈折、挫折を抱えた女性が、山に登り、何らかの解決策や問題を乗り越える物語と言ってしまえば、身も蓋もないが、前半のねちっこい心理描写が、物語が進むにつれて、清々...

流行りの「山ガール(少女)」でもなく、また中高年の「山オバサン」でもなく、やはり題名通りの「山女」の7つの連作集。 不満、屈折、挫折を抱えた女性が、山に登り、何らかの解決策や問題を乗り越える物語と言ってしまえば、身も蓋もないが、前半のねちっこい心理描写が、物語が進むにつれて、清々しい感じに変化していく筆力はさすがに売れっ子作家の面目躍如と唸らせる。 前に読んだ「8月の6日間」とつい比較してしまうが、「8月の・・・」が割合あっさりした感じなのに対して、こちらはかなり濃厚な感じ。 男の作者が描く女性と、女の作者が描く女性の差がはっきりと出たような感じ。後者つまりこの本の方が、意地悪く女の腹の底を見せている感じがします。男の場合女性の心理描写はやはり甘くなるのでは・・・と思うのは穿ち過ぎでしょうか?

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2014/10/05

劇的な展開という類の話ではないが、どの話の女性の話も共振するところがあって、面白くするする読んでしまった。

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2014/10/04

学生時代から遠足が大嫌いで、山登りとか全然興味無いんだけど、この本は結構面白かった。山を歩きながら恋愛や結婚や家庭について考えているうちに、自分や相手の良いところも悪いところも見えてくるみたいな。湊かなえなのに読後感がすっきり(笑)

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2014/10/01

何らかの挫折やコンプレックスを抱いた女性が、登山を通じてそれを乗り越える(解決するではないけれど)といった短編集。北村薫の八月の六日間と同様に、女流作家の書いた山の本は、心の内面に踏み込んだものが多いような気がします。それでいて、女性らしい繊細さや深みを持っているような。山を登る...

何らかの挫折やコンプレックスを抱いた女性が、登山を通じてそれを乗り越える(解決するではないけれど)といった短編集。北村薫の八月の六日間と同様に、女流作家の書いた山の本は、心の内面に踏み込んだものが多いような気がします。それでいて、女性らしい繊細さや深みを持っているような。山を登るということはなんのためか、その答えの一つを見せてくれるような気がする本です。

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2014/09/27

山ガールものの(連作)短編集ですね。 最近の、同じよぅな感じの小説ですと、 北村薫さんの『八月の六日間』を読みましたが…、 同作では、主人公のアラフォーの1人の山女子が、 色々な季節の、色々な山々を縦走しながら、 人生の分岐点を前向きに見つめ直してましたが…、 本作では、概...

山ガールものの(連作)短編集ですね。 最近の、同じよぅな感じの小説ですと、 北村薫さんの『八月の六日間』を読みましたが…、 同作では、主人公のアラフォーの1人の山女子が、 色々な季節の、色々な山々を縦走しながら、 人生の分岐点を前向きに見つめ直してましたが…、 本作では、概ね3組のグループの一人ひとりを、 それぞれ、主人公に据えての短編集でしたが…、 あまり連作といぅ感じでもなかったので、 それ程の特別感は、ありませんでした…。 そのふつぅ感が、よかったのかもしれませんが…。 例えば、 1本の路線上の停車駅毎に主人公を繋いでいった、 有川浩さんの『阪急電車』のよぅなイメージで…、 上高地~奥穂高岳~槍ヶ岳~槍沢ロッジ~上高地 といぅ、王道の北アルプス縦走ルートを辿って、 山荘や分岐点毎に主人公の山ガールを繋いでいく、 そんな感じの連作短編集とか、面白そぅだけど…。 本作でも、 第1話~第2話は、そんな感じだったので、 そのまま、続けられてもよかったのかな~とも…。 山ガールものの、なんとなくの傾向として、 アラサー~アラフォーのOLさんってのが、 比較的、小説の題材にしやすぃのかな…?? なので、 山を舞台にした、等身大の大人女子のお話です…。

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2014/09/25

ミステリーはあまり読まないのですが、湊かなえさんの作品は好きなので今回はどんなお話だろ?と、定期的に読みたくなるどろどろストーリーに期待しつつ、作品内容の予備知識なしに読み始めました。 ミステリーじゃなかった!(笑)しかも、どろどろ、鬱々とした湊かなえさんの作風もあまり感じられ...

ミステリーはあまり読まないのですが、湊かなえさんの作品は好きなので今回はどんなお話だろ?と、定期的に読みたくなるどろどろストーリーに期待しつつ、作品内容の予備知識なしに読み始めました。 ミステリーじゃなかった!(笑)しかも、どろどろ、鬱々とした湊かなえさんの作風もあまり感じられない! 山女、いわゆる「山ガール」のお話。連作短編小説です。30代前後の女性たちが登山を通して自分自身や周りと関係を見つめなおす。ストーリーはどろどろしていませんが、ねちっこい心理描写はやはり湊かなえさんっぽかったです(笑)

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2014/09/25

湊かなえさんのいつものドロドロ感がなくこうゆうのも書かれるんだなと思いました。山登りは今までしたいとか思った事なかったけど、少ししてみたくなりました。自分を見つめ直すいいきっかけになりそう。

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2014/09/24

あ、あれ?ホワイトなかなえさん? 絶対怖い話だと思ったのに! 妖怪山女が次々にナニをどーする凄惨な日々……みたいな。(´・ω・`) すっきり風味で、ぶっちゃけめんどうなんだけど、女同士もいいよねーみたいな。

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2014/09/21

登山を絡めてお話が展開されるお悩み女性を描いた7つの連作短編。仕事や恋愛や家族やらに苦悩する心情が上手い。珍しく毒もなく何れも爽やかなラストなので読後感もいい。連作による人間関係も楽しめ面白かった。サラッと一気読み。

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2014/09/20

私の選択は、間違っていたのですか。悩める7人の胸に去来するのは-。誰にも言えない苦い思いを抱いて、女たちは、一歩一歩、頂を目指す。新しい景色が小さな答えをくれる連作長編。 図書館で本を借りる大きな利点は、つまらなかったら躊躇なく斜め読みできる点。湊かなえは個人的にはミステリーの...

私の選択は、間違っていたのですか。悩める7人の胸に去来するのは-。誰にも言えない苦い思いを抱いて、女たちは、一歩一歩、頂を目指す。新しい景色が小さな答えをくれる連作長編。 図書館で本を借りる大きな利点は、つまらなかったら躊躇なく斜め読みできる点。湊かなえは個人的にはミステリーの方がいい。 (D)

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