1,800円以上の注文で送料無料

人月の神話 新装版 の商品レビュー

3.7

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

システム開発における人月にまつわる誤解。無理解。そこに警鐘を鳴らすのが本書である。 システムは工数を考えれば、ひとりではできないことがほとんどだろう。 人をかければ楽になる。直観的な認識は概ねこうだろう。例えば田植えを例にする。人がいればいるほど早く終わる様に見える。 しかし、熟練者とそう出ないものの差はある。上手く植えないとそもそも流されたり芽が出ない。まっすぐ植えないと稲刈りで苦労する。様々な問題が実はある。しかし、農業は懐が深い。そんなことは些細なこととして片付けられる。結局は米が収穫出来れば良い。数の大小、品質の工程はある程度むしできる。 システム開発ではこうはいかない。システムには冗長性がない。あっても、それはシステムの安定運用のものだったりする。つまりそれをひとつの塊と見れば独自のきのうでおる。つまり、どれが欠けても、上手くいかないのだ。 この本ではこのシステム開発特有の、チーム開発に置ける人月、つまりどんな力量の人をどれだけ働かせるか。そこで起こる誤解とベストプラクティスを述べたものである。 一度でも経験し、かつ失敗したのであれば必要性は理解しているかもしれない。しかし、システム開発では、その環境のバリエーションが意外に多い。以前の伝家の宝刀は、今回は役に立たない。むしろ、災厄の原因になることもある。 この本で本質を学ぶことは、とても大切である。

Posted byブクログ

2024/08/26

なんでプロジェクトがどんどん炎上していくのかがわかった 最近のアジャイル開発の感覚とはずれるかもしれないが、プロジェクトの本質的な部分は参考になる

Posted byブクログ

2024/08/25

プログラマーに向けて プログラムを効率よく、簡単に作る方法(怪物を倒す銀の弾丸)などないと主張する書籍 教養として読んでおこうと思ったけど 内容が具体的過ぎて殆ど理解できなかった。 人月の神話というのは ⚫︎人月というような表現で 工数を見積もるが、人が作業する以上 キャッチ...

プログラマーに向けて プログラムを効率よく、簡単に作る方法(怪物を倒す銀の弾丸)などないと主張する書籍 教養として読んでおこうと思ったけど 内容が具体的過ぎて殆ど理解できなかった。 人月の神話というのは ⚫︎人月というような表現で 工数を見積もるが、人が作業する以上 キャッチアップやコミュニケーションのコストが発生するため、人を増やした分だけ線形に工期を減らせる訳ではない(逆も然り)という意味で人月という考え方は神話だと言っている。 自分とは直接関わらないが、よく仕事でスケジュールの遅延とかその手当のための人員増加の話を耳にする。その際は鵜呑みにせず聞き流したい。

Posted byブクログ

2024/05/06

ソフトウェア開発など縁がなく読み通すのが難解だったが、チームでプロジェクトを遂行する。あるいはチームで物を作りあげると前提を組み替えれば読める内容ではあった。この本を消化させるには多少なりとも経験が必要だと思うし、経験後に再読すれば腹落ち感も違うはずなので業務の中で場数を踏める機...

ソフトウェア開発など縁がなく読み通すのが難解だったが、チームでプロジェクトを遂行する。あるいはチームで物を作りあげると前提を組み替えれば読める内容ではあった。この本を消化させるには多少なりとも経験が必要だと思うし、経験後に再読すれば腹落ち感も違うはずなので業務の中で場数を踏める機会を見つけ再挑戦してみたい。

Posted byブクログ

2023/04/04

古典的な名著なだけあって面白かった 分かりにくい訳語についても、本の後半尾に訳者による解説があるため理解の助けになる まだ新卒のシステムエンジニアだが疑問に思っていたことが昔から変わらないことという答え合わせになったのが本書だった 昨今の発展が目覚ましい生成モデルが『銀の弾』...

古典的な名著なだけあって面白かった 分かりにくい訳語についても、本の後半尾に訳者による解説があるため理解の助けになる まだ新卒のシステムエンジニアだが疑問に思っていたことが昔から変わらないことという答え合わせになったのが本書だった 昨今の発展が目覚ましい生成モデルが『銀の弾』になり得るのか、そして『タールの沼』を越える魔法の絨毯になり得るのか 期待しながら生きていきたい

Posted byブクログ

2023/01/27

新装版らしい解釈があり、私の経験とすり合わせる事ができた。当初の人月の神話を読んでいるが、新装版を読んでいない方にはお勧めしたい。

Posted byブクログ

2022/05/01

これまたJoe Coulombeのオススメで読んでみる。ソフトウェア開発などほとんど縁がないし、さらにそのソフトウェア開発も何十年も前のものなのだが、「主としてはどのように人がチームで物を作るかについて書かれている」だけあってそれなりに読める。もちろん何十年も前のソフトウェア開発...

これまたJoe Coulombeのオススメで読んでみる。ソフトウェア開発などほとんど縁がないし、さらにそのソフトウェア開発も何十年も前のものなのだが、「主としてはどのように人がチームで物を作るかについて書かれている」だけあってそれなりに読める。もちろん何十年も前のソフトウェア開発に限ったような話も含まれるので、全体の2割位は何を言っているかもよくわからない感じであった。 Coulombeさんのお気に入りポイントは、コンセプトの完全性こそが大事で、その完全性は1人ないし互いに意見が同じ少人数のグループからしか出てこない、というくだり。納得。 このように自分には関係のない分野であっても、深いところに触れるような本は読んでいて面白い。

Posted byブクログ

2021/12/11

新卒でITの会社に未経験で入って、12月になってやっと手をつけた本書。経験の浅い人には、内容の大半が難しく、理解するのが一苦労だと思う。 技術的な話より、論理的な話が多かったように思う。 直ぐに身になるというより、何年か後に、「あっ」と本書の良さに気づくのではないかなと期待する。...

新卒でITの会社に未経験で入って、12月になってやっと手をつけた本書。経験の浅い人には、内容の大半が難しく、理解するのが一苦労だと思う。 技術的な話より、論理的な話が多かったように思う。 直ぐに身になるというより、何年か後に、「あっ」と本書の良さに気づくのではないかなと期待する。 経験を積んでから再読したいなとも思うが、長い笑

Posted byブクログ

2021/11/22

本書の初版が出版されたのは1975年。今は2021年。ほぼ半世紀の年月が流れたことになるが、それでも本書の内容が今日的であることには驚かされる。 1975年の時点で「インクリメンタルな開発」について言及があるが、2021年の我々はインクリンタルに開発できているだろうか。この問いに...

本書の初版が出版されたのは1975年。今は2021年。ほぼ半世紀の年月が流れたことになるが、それでも本書の内容が今日的であることには驚かされる。 1975年の時点で「インクリメンタルな開発」について言及があるが、2021年の我々はインクリンタルに開発できているだろうか。この問いに即答でYESと答えられない以上、本書が朽ち果てることはないだろう。

Posted byブクログ

2021/08/20

恥ずかしながら、有澤先生の「ソフトウェア工学」という本を読んで、ブルックスがソフトウェア工学の大家であることを知りました。 ひょっとしたら、この本はその前から読んでいたかもしれません。 プログラマには当たり前のことが書かれていて、納得感がありました。 ソフトウェア工学の大家の...

恥ずかしながら、有澤先生の「ソフトウェア工学」という本を読んで、ブルックスがソフトウェア工学の大家であることを知りました。 ひょっとしたら、この本はその前から読んでいたかもしれません。 プログラマには当たり前のことが書かれていて、納得感がありました。 ソフトウェア工学の大家の書いたことと、この本とが一致したのは何年か後のことです。 仕事で何か行き詰ったときに、この本を読み返すとよいかもしれません。 ソフトウェアを書かずに、現場の役にも立とうとする人は必読かもしれません。 管理者の方々や、大学の先生は、現場の意見を聞く前に、本書を読んでおくとよいかもしれません。 本書を読んで、何がわかったかが、一つのリトマス試験紙になるかもしれません。

Posted byブクログ