海賊とよばれた男(下) の商品レビュー
出光興産の創業者をモデルとした小説の下巻。戦後アメリカのメジャーと石油をめぐる闘いを続ける鐵造と国岡商店の社員たちの姿はまさにサムライと呼ぶに相応しいと思った。
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敵が多いなあ。四面楚歌にもちょくちょく。でも必ず活路を見出す。まさしくサムライ。そしてそのまわりの人たちも同様に。 魅力的な人物が多く登場するのはわかるんだけど、描き方がちょっとくどかったのが残念。
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日本人である事がなぜこんなに誇らしく感じられるのか不思議なのだが、自分が深く静かに強く愛していることを改めて感じられた。
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上巻に引き続き、テンポが速く読みやすい。事実は小説よりも奇なり、と言うがまさにそんな一生を送った人。 昨今の成果主義的考えは、国岡商店と真逆だが、どちらが正しいのだろう?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ここに1964年から、途中放映局の変更や放映休止などの曲折がありながら、現在も続くクラシック音楽の番組がある。「題名のない音楽会」がそれであり、その前身番組の放映開始から、一貫して単独スポンサーであり続けているのが、国岡商店のモデル、出光興産だ。 出光興産は「会社がつぶれるまで提供を継続する」方針だという。 出光人という言葉がCMに流れたことがある。そのメッセージの気概の高さに「利潤を追求するだけの一企業が何をおおげさな」と心の中で笑ったものだ。 もう笑えない。日本を、日本人を信じ抜き、日本を守り抜いたこの破天荒な企業と、それを率いた男たちが信念を貫く姿には、真実の愛国心が見える。 守ろうとしたのは日本という国家ではなく、そこに住まう人々の誇りと魂。そのためには、国家ですら彼らの敵であったという事実。 読み終えて、清々しかった。国を愛するという言葉に対する心象が一新されたようだ。かつては、その言葉は亡国の響きを伴うものであり、暴力と切り離せなかったのに。 愛は非暴力であり、信じるもののためには無償の行為として顕われるもの。自分の中に元来持っていた、人への愛の定義と何の矛盾もなく、国岡商店の毅然たる姿は胸に浸みとおった。 題材が一企業人の立志伝であるがゆえに、いろいろと誤った解釈も生まれよう。 しかし私は、愛するということの本質に迫るという、その一点を高く評価したい。よい小説だ。 下巻の後半にさしかかって、「永遠の0」の宮部さんが思い出されてならなかった。 上巻のレビューを取り下げたほうがよさそうだ。
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前妻の実家が豊かだからとはいえ、ちゃんとしてやったんだろうか、終のすみかと、月に15万でもあるべきだけど、そういうこともやったならかいて欲しかったな
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型破り、掟破り、短気、という私の嫌いな三大要素を持っている、、、私も「あっち側」の人間なんだなーとがっかり、、、 「国が」「組織が」「規則が」じゃなくて、自分で何が正しいか、もっともっと考えてぶれない強さが持てる人になりたいな、、、 その時このくらい正々堂々戦える度胸と実力が持て...
型破り、掟破り、短気、という私の嫌いな三大要素を持っている、、、私も「あっち側」の人間なんだなーとがっかり、、、 「国が」「組織が」「規則が」じゃなくて、自分で何が正しいか、もっともっと考えてぶれない強さが持てる人になりたいな、、、 その時このくらい正々堂々戦える度胸と実力が持てたらな、、、と思った。
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読み終わった後に、出光興産のHPを見た。 「出光佐三と人間尊重」の箇所。 そういえば以前、大名のガソリンスタンドのところにあった美術館は門司港レトロ地区に移転したらしい。今度、行ってみよう。
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異色の経営者出光の伝記としてみれば、小島直紀やしょうもないライターの提灯持ちと異なり、さすがに錬磨の百田だけあって、迫力とビジュアル感とエンターテインメントがある。 しかし、『永遠のゼロ』のようなリリシズムは完全に失われ、書き割りのようなビジネスパーソンマンガのようでもある。
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2014/7/16購入。 p420 いちばん大事なことは日本人の誇りと自信を失わないこと。それさえ失くさなければ、何も怖れることはない。
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