マンガでやさしくわかる アドラー心理学 の商品レビュー
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アドラー心理学 ・自己決定性 ・目的論 ・全体論 ・認知論 ・対人関係論 ■自己決定性・・自分を主人公にする 人間は環境や過去の出来事の犠牲者ではなく自ら運命を創造する力がある 最終的にその人の性格を決める要因は、その人自身 劣等性・・体の感覚器官や内蔵などにハンデがある 劣等感・・理想の自分、目標と現実とのギャップ。劣等だと感じる心、惨めさ、悔しさ、羨ましさ、焦り、不安 劣等コンプレックス・・劣等感の過度な状態。自分が劣等であることをひけらかして人生で取り組まなければならない課題を避けようとすること ■目的論・・人間の行動には目的がある 過去の原因ではなく、未来の目標を見据えている人間の行動にはその人特有の意思を伴う目的がある 原因論と目的論 例)不登校 不登校の原因を探し求めると、犯人探しになる。 目的を探すと親の愛情を独占したい、教師の体罰に対する復讐などが明らかになり、対処がより容易になった。 →原因を探ることは解説にはなるが、解決には結びつかない。 ■全体論・・人は心も体もたった一つ 人は心の中が矛盾対立する生き物ではなく、一人一人かけがえのない、分割不能な存在である わかっちゃいるけどやめられない→やめたくない、しようとしない 怒りは二次感情 ↓ 本当の感情は二次感情の下にある一次感情 怒りの感情、目的 1.支配 2.主導権争いで優位に立つこと 3.権利擁護 4.正義感の発揮 悲しみ、落胆、さみしさ、心配 ■認知論・・誰もが自分だけのメガネを通してモノを見てる 人間は、自分流の主観的な意味付を通して物事を把握する ベイシック・ミステイクス 人はピンチに陥った時に誤りに支配されがち ・決めつけ→私はダメ人間 ・誇張→みんなって誰と誰? ・見落とし ・過度の一般化 ・誤った価値観 ↓ 証拠探し⇒誰がそうきめたの? その瞬間を捕らえる ユースフル発想が効果的 ■対人関係論・・すべての行動には相手役がいる 人間のあらゆる行動は、相手役が存在する対人関係である
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漫画をもちいてアドラー心理学の全体像を把握でき、非常に読みやすい。 まずは軽い気持ちでアドラーを知りたい人にはおすすめ。 以下、メモ p.51 人間の行動には原因がある、この原因が除去されない限り、問題が解決しない、これが原因論。 目的論は、「人間の行動には目的がある」自分では気づいていないけれどもの目的に向かってより近づけようと努力する。 相手にも目的をはっきりさせて「勇気づけ」をさせる。 勇気づけとは、困難を克服する活力を与えること。 p.73「原因を探ることは、解説にはなるけれど解決に結びつかない」★ 目的論は、未来志向、個人主体、当事者意識、勇気づけ p.95 「怒り」は二次感情。 本当の感情は二次感情の下にある一次感情。 傷つき、寂しさ、悲しみ、心配、落胆など p.124 勇気を発揮する4つのポイント 1.尊敬・信頼に基づく人間関係をベースとする 2.パーソナリティの違いを認める 3.短所は長所に置き換える 4.時に、直面化(コンフロンテーション)する p.127 アドラーの「子供の教育」という本で 「勇気があり、忍耐強く、自信を持ち、失敗は決して勇気をくじくものではない、新しい課題として取り組むべきものであると考えるように教育する方がずっと重要である」 p.166 共感能力が高いアドラーは、子供がおもちゃをちらかしたとき、 「上手におもちゃを広げたね。同じように上手におもちゃを集められるかな?」といい、自身の問題解決力を引き出した。 p.215 アドラー心理学の研究所でジョセフ・パルグリーの博士は 「断言」「断想」「断行」の3つをつなげ セルフモチベーションを持ち自分自信を勇気づけるために次の文章を日に何度も唱えることをすすめています。 ・私はユニークで、有能な人間だ。生活上の行動について自分で決断できる ・私には個人的な特性(技能・能力・強み)やその他ポジティブな側面があり、あらゆる生活環境の中でそれらを使うことができる ・私は、ポジティブな特性を認識でき、それらに焦点を当てることができる ・私は、人生の困難を直視し、それらを乗り越えられる課題(チャレンジ)だとみなす ・私は、過ち、間違い、失敗を学びと成長を得る可能性だと受け止める ・私は、達成と完璧よりも努力と前進に焦点をあてる ・この世界の中で、わあつぃの人生には目的と意味がある ・私は、自分や他人が見たり思ったりする以上の人間だ ・私は、「自分が本当になりたい人」のようにふるまっている。
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アドラー心理学の入門にはうってつけ。 漫画での主人公の場面に合わせた心の動き、それをどう気持ちの変換をしていくか。 全編漫画ではないけれど、文章だけでは伝わりにくい心理系の理解にはとても良い1冊だと思います。
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●理性と感情、意識と無意識、肉体と精神は、一見すると矛盾した方向をたどるように思われますが、それぞれは、相補的なものであり、その意味でパーソナリティには統一性があります。 ●誰もが自分だけのメガネを通してものをみている(認知論) 人間は外界の出来事について客観的に事実を把握するの...
●理性と感情、意識と無意識、肉体と精神は、一見すると矛盾した方向をたどるように思われますが、それぞれは、相補的なものであり、その意味でパーソナリティには統一性があります。 ●誰もが自分だけのメガネを通してものをみている(認知論) 人間は外界の出来事について客観的に事実を把握するのでなく、自分の受け取りたいように、自分の体験や好みに応じて主観的に意味付けをして反応します。 ●ベイシック・ミステイクス 決めつけ→誇張→見落とし→過度の一般化→誤った価値観 ●原因論 過去の原因が現在に支配的な影響を及ぼしている過去志向の考え方 なぜ、どうしての多用。人間の行動には原因がある。この原因が除去されない限りは問題が解決しない。しかし説明にはなるけれどこれでは解決にならない。 ●目的論 未来の目標が現在を規定する未来志向の考え方。「人間の行動には目的がある」。自分では気づいていないけれど、その目的に向かってより近づけようと努力する。ただ目標が高いほどギャップが生まれ、人間はそれを劣等感と感じる。だからどんな目標に向かうときも劣等感を抱えながら自己決定しなければならない(=自己決定性)。 ●見方を変えれば短所だって長所になる。人は一人ひとり違うかけがえのない存在。ユニークさを尊重する。パーソナリティの違いを認める。 ●「勇気があり」、「忍耐強く」、「自信を持ち」、「失敗は決して勇気をくじくものではなく新しい課題として取り組むべきものである」と考えるように教育する方がずっと重要である。 ●共感:他人の目で見、他人の耳で聞き、他人の心で感じる ●自分自身を勇気づける3つのカギ 1)所属感 2)信頼感 3)貢献感 1)所属感 自分の居場所をもつこと。会社、家庭、地域の中でしっかりと「自分は確かにここにいるのだ」という存在感をもつこと 2)信頼感 周囲の人々に対する信頼。この感覚があり、目標が共有されていると、周囲の人たちとの協力が可能になる。 3)貢献感 自分が世のため人のために役立っているという感覚。自分の貢献を待ってくれている人がいると信じられること。もっとも重視しているもの。貢献することは、自分の富や地位や年齢にも経験にもかかわりなく、意志がありさえすればできる、最も確かな幸福へのパスポート。 ●自分自身を勇気づけるためのもっとも近道は「言葉とイメージと行動を勇気づけで満たしきること」。まずは自分自身や他者にプラスの言葉をはっきりと使うこと。言葉とイメージをプラスにしながら次は行動に移すこと。時には見切り発車も必要。断言、断想、断行の3つで大事なことは、物事がすでに成就したかのように、肯定的な使い方をすること。 ・私はユニークで、有能な人間だ。生活上の行動について自分で決断できる。 ・私には、個人的な特性(技能・能力・強み)やその他ポジティブな側面があり、あらゆる生活環境の中でそれらを使うことができる。 ・私は、ポジティブな特性を認識でき、それらに焦点を当てることができる。 ・私は、人生の困難を直視し、それらを乗り越えられる課題(チャレンジ)だとみなす ・私は、過ち、間違い、失敗を学びと成長を得る可能性だと受け止める ・私は、達成と完璧よりも努力と前進に焦点を当てる ・この世界の中で、私の人生には目的と意味がある ・私は、自分や他人が見たり思ったりする以上の人間だ ・私は、「自分が本当になりたい人」のように振る舞っている
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超有名な心理学者アドラー。ほかにもいますがこの人はとにかくわかりやすいと評判です。まずは入り口をまんがにしてみました。行動心理学が主体です。リーダが変わるとどういう風に世界が変わるのか、少し大げさですがあるあるネタなので入りやすいと思います。
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他のアドラー心理学の本と比較したわけではないけど、マンガのおかげか分かりやすく書かれている。 重要なキーワードとしては ライフスタイル(普段のライフスタイルとはちょっと意味が違う) 共通感覚 劣等感 勇気づけ のあたりかと思う。 ストーリも、起承転結があって、それなりに面白か...
他のアドラー心理学の本と比較したわけではないけど、マンガのおかげか分かりやすく書かれている。 重要なキーワードとしては ライフスタイル(普段のライフスタイルとはちょっと意味が違う) 共通感覚 劣等感 勇気づけ のあたりかと思う。 ストーリも、起承転結があって、それなりに面白かったので良かった。
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はじめに にあるが、私はマンガ全部→本文全部が読みやすかった まずマンガはマンガで読んでしまいたいし、本文はその後じっくり読みたいから P212の自分自身への勇気づけ が参考になった そんな教室で一年間学べれば、学習意欲も高まるだろう
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本棚に置いたら結構お子らが読んでて、なんというか中高生の時代にこれを読んでおくのは音苦難じゃないかと思いました。大学生以降が読んでいる印象があるのだけど、それは処方箋なんであってすでに遅いという気がしなくもないので。
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借りたもの。 アドラー心理学を知る入り口として、凄くよく解る。 マンガのストーリーに照らしあわせ、アドラー心理学が問題をどの様にとらえ、どの様に克服するかアドバイスする、物語を読むと擬似的なカウンセリングになる仕立てだろうか(物語のオチはどうでもいいが)。 読み物部分も簡潔で読み...
借りたもの。 アドラー心理学を知る入り口として、凄くよく解る。 マンガのストーリーに照らしあわせ、アドラー心理学が問題をどの様にとらえ、どの様に克服するかアドバイスする、物語を読むと擬似的なカウンセリングになる仕立てだろうか(物語のオチはどうでもいいが)。 読み物部分も簡潔で読みやすい。 過去志向に囚われている……この言葉は耳が痛い。 それを克服するために、過去の犠牲者から自分の運命を創造し、未来の目標を見据え行動する。 そのための要素として、自分自身を見つめ直して硬直化したパターンを割り出す事、自分の色眼鏡(主観)を外すことが挙げられている。 他人に求めるのではなく、自分を変えることで相手から頂けるということか。 そうすることで、少しずつ自分を変えて、世界の見方を変えていける。読んでいると確かに勇気づけられる。 この本は実践するためのハウツー本ではない訳だが。 そのための取っ掛かりになる。
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自分のコントロール方法として、なかなか興味ふかい内容だった。 怒りは1次感情、その根底にある2次感情が大事だと
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