乱読のセレンディピティ の商品レビュー
今年96歳というご高齢でお亡くなりになられた「知の巨匠」外山滋比古の著書。 思いがけないことを発見する能力「セレンディピティ」には、本をジャンルにこだわらずに読む、乱読を推奨する。 これはまさに、著書が幼少期から膨大な書物に触れ、かつ単に知識の集積だけに止まらず、「思考」したこと...
今年96歳というご高齢でお亡くなりになられた「知の巨匠」外山滋比古の著書。 思いがけないことを発見する能力「セレンディピティ」には、本をジャンルにこだわらずに読む、乱読を推奨する。 これはまさに、著書が幼少期から膨大な書物に触れ、かつ単に知識の集積だけに止まらず、「思考」したことで辿り着いた、まさに実体験から生まれた読書の結論ともいうべき言葉であろう。 その一端でも垣間見れるのであるが、しかもそれが決して威張ることなく、平易な文章で短めの項目でまとめられているのは脱帽である。 そもそも何かを生み出すのには、やはり全く無からは、ほぼ無であり、すでに先人達が何がしかは考えていると思われる。 そういった土台という知識を拝借し、それが全く違う物事に触れることにより、新たな境地が生まれると考えれば、まさに別の物事の有用性、それらを統合、磨耗していく思考することの大切さも説いてるように思える。 その他知的メタボリックシンドローム、作品・著者・読者の関係性、作品の時間的評価からの古典などなど短くも鋭すぎることを捉えている。
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セレンディピティ(思いがけないものを発見する能力)を起こすきっかけになるのが、乱読(ジャンルにこだわらず大量に本を読む)の良さであることを説いた本。 専門知識を深く掘り下げることも大事ですが、他のジャンルにも目をむけることで新たな発見ができる可能性があります。新たな発見をするた...
セレンディピティ(思いがけないものを発見する能力)を起こすきっかけになるのが、乱読(ジャンルにこだわらず大量に本を読む)の良さであることを説いた本。 専門知識を深く掘り下げることも大事ですが、他のジャンルにも目をむけることで新たな発見ができる可能性があります。新たな発見をするための最も身近な方法が「乱読」なのです。 精読も大事だし、乱読も大事。両方をバランス良く行うのが、知的生産には重要なことだと思います。
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※このレビューにはネタバレを含みます
読書術の本は巷にたくさんある。本そのものを読むのではなく、本を読むことについて書かれた本を読むということだ。 次の自分の読書に活かせればという目的もあれば、読書の達人の読み方が書かれていないかというような好奇心、あるいは面白そうな本を発見するために紹介されている本を求めて読むということもある。 自身の読書の合間に、定期的にこの種の本を読んでいるような気がする。 本書は、「思いがけないことを発見するための読書術」となっている。16の章で、著者のいわば持論を展開されているが、この著者の場合、著者の持論も普遍的な要素が含まれていると思う。これまでたくさんの本を出されており、その一覧を眺めてみると、そのエッセンスがこの16のエッセイに込められているようにも思う いきなり第一章から、「本は身ゼニを切って買うべし」とか、ご自身は執筆した本を人にはやらないとか、持論が爆発する。確かにおっしゃるとおりだろうと思うが、自分としては本を買って読んでも、図書館で借りて読んでも大差なく読めるタイプなので、これは著者の持論だなと勝手に思っている(笑)。 しかし、本書のタイトルにもなっている、乱読を勧める章(6章)や、乱談を勧める章(13章)はよかった。 乱読の章では、二つのタイプ「アルファ読み」と「ベータ読み」を紹介している。なぜこの呼称なのかは書かれていないが、自分は著者の推奨する「ベータ読み」が好きなので、ちょっと嬉しかったりした(笑)。 お茶大の名誉教授の過去の教師時代の挫折の話があったり、知識ばかり蓄積したってダメだ、それが高じると知的メタボになるなどと辛口展開があったりと、非常に読者に親近感を持たせてくださる話の中に、時々セレンディピティを感じながら楽しませていただきました。
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乱読で思いがけない発見に繋がるかも!みんな自分の専門外の本も読んだら面白いよ!著者はこれに繋がったよ!って本だった。面白かった〜! 読んでてもよく分からないけど面白い、遅く読むのが丁寧ではない、散歩するように読むのがいい、とか個人的に刺さる言葉多かった。 この本読みながらもそうい...
乱読で思いがけない発見に繋がるかも!みんな自分の専門外の本も読んだら面白いよ!著者はこれに繋がったよ!って本だった。面白かった〜! 読んでてもよく分からないけど面白い、遅く読むのが丁寧ではない、散歩するように読むのがいい、とか個人的に刺さる言葉多かった。 この本読みながらもそういうことか〜!となったから、また読書って面白いなぁと感じた。
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前から思っていた。 書評見てから読むのはなんか違うな、と。 この本読んで勇気もらった。 読みたい本、買って読まなきゃ、やっぱダメかな?と。 でも、図書館で借りたし、さっき、返却期限過ぎている事に気付き、反省。 明日返そう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
わかるようなわからないような。 もっと違う内容を想像していたので、少し拍子抜けでした。 学術書、読書術といった感じですが、 エッセイも含まれてるようで所々話が飛んでわかりにくいところも。 「こういう学術形態」というよりは、作者の自論が多く それは少し飛躍しすぎでは、と感じる部分もありました。 新しい視点、面白い着眼点と思うところもありましたが、 作者は本を書くこと、編集することを生業としてきた人のため、一般的なただの読者とも違うのかなと感じる。 (もちろん学生時代などただの読者の時もあったのでしょうが) 正直「本を読むこと」に対してそこまで色々考えて読むかと聞かれると微妙に思う。 考えがないわけではないけれど、 それをこういう読書術で読む!という意識の元では読んでいないので、前提が違うのかもしれませんが……笑 本は読み捨て、覚えていなくてもいい、 本を読んで知識ばかり得て思考しない、 ある知恵は使ってこそ意味のあるもの、 歩くことは健康である、 (使えない知識だけを溜め込んだ頭にならない) 知的メタボリックシンドロームの回避 分野の違う人たちが集まって議論することの楽しさは 大学の時たしかに感じたことだったので、 頷きながら読みました。 きっとこの本のわからないところも音読して読めばわかるようになるのかしら。
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62:避けるべき、とされている「乱読」を勧める、珍しい本。私はわりと乱読派だと思っていたけど、外山先生がおっしゃるには全然乱読ではないらしい……。でも興味のない本は読めないんじゃないかと、なかなか手が伸びません。←というところからして×なのかな。
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すべての読書から何かを得ようとする貧乏根性はいかんよ、なんていう言い方はしないけど、違う捉え方もあるということを著者の体験の中から伝えてくれている。
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本は読み捨てでよい、強い記憶は忘却による創造的変化を伴うなど、筆者の経験談に基づく示唆にとんだ内容で勇気付けられた。 読んだ本が身についてないと嘆く必要はない。 読書を気負わずに乱読すればよいのだ。
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