世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ の商品レビュー
2012年リオデジャネイロで開かれた国際会議。“環境問題”をテーマに様々な国の代表者が意見を述べるなか、ウルグアイのムヒカ大統領の番がやってきます。その演説は人の心を捉え、人としての幸せとは何かを深く問いかけるものでした。 「貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、かぎりなく...
2012年リオデジャネイロで開かれた国際会議。“環境問題”をテーマに様々な国の代表者が意見を述べるなか、ウルグアイのムヒカ大統領の番がやってきます。その演説は人の心を捉え、人としての幸せとは何かを深く問いかけるものでした。 「貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、かぎりなく多くを必要とし、もっともっとほしがることである」 上限のない欲を求める世の中に一石を投じた、鋭くも温かな視点。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2012年ブラジルで行われた地球環境の未来についての国際会議でウルグアイのムヒカ大統領が行ったスピーチを絵本仕立てにしたもの。「地球環境の危機」という茫漠とした問題を、視点の転換によって、「生き方の危機」というひとりひとりの意志によって解決できる問題に設定しなおした論理展開が見事。このような人物を国の指導者に立たせることができる国をうらやましく思ってしまった。
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貧乏とは少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないことです。ー人類の幸福とは何か、深く問いかける絵本ーです。
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資本主義がグローバル化して地球上のすみずみまで物質的な豊かさを行き渡らせている。土地を開発してビルを建て、電車や車を走らせる。そのために必要な資源をどんどん掘り出している。必要な電気は石炭をどんどん掘り出してどんどん燃やして作っている。石油の埋蔵量が心配になると、オイルサンドから...
資本主義がグローバル化して地球上のすみずみまで物質的な豊かさを行き渡らせている。土地を開発してビルを建て、電車や車を走らせる。そのために必要な資源をどんどん掘り出している。必要な電気は石炭をどんどん掘り出してどんどん燃やして作っている。石油の埋蔵量が心配になると、オイルサンドからオイルを取り出す方法を考えた。よし、当分大丈夫だ。 最近になって、なんか間違ってる、こんな事がいつまでも続く訳がない、と考えたり、言ったりする人が増えてきたように思う。 この本は、2012年の国連持続可能な開発会議で行われたウルグアイのムヒカ大統領の演説を絵本に書き起こしたもの。「持続可能な開発」のために我々はどうすればよいのか?に対するムヒカ大統領の考えが語られている。 「わたしたちは発展するためにこの世に生まれてきたのではありません。この惑星に、幸せになろうと思って生まれてきたのです。」 「水不足や環境の悪化が、いまある危機の原因ではないのです。ほんとうの原因は、わたしたちがめざしてきた幸せの中身にあるのです。見直さなくてはならないのは、わたしたち自身の生き方なのです。」 成熟した状態になるには、やんちゃな「爆買い」状態を通過・経験する必要があるようにも思う。先進国だけがいい思い(物質的に豊かな社会)を経験して、その他は「幸せを見直せ」と言われても、万人から納得を得るのは難しいよな、たぶん。 でも、「もの」を追い求める事は幸せにはつながらないよ、というムヒカ大統領の言葉はシンプルに心に響く。
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2012年リオデジャネイロ会議で行われたウルグアイのムヒカ大統領のスピーチ。 大量消費・大量生産の社会に疑問を投げかけ、目の前にあるのは地球環境の危機ではなく、私たちの生き方の危機だと言っている。 現在の社会システムに疑問を持っている人は多い。 しかし、それを一国の大統領が国...
2012年リオデジャネイロ会議で行われたウルグアイのムヒカ大統領のスピーチ。 大量消費・大量生産の社会に疑問を投げかけ、目の前にあるのは地球環境の危機ではなく、私たちの生き方の危機だと言っている。 現在の社会システムに疑問を持っている人は多い。 しかし、それを一国の大統領が国際会議の場で言ってしまうから凄い‼︎ 「貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、限りなく多くを必要とし、もっともっとと欲しがることである」 モノで満たされる幸せより、感情や心で満たされる幸せを目指していくべきなんだろう。
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2冊目 13分 2012年の国際会議で「環境が悪化した地球の未来について」話し合った時にウルグアイのムヒカ大統領のスピーチが絶賛され絵本になりました。 「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないこと」 「発展するためにこの世に生まれ...
2冊目 13分 2012年の国際会議で「環境が悪化した地球の未来について」話し合った時にウルグアイのムヒカ大統領のスピーチが絶賛され絵本になりました。 「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないこと」 「発展するためにこの世に生まれてきたのではなく、幸せになろうと思って生まれてきた」 「見直さなくてはならないのは、私たち自身の生き方」 「発展とは、人間の幸せの見方でなくてはならない」 子ども向けに訳されている絵本だけに、大人にもシンプルに考えさせてくれます。 「人類の幸福とは何か」深く問いかける絵本です。
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絵本なので平易な言葉で書かれているが、本質はキチンと伝わる。 2012年のリオ会議で最後に演説した、ウルグアイのムヒカ大統領。 金儲けしか考えていない世の中の社長達や、政治家に是非読んで欲しい。 教科書にも採用して欲しいな。
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世界で一番貧しい大統領のスピーチ 汐文社 ネット上で有名になった動画で ウルグアイのムヒカ大統領の演説を 子供向けに翻訳した くさばよしみと中川学による絵本 とてもきれいで人柄を表している絵だと思う 演説の内容は動画で見るよりも蛋白に感じるが 肉声と書き起こした文字の違いで...
世界で一番貧しい大統領のスピーチ 汐文社 ネット上で有名になった動画で ウルグアイのムヒカ大統領の演説を 子供向けに翻訳した くさばよしみと中川学による絵本 とてもきれいで人柄を表している絵だと思う 演説の内容は動画で見るよりも蛋白に感じるが 肉声と書き起こした文字の違いで 仕方のないことなのかもしれない
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「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」 「ペレのあたらしいふく」を読んだ後にこの絵本を見つけました。安物を買ってしまいたい時、その物の原料と、それを低賃金で作らされる人々が、日本でないどこかの国にいるんだって...
「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」 「ペレのあたらしいふく」を読んだ後にこの絵本を見つけました。安物を買ってしまいたい時、その物の原料と、それを低賃金で作らされる人々が、日本でないどこかの国にいるんだってことを少し考えよう。
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