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まるまるの毬 の商品レビュー

4.1

85件のお客様レビュー

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    22

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  3. 3つ

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2024/08/07

美味しそうな色々なお菓子たちの由来と それに繋がる人との出会いと物語 切ない別れもあるけど結果オーライ

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2024/01/05

江戸時代の菓子職人のお話。治兵衛さんの誠実な人柄を始め、魅力的な人たちがいっぱい。もう一冊、続きが読めるのが嬉しい。

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2023/12/03

この本を読んでいると、和菓子屋さんに行きたくなる…。 泣いたり笑ったり毎日色んなことがあるけれど、互いに思いやり支え合って、最後はやっぱり笑って、また明日が来る。  笑っていたいな…この南星屋の家族のように。 カスドース、若みどり、大鶉、橘月…食べたい。 表紙の絵も、美味しそう!...

この本を読んでいると、和菓子屋さんに行きたくなる…。 泣いたり笑ったり毎日色んなことがあるけれど、互いに思いやり支え合って、最後はやっぱり笑って、また明日が来る。  笑っていたいな…この南星屋の家族のように。 カスドース、若みどり、大鶉、橘月…食べたい。 表紙の絵も、美味しそう!!

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2023/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

江戸時代、菓子屋を営む一家、治兵衛と娘のお永、その娘のお君の物語。 それぞれの章題になっている菓子の中で、僕には「カスドース」が見目麗しい。 7編にアクセントを添えているのは、治兵衛の弟で住職の石海(こっかい)。ほとんど菓子を食べにきているだけだが、 その石海と治兵衛の、幼き日の兄弟の絆を描いた「大鶉」(おおうずら)が僕の好み。 しかし昔は、自身の「出生」にまで責を負わねばならないものだったか。 いや、今でもある程度はそうか。

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2023/04/23

◇◆━━━━━━━━━━━━ 1.感想  ━━━━━━━━━━━━◆ 時代小説は苦手なんですが、おじいちゃんと孫むすめという関係で面白そうな作品ということで、手に取りました。 和菓子職人のおじいちゃんと、その娘と、孫の3人が中心のお話ですが、なかなかに読み応えがあって、面白かっ...

◇◆━━━━━━━━━━━━ 1.感想  ━━━━━━━━━━━━◆ 時代小説は苦手なんですが、おじいちゃんと孫むすめという関係で面白そうな作品ということで、手に取りました。 和菓子職人のおじいちゃんと、その娘と、孫の3人が中心のお話ですが、なかなかに読み応えがあって、面白かったです。 昔の人は、人と人の繋がりが重いな〜というのが印象です。その重さが時代小説が苦手な理由の一つなんだろうな〜というのがわかった作品でした。 この作品で登場するおじいちゃんは、とてもかっこいい人でした。やはり、かっこいいおじいちゃんは、優しい!甘くはないのに、優しさを感じられることが、かっこいいおじいちゃんの条件ですね、きっと。 なかなかに渋い感じが伝わってきました。 いろんな和菓子、洋菓子が登場して、いろんなところに旅行に行きたくなりました。先月、久留米にいったばかりだったので、久留米が頻繁に登場した時に,土地のイメージがあったのが、また、よかったです。 久留米以外にも登場する土地は馴染みあるところばかりだったので、今と昔をイメージして、別の角度で楽しめました。 ◇◆━━━━━━━━━━━━ 2.あらすじ  ━━━━━━━━━━━━◆ 地方を練り歩き、いろんなお菓子の知識がある治兵衛。 その治兵衛と、家族の物語。 昔ながらの多くのしがらみが家族の人生に大きく影響して、先の見えない展開が続きます。 水戸黄門の印籠が、お菓子になったようなストーリー?(笑) ■登場する菓子 カステラ 鯨餅 山形 若みどり よりみ滝 梅ヶ枝餅  鶯餅 生涯糖 松風 先月、太宰府天満宮で、梅ヶ枝餅を食べたばかりなので、これも笑えました。 ■恋のお話 いい言葉♪ 色恋なぞ所詮、一時の気の迷いだ。 歳を経たいまなら、そう断言することもできる。 しかしその一時一瞬が、本物の輝きを放つことがある。 ◇◆━━━━━━━━━━━━ 3.主な登場人物  ━━━━━━━━━━━━◆ 麹町 南星屋(なんぼしや) 菓子店 治兵衛 主、お君祖父、妻はお永が子どもの頃に他界 お君 16歳 お永 お君の母、夫とは別れている 修蔵 お君の父 五郎 石海、こっかい、坊主、治兵衛弟 河路金吾 平戸藩松浦家の家臣 稲川翠之介 同心の子ども、10歳 おいま 17歳、お君の友だち

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2023/03/14

新しく読み始めた時代小説。これを含めて3冊のシリーズ既刊が出ている。Amazonのおすすめ欄に出てきて、珍しく釣られて読んでしまった。いわゆる『ジャケ買い』ならぬ『ジャケ読み』。表紙には、中からあんこをのぞかせている大判焼き。すごく美味しそうで、題字にも趣があって。ひと目で読みた...

新しく読み始めた時代小説。これを含めて3冊のシリーズ既刊が出ている。Amazonのおすすめ欄に出てきて、珍しく釣られて読んでしまった。いわゆる『ジャケ買い』ならぬ『ジャケ読み』。表紙には、中からあんこをのぞかせている大判焼き。すごく美味しそうで、題字にも趣があって。ひと目で読みたいと思った。果たせるかな実際面白く、おいしいご本だったから。第一印象ってすごい。 南星屋治兵衛は、麹町のちいさな菓子屋の主。諸国をめぐって珍しい菓子を習い覚え、それを再現しては江戸の人々に商いをする、一風変わった菓子職人でもある。この治兵衛、もとは武家の倅で、由あって家を出て菓子の道を志した。今は娘のお永と、孫のお君が店をもり立ててくれ、立派な町人として生きている。そんな筋立て。 皆さんがすでにたくさんレビューされているとおり、お菓子の知識や作る場面、物語の筋がお菓子で大きく動く部分は、本当に味が想像されて、なんとも美味しそう。 でも、本当の読みどころは、そこではない。小説としてはほろ苦い部類に入ると思う。治兵衛が家を出た事情は、物語であらばこそ成立する。そんな事情であるが、それが引き起こす出来事は、とても現実的でせつない。 出てくる人物が’、地に足をつけて描かれているだけに、今後が気にかかって2冊めを読み始める。そういうお話だ。ただのハッピーエンドにだって出来ただろうに。並の作家さんでは、こうはしないだろう。これからどうなるのだろう。 また、治兵衛の兄、位の高い僧、石海とのやり取りの豪放磊落と、情の細やかさ、浅見光彦ばりの兄の影響力は、微笑ましくも楽しい。上に挙げたようなほろ苦さと、人気エンタテイメントにつきものの『読者と作者の間で共有された』お約束があるのも楽しい。 時代小説はどんどんいいものが出てくる。まことに底力のあるジャンルで’ある。次もおいしそうな表紙が待っている。読まなくちゃね。

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2023/03/08

南星屋のお菓子食べたい! 和菓子好きにはたまらない小説。グルメ小説はやっぱり面白い。西條奈加さんの時代小説、はじめて読んだけれど読みやすかった! 石海の説教に痺れる! 「才ある者は、己の才のなさを誰よりもよく知っている。だからこそたゆまず努め、転んでも立ち上がり、時には這ってで...

南星屋のお菓子食べたい! 和菓子好きにはたまらない小説。グルメ小説はやっぱり面白い。西條奈加さんの時代小説、はじめて読んだけれど読みやすかった! 石海の説教に痺れる! 「才ある者は、己の才のなさを誰よりもよく知っている。だからこそたゆまず努め、転んでも立ち上がり、時には這ってでも先へ行こうとする。世にいう天分とは、そのようなものだ。天狗になっているようでは進歩は望めず、ましてや詮なき愚痴をこぼしていては、地べたに座り込んで、いつまでものの字を書いているに等しい」 最終章の「南天月」は切なくうるっときたけど、納得のラスト。その後が気になる〜。 南星屋シリーズ2作目と最新刊の3作目は図書館で予約済み。早く読みたい!

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2023/02/02

和菓子屋「南星屋」を舞台にした時代小説。 治兵衛の実直な人柄が、お菓子や商いのやり方にも反映されていて気持ちよく読めた。 幼少期を過ごした岡本家での五郎とのエピソードや、その後の関係性もすごくいいなと思った。 和菓子って名前や使われている素材に季節感や想いが詰まっていて、それ自体...

和菓子屋「南星屋」を舞台にした時代小説。 治兵衛の実直な人柄が、お菓子や商いのやり方にも反映されていて気持ちよく読めた。 幼少期を過ごした岡本家での五郎とのエピソードや、その後の関係性もすごくいいなと思った。 和菓子って名前や使われている素材に季節感や想いが詰まっていて、それ自体が物語になるなとも思った。

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2022/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ある「ちょっとだけ訳あり」の 菓子屋「南星屋」で巻き起こる様々な出来事。 その訳ありがある種の強み。 「所詮真似事」と治兵衛は言っていますが それでもおいしいものを作る心は さすがといえましょう。 後半には暗雲が立ち込めます。 南星屋の活躍を快く思わぬ人間が お君の縁談を壊す行動をとるからです。 しかもその理由はクソみたいな嫉妬。 確かにすべては壊れなかったけど 大人の事情で縁談は壊れてしまった。 ただし、彼女のような心を持っている子は 武士の家には無理だった気がするのよ。 何度も裾踏んで転んじゃうわよ。

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2022/08/14

なかなかに美味しい物語でありました♫ 還暦を越した治兵衛が娘と孫娘の3人でほそぼそと営む菓子屋「南星屋」は一風変わった江戸で滅多にお目にかかれない全国の珍しい菓子を模して手作りされた菓子を手頃な値段で少しずつ提供することで評判の小さな行列店だ。七章それぞれが菓子名で構成されていて...

なかなかに美味しい物語でありました♫ 還暦を越した治兵衛が娘と孫娘の3人でほそぼそと営む菓子屋「南星屋」は一風変わった江戸で滅多にお目にかかれない全国の珍しい菓子を模して手作りされた菓子を手頃な値段で少しずつ提供することで評判の小さな行列店だ。七章それぞれが菓子名で構成されていてそれらの菓子に纏わる逸話が展開していきますが興味の尽きない進展で、しかもこの菓子屋の治兵衛がただものじゃない素性の持ち主で実はそのことがこの物語のキモであり、終盤のハラハラドキドキなドラマの最重要な素材になっております。 甘いもの好きじゃなくてもこの和菓子物語は上手くて美味い作品に仕上がっていますネ!味わい甲斐がありました。

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