マスカレード・ホテル の商品レビュー

東野圭吾(著者)

2023/11/12

前半から中盤にかけて長々と一流ホテルでの日常が描かれているだけであり、少し盛り上がりに欠けると感じた。一風変わった客が次々に訪れる展開は悪くはないが、事件が動き出すのはほんの最後の部分だけであり、それまでに少しの伏線は張られていたものの、一つの物語として見たときにそれほど優れた作品だとは思えなかった。ただ、総じて退屈な作品であるとも言い切れないので、読む価値が無いというほどではない。暇つぶしにはなるかもしれない。

2023/11/07

3つの連続殺人現場には謎の暗号が残されていた。しかし、犯行の手口や被害者からは共通点や解決への糸口が見出せず捜査は難航する。残された暗号から、次の犯行現場がホテル「コルテシア東京」で行われるということのみだった。

警察はホテルへの潜入捜査を試みる。暗号を解読した刑事の新田がフロントクラークに扮装する。ホテル側は警備協力として、新田のフォローと教育係の任を山岸尚美に託す。

新田と山岸が様々なホテル利用客を捌きながら、事件に対峙していくホテルマンと刑事という両面の仕事ぶりが楽しめるミステリー。

2023/10/31

やっと読めましたーイヤいや面白かった。
いつも読者中はアタシなりに主人公をイメージして読み進めていくけど、今回は最初っからキムタクさんが頭から離れず、いつもとの違和感はガッチリあったけど、最後破壊アイツか〜って展開は楽しかった。

2023/10/30

やはり、東野圭吾、面白い。
ホテルの女性フロントクラークの山岸と、ホテルマンに化けた新田刑事のバディ展開はとてもドキドキする。
ホテルには、様々な客が来るが、事件とは関係ないと思ったものが最後に絡んでくる展開などはとても見事。

事件の謎の究明だけでなく、2人のこれからの関係がどう進んでいくのか楽しみだ。

2023/10/12

以前に映画を観たのもあって、キムタクと長澤まさみがずっと頭の中で演じてくれていました。
新田と山岸のやりとりも楽しく、刑事とホテルマンという全く違う職業の二人の名コンビっぷりがたまりません。
その他のキャラクターも個性的で魅力満載でした。
このシリーズはずっと見続けたいです。

2023/10/08

大好きな東野作品。ずっと積読本にしていたけど、映画を録画したので、そっちを見る前に慌てて読みました。映画より小説優先の私としては、映画でネタバレされたくないので（笑）。感想は、いつも通り安定の東野作品。ハズレがない！！キャスティングは知っていたから読みながら俳優さん女優さんの顔が浮かんでちょっと変な感じだった。あとは、私だったらこの役はどの俳優さんにやってもらうかなぁ〜なんて考えたり…。いつもと少し違う読み方をしたりしました。さてさて映画のお手並拝見と行きますか…（笑）。
（2023/10/8、他の読書管理サイトからお引越し。レビューは読了当時の記録。）

2023/10/06

安定の東野作品。
文章が凄く読み易いし嫌な気分にならない。

ただ、ストーリー展開が遅すぎすて連作短編集みたいな感じがした。
最近読みにくいと言うか読んでて気持ちが良い作品が少なかったのもあるが、ミーハーと言われようがこういった人気作家の作品も毛嫌いせずに読み進めたいと思った。
やっぱりはずれの無い作家は読んでて落ち着く。

2023/10/04

刑事×有能ホテルマンのタッグが面白かった！

高級ホテルの潜入捜査が都内で起きた不可解な連続殺人事件の犯人をどう追い詰めるのかわくわくした。

旅行好きなのでホテルに滞在することも多いが、高級ホテルのホスピタリティも味わえて興味深かったし、意外な宿泊客が事件に関わっていたりと、先が読めない展開に眠気を押えて読んでしまった。

2023/10/02

人気作家の文章はとにかく読みやすいと思う。
何も考えずに読んでも風景描写が簡単に浮かんでくる。
二人の主人公の足並みが揃っていくのが気持ちがいい。
分厚い本なのに直接の事件の描写は1割くらい？
大半はホテル内での客とのやり取り。

2023/09/21

　最新刊を読めたのでマスカレードシリーズを再読。やはり一際エンタメ色が強いと感じる。潜入捜査初回のため、新田の態度や敬語が乱暴なのも懐かしい。尚美のやや真面目すぎる仕事へのプライドが凄く、今まで意識していなかったホテルマンの仕事の大変さに驚いた。一流シティホテルを利用してサービスを堪能してみたい。
　怪しい宿泊客が次々に登場するが、誰が犯人で誰が狙われているのかも終盤まで明らかにならない。冗長に感じる人もいるかもしれないが、中弛みなく読ませる点はさすが東野氏。個人的には主役２人より能勢刑事が好き。