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平凡 の商品レビュー

3.6

147件のお客様レビュー

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    17

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2014/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で借りた本。 6つの「あの時、もしも・・・」を集めた短篇集。 中でも、3話目の「こともなし」の話の中に出てきた『別れた男には幸せになってほしいかどうか』については、別れ方にもよるのかなぁ。実際、ひっどい別れ方したけど、その人と一緒にいた当時よりも今の方が幸せだから、振ってくれてありがとうの気持ちはある。幸せになってくれても構わないとも、思えるようになった。 気持ちも変わっていくものだな。 最終話「どこかべつのところで」悲しかった。最後に奇跡が起こって、ネコのぴょんきちが見つかればよかったのに。

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2014/09/16

「もしあのとき、ああしていたら・・・」と考えること、誰もあるよね。・・・というお話の短編集。 似たような話が続くので、それほど面白いとは思わなかった。 どの話にも共感できないのは、自分自身、小さい後悔はいっぱいあるけど、大きな後悔はないからか。

Posted byブクログ

2014/09/14

もしもあのとき、違うほうを選んでいたら? そんな思いを抱えた女性たちの人生に、何が‥ リアルにありがちな悩みを、いくつかのケースで、面白く読ませます。 「もうひとつ」 夫婦のギリシャ旅行に、もう一組の友人カップルが同行することに。 いい顔をしなかった夫の予想も間違いではなかった...

もしもあのとき、違うほうを選んでいたら? そんな思いを抱えた女性たちの人生に、何が‥ リアルにありがちな悩みを、いくつかのケースで、面白く読ませます。 「もうひとつ」 夫婦のギリシャ旅行に、もう一組の友人カップルが同行することに。 いい顔をしなかった夫の予想も間違いではなかった‥ 問題の二人は不倫のカップルで、しかも途中で結婚式を挙げたいと(仮の、ですが)言い出すのだ‥?! 「月が笑う」 結婚6年の平穏な生活。 突然、妻に離婚して欲しいと言われた夫が思い出したのは‥ 「こともなし」 別れた恋人が幸せになっていて欲しいか、不幸になっていて欲しいか。 友達とそんな話をしたのは8年前、婚約者にふられた頃。 なりゆきで結婚したが今はまずまず幸せな主婦で、5年前からブログをやっている。 なんのために、とふと考える‥ 「いつかの一歩」 若い頃に付き合っていた彼女が店を出したと聞いて、行ってみる男。 本当は結婚したほうが良かったのではといまさら思ったりするが‥ 「平凡」 高校時代の友人で今は人気の料理研究家になっている春花。 主婦で土産物屋のパートをしている紀美子は、ツイッターでまた連絡をとるようになり、春花が来ると知って機嫌が良くなる。 春花の目的とは‥ 別れた相手の不幸を願うわけではない、平凡でいればいいという思い。それは呪いというよりも願いかもしれない。 どちらにせよ、それぞれは他人の気持ちなどは入りようもない強固な人生を生きているのだ。 「どこかべつなところで」 貼り紙を見たという人からの電話が入る。 猫のぴょん吉が窓から逃げて、行方不明になっているのだ。 離婚後すぐに飼い始めた猫。 見かけたという人のところへ行き、話し込むことに‥ 幼い息子の事故という重い話題だが、もしもあのとき、という思いを重ねることに、不思議な安らぎが。 もしもあのと時‥というのは、誰しも考えたことがあるでしょう。 でも、いつまでもそんな気持ちでいるばかりでは、どうしようもない。 読んでいても、なんだかな‥という気分になるけど、情けなくてもそれが人間らしいのかも。 それぞれに方向転換していくところが、良かったです☆

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2014/09/12

誰でも過去の選択が間違っていたのかと思い起こすことはあるだろう。 しかし、タラレバは想像力の産物でしかないのだけれど、どうしても過去の選択が間違っていたのではないかと思ってしまう気持ちはよくわかる。。。 ささいなことだけどダイエット中に食べちゃった^_^;と毎日思う私の心境と同じ...

誰でも過去の選択が間違っていたのかと思い起こすことはあるだろう。 しかし、タラレバは想像力の産物でしかないのだけれど、どうしても過去の選択が間違っていたのではないかと思ってしまう気持ちはよくわかる。。。 ささいなことだけどダイエット中に食べちゃった^_^;と毎日思う私の心境と同じなんでしょうね(苦笑)

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2014/09/12

誰しもある程度生きてきていたら「あの時こちらを選ばなければ…」「あの時ああしていたら…」という後悔とは違うけど人生の分岐点とも言えるようなある時を振り返ることはあると思います。 そういうことって自分で振り返りはしてもあまり人に語るものでもなく、みんな「ああ、そういうことあるある」...

誰しもある程度生きてきていたら「あの時こちらを選ばなければ…」「あの時ああしていたら…」という後悔とは違うけど人生の分岐点とも言えるようなある時を振り返ることはあると思います。 そういうことって自分で振り返りはしてもあまり人に語るものでもなく、みんな「ああ、そういうことあるある」とは思いながらその思いを他人と共有することは少ないですよね。 そういうあまり他人とは語り合わないけれど、「あるなぁそういうこと」と誰もが思うことのある思いというか感慨というか、そういうものを題材にした短編集。 題材の拾い方、展開の仕方、決着のつけ方が実に角田さんらしいと思います。それぞれの短編のタイトルもなかなか。 さらっと読ませて深く染みる、角田さんは裏切らないなぁ。

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2014/09/12

#読了。短編集。誰しも一度は思うであろう”もしあの時○○していれば、していなければ・・・”。人生の分岐点なんて、実はちょっとしたことでもあるのだろうが、「今」を否定的に描いていないことに好感。

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2014/09/08

「あのとき別の道を選んでいたら、今の自分は全然違ったんじゃないかな」がテーマの、短編集。あまりにもテーマが近いから、本として一気に読むと、食傷気味になるかも。でも、一つ一つの短編としては、さすが角田光代。とてもよくできてきた。 離婚や、夫婦のすれ違い、一人暮らしの女性の猫の失踪...

「あのとき別の道を選んでいたら、今の自分は全然違ったんじゃないかな」がテーマの、短編集。あまりにもテーマが近いから、本として一気に読むと、食傷気味になるかも。でも、一つ一つの短編としては、さすが角田光代。とてもよくできてきた。 離婚や、夫婦のすれ違い、一人暮らしの女性の猫の失踪など、明るい話は少なかったけれど、それぞれ最後は前をむくのがよかった。 お話としては『いつかの一歩』が私は一番好きだった。

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2014/09/07

 パラレルワールド――もう一人の自分を想いつつを生きる主人公たちの短編集です。 パラレルワールド ――― 2001/9/14-10/ 1「ファントム・ペイン」(第三舞台)@ル・テアトル銀座 から抜粋です。 サキ  あなたは愛する人と電車に乗っている。やがて、愛する人の住む駅に...

 パラレルワールド――もう一人の自分を想いつつを生きる主人公たちの短編集です。 パラレルワールド ――― 2001/9/14-10/ 1「ファントム・ペイン」(第三舞台)@ル・テアトル銀座 から抜粋です。 サキ  あなたは愛する人と電車に乗っている。やがて、愛する人の住む駅に着き、愛する人はホームに降りる。あなたはついていきたいと思う。すべてを捨てて、ついて行きたいと思う。  その時、あなたが強く思った時、世界は分裂する。ホームに降りたあなたとホームに降りなかったあなたの世界に分裂する。それをパラレルワールドという。  もちろん、ホームに降りなかったあなたは、ホームに降りたあなたを知らない。ホームに降りなかったあなたは、降りなかった自分を責める。けれど、もうひとつの世界では、あなたはホームに降りている。もうひとつの世界のあなたは、ホームに降り、愛する人に駆け寄る。そこから始まる別な物語を、ホームに降りなかったあなたは知らない。 山室  けれど、想像することはできる。二度と会うことはないもうひとつの世界の自分が何を感じているのか、ホームを駆けながら何を思っているのか。想像することはできる。 サキ  私は想像する。もうひとつの世界に行った人達を。――― もうひとつの世界に行ったと思われている人達を。

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2014/09/04

あの時の選択が違っていたら…主人公のそれぞれの思いが描かれた短編集で面白かったです。角田さんの小説にはいつも自分と似た何かが出てくるので物語に入りやすいです。後悔がなければもう一つの人生なんて考えないと書いてあり、なるほどと思いました。私は恋愛に関してはもし別れなかったら…などは...

あの時の選択が違っていたら…主人公のそれぞれの思いが描かれた短編集で面白かったです。角田さんの小説にはいつも自分と似た何かが出てくるので物語に入りやすいです。後悔がなければもう一つの人生なんて考えないと書いてあり、なるほどと思いました。私は恋愛に関してはもし別れなかったら…などは思い浮かんだことがなく、唯一思うのはあっちの会社に就職してたらどうなってたかです。でもこれまでに何度も想像したそっちを選んだもう一人の自分は今の自分より大変で貧乏で悲惨なのです(笑)

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2017/08/31

久々に角田さんの本を読みきった。 (最近は過去に読んだものを読み返していた) どの短編も特徴があるようでないようで メリハリがあるようでないようなストーリーだった気がする。 同じ体験をしたわけではないけれど、すごく身近な気持ちになれた。 誰にでもある平凡な生活の中で、人生の転...

久々に角田さんの本を読みきった。 (最近は過去に読んだものを読み返していた) どの短編も特徴があるようでないようで メリハリがあるようでないようなストーリーだった気がする。 同じ体験をしたわけではないけれど、すごく身近な気持ちになれた。 誰にでもある平凡な生活の中で、人生の転機(大げさな表現だけれども)が散らばっていると気づかされたような感じがした。 平凡な日々を重ねるのが劇的な(良くも悪くも)人生を送るために撒いているための種なんだと。 花が咲くかどうかは別にして。

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