いろは匂へど の商品レビュー
もっとドロドロした恋愛の話かな? と思っていたけれど、割とあっさりしたお話でした。 光山のような男、今まで現実では一人だけあったことあります。 女にだらしない男、と一言では言えない魅力っていうのがやっぱりあるんだよな~。なんていうか、カッコつけないのにかっこいい、むしろカッコ悪い...
もっとドロドロした恋愛の話かな? と思っていたけれど、割とあっさりしたお話でした。 光山のような男、今まで現実では一人だけあったことあります。 女にだらしない男、と一言では言えない魅力っていうのがやっぱりあるんだよな~。なんていうか、カッコつけないのにかっこいい、むしろカッコ悪いことが平気で出来て、それがむしろかっこいい、みたいな。 ただ、この本を読んでいると、イマイチ光山をイメージできなかった。 普通50代だったら、もうちょっと枯れてませんか?? そこにリアリティのなさを感じました。
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瀧羽麻子作品5冊目。 恋愛小説はお初です。 京都が舞台の話があるのは知ってましたが(題名がいかにものものがあるから)、この作品もそうとは知りませんでした。 読みやすいし、京都の描写や染物の薀蓄なんかはとても良かったです。 ただ、ストーリーの中心の恋愛の方は、共感できる部分が少ないせいか、あまりしっくりこなかったかも。 まぁ、どうしても惹かれてしまう気持ちというのは、わかる気がしますが。 大人の恋愛だなぁ…と思いました。 …なんて自分、紫さんと大して変わらない年齢ですが(苦笑)。 大人の恋愛だけど、肉体関係について全く触れられてないのは、私的には良かったです。 イマイチ紫さんと母との確執がよくわからなかったなぁ…。 育てられ方の記述はありましたが、母と祖母と紫さんとの関係性がよく飲み込めなかったかも。 年もとってきたから、何となく縁遠くなってるだけなのかな? 京都に行きたくなる感じのお話でした。
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30代中頃の女性のキャリアとして描かれる京都の食器の深さ、そして出会う染色家の男性を巡る物語。京都の地名が出てきて歴史というか湿気を感じる。語られる会話のえせ京都弁。それが読みやすい。作者の得意のジャンルの気がする。しかし、登場人物が大学生だった頃(左京区七夕通東入ル)のハッピー...
30代中頃の女性のキャリアとして描かれる京都の食器の深さ、そして出会う染色家の男性を巡る物語。京都の地名が出てきて歴史というか湿気を感じる。語られる会話のえせ京都弁。それが読みやすい。作者の得意のジャンルの気がする。しかし、登場人物が大学生だった頃(左京区七夕通東入ル)のハッピーさが影を潜め、少し訳のある人物が描かれている。日本人と同化している外国人のキャラが少し分からなかった。そんなに軽い外人なんかいなあ。
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わたしは自分をオンリーユー・フォーエバー信仰者ではないと思っていたけど、読み終わって一番に思ったのが『ブライアンが可哀想!!』だった。最初から最後までずっと可哀想。 あんたらいい年こいて何してんだよという気持ちもあるけど、いい年こいてるからこそできる恋愛でもあるのかなとも思う。
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柔らかい雰囲気の可愛らしい装幀とは裏腹に、かなりビターな恋愛小説。 共感できる部分もあるものの、終始もやもや、読み終わってももやもや。。肝心の人たらしっぷりの魅力がイマイチでした。 でも、京都の描写が魅力的で行きたくなった。染色についての描写も興味を引いた。
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とてもよかった。相手の気持ちが気になる、同行が気になる。そしてこんな人を好きになっても仕方ないと頭では思ってるのに、高ぶる感情。 そういったタイプの恋愛をしたことがある人ならよく分かるのではないかと思う。
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京都で雑貨屋を営む紫、紫を好きなブライアン、工芸家の湊光山、光山をずっと好きな藤代さん、光山に一目惚れのエリナ。 作品の核となる光山のだらしない恋愛作法は正直どうかと思うし、結局あんたは誰が一番好きなんだ?とイライラする。紫にしたって、そんなしょうもないオッサンに夢中にならなくても、優しくて誠実なブライアンがいるじゃないか…と、イライラする。 でも、それがきっと恋愛ってもので。自分でさえもてあますものなんだから、そりゃ他人から見たらイライラもするよな。と、まあそこはいい。 染めた色とは一期一会。思う色になるとは限らず、時には素晴らしい色を引き寄せる。 私がこの作品で一番魅力に感じたのは、色を染めるということについての概念。コースターや布などの、日常生活を引き立てる雑貨の佇まい。読んでて、ほわっとため息。 さりげないようで途方もない情熱がかけられた物たちに囲まれて過ごす。素敵だなあ。
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主人公が何者かはっきりせずモヤモヤ、やっと話が進み始めたと思ったら、今度は藤代さんが何者なのか、これまたなかなかはっきりしない もー待ってられん!と飛ばし読み
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「人たらし」の染色家に恋した大人の女性の物語。女心の機微はわからないぼくでも、こんなこともあるかもねって納得してしまう。多くの苦い恋を経験した大人の女性ならば、共感できる部分が多いのでは・・・
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30代半ばの紫は、50代の染め物職人、光山に惹かれていく。自分ひとりで生きていけるのではないかと思い始めた矢先の恋。人に惹かれることに臆病になりながらやっと自分の気持ちをまっすぐに受け入れるようになる紫の姿はわかる気がする。けど、光山のようなタイプを一度は好きになる気もするけど、...
30代半ばの紫は、50代の染め物職人、光山に惹かれていく。自分ひとりで生きていけるのではないかと思い始めた矢先の恋。人に惹かれることに臆病になりながらやっと自分の気持ちをまっすぐに受け入れるようになる紫の姿はわかる気がする。けど、光山のようなタイプを一度は好きになる気もするけど、30半ばで?と、思ってしまい、話全体は共感できなかった。むしろ、ずっとそばで支えているブライアンについて、自分なら考え始めるかも。 出てくるご飯がおいしそう。
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