世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ の商品レビュー
ブクログの「あなたへのおすすめ」で出てきた本。 2012年のリオデジャネイロでの国際会議でウルグアイの大統領が行ったスピーチの意訳版。 貪欲を戒める言葉は、十戒だったり、ムヒカ大統領自身が引用・意訳している古代ギリシャの言葉(貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無...
ブクログの「あなたへのおすすめ」で出てきた本。 2012年のリオデジャネイロでの国際会議でウルグアイの大統領が行ったスピーチの意訳版。 貪欲を戒める言葉は、十戒だったり、ムヒカ大統領自身が引用・意訳している古代ギリシャの言葉(貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ)だったり、大昔から繰り返し問われているにも関わらず、達成されないのは、脳がそのようにプログラムされているから、と考えるひとには、残念ながら響かないかもしれない。 ウルグアイには人は300万人しかいないけど、牛は1300万頭いることを大統領は誇るわけだが、2022年の価値基準だと環境負荷の高い牛をこんなに抱えることはおそらくいいことではない。(食べてるのは輸出先のひとだとしても) と、いろいろ素直に読めない点はあっても、これを国際会議で一国の大統領が信念を持って語った、ということが何より素晴らしいことだと思う。例えば、同じことを岸田総理が先日の米国議会での演説で語ることは1ミリも想像出来ない。
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南米ウルグアイの大統領ホセ・ムヒカ(愛称エル・ペペ.1935-)さんが、環境が悪化した地球の未来について話し合う国際会議(2012年リオ会議)の場で演説された、環境問題の根源にある人類の生き方を、人類の幸福とは何かを問う名スピ-チを、子ども向けの表現に変えて紹介された絵本です。無...
南米ウルグアイの大統領ホセ・ムヒカ(愛称エル・ペペ.1935-)さんが、環境が悪化した地球の未来について話し合う国際会議(2012年リオ会議)の場で演説された、環境問題の根源にある人類の生き方を、人類の幸福とは何かを問う名スピ-チを、子ども向けの表現に変えて紹介された絵本です。無限の発展を求めてきた消費社会がもたらした環境危機を、政治的な危機問題として捉え、「使い捨ての悪循環の消費社会」を見直すことが先決ではないかと問いかけ、世界の脚光を浴びました。
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「言葉で言うのは簡単だが、行動で示すのはとても難しい」と言う言葉の行動を毎日行なっている大統領の姿があった。 お金が全部じゃない。自分の利益が全部じゃない。 環境問題を話し合う会議はたくさん開かれているのになかなか解決には繋がらない。自分の意見を曲げない、押し通すような気持ちばか...
「言葉で言うのは簡単だが、行動で示すのはとても難しい」と言う言葉の行動を毎日行なっている大統領の姿があった。 お金が全部じゃない。自分の利益が全部じゃない。 環境問題を話し合う会議はたくさん開かれているのになかなか解決には繋がらない。自分の意見を曲げない、押し通すような気持ちばかりで、尊重し合えない。そんな現代の状況を改める考えを持てるようになった。とりあえず、私も口だけでなく、行動で示せるようになりたい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
子ども向けの絵本仕立て。 いわずと知れたムカヒ大統領のスピーチだ。 2012 年、ブラジルのリオデジャネイロ。環境問題の国際会議「リオ+20」で、当時ウルグアイの第40 代大統領であったホセ・ムヒカ(Jose Mujica)によるスピーチは、貧しい国からの訴えということもあり(氏も質素な背広にネクタイなしのシャツ姿だった)、演説は終わると同時に大きな拍手を巻き起こしたという。 それを、子どもにも分かりやすいよう、平易な文章でつづったもの。 「貧乏な人とは、少ししか持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」 スピーチのほかの部分はともかく、氏が引用した、この言葉は記憶しておくべきやね。
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ムヒカ大統領のスピーチ 地球を守るということは、私たちの幸せを見直すということ 2012年のスピーチ 今、地球はどうなっているのか 考えさせられる1冊です 読み聞かせ時間は10分ちょっと
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『人類の幸福とは何か・・・』 ■読了時間 6分 ■この本をオススメする人 ・小学生以上のお子様がいる方 ・教育現場に携わる方 ■感想 2012年、リオデジャネイロで開催された国際会議で、南米の小国ウルグアイのムヒカ大統領が行った演説を絵本化したものです。絵本とは言え、幼児...
『人類の幸福とは何か・・・』 ■読了時間 6分 ■この本をオススメする人 ・小学生以上のお子様がいる方 ・教育現場に携わる方 ■感想 2012年、リオデジャネイロで開催された国際会議で、南米の小国ウルグアイのムヒカ大統領が行った演説を絵本化したものです。絵本とは言え、幼児への読み聞かせ用ではなく、小学生くらいのお子さんであれば解説すれば理解できるレベルの内容であり、中学生くらいの教育の場で使用するのに丁度よい内容であると感じました。大人が読んでも考えさせられます。 今でこそSDGsが浸透し、表向きは各国が共通の目標に向かって協力しあっている様子がうかがえますが、当時は環境に配慮しながら環境を次々と破壊していく、資本主義の果て・人間の自己矛盾が問題視されており、それを世界に訴えかけた名スピーチであると思いました。 「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、限りなく多くを必要とし、もっともっと欲しがることである。」 とても深い言葉です。経済的な豊かさではなく、何が人間にとって幸せか考えさせられます。
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深い。 大人だけど、何度も何度も読んでひとつひとつの言葉をきちんと理解したいと思った。 だけど、難しい事が書かれている訳ではない。 理解できない事が書かれている訳でもない。 大人になるにつれて忘れていってしまった大事な事が詰まっている。
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貧乏って欲深いことなんですね。 今の自分が恥ずかしくなる感じ...。 兄弟の下の子にも平等に習い事を通わせてあげようとしてるけど、いろいろきつい!と悩んでた現状。 送迎や金銭面の圧迫でいっぱいいっぱいな自分が想像つく。そんなことよりおうちでニコニコ子供達とお話する時間の方が必要な...
貧乏って欲深いことなんですね。 今の自分が恥ずかしくなる感じ...。 兄弟の下の子にも平等に習い事を通わせてあげようとしてるけど、いろいろきつい!と悩んでた現状。 送迎や金銭面の圧迫でいっぱいいっぱいな自分が想像つく。そんなことよりおうちでニコニコ子供達とお話する時間の方が必要なのでは?幸せって。そんな時間を過ごせることが豊かってことなんだろうなって思うと、物のためにあくせく働いて、時間を売って、体を痛めていくって描写に自分が重なった。 結局下の子にも同じ機会を与える道を選んだが、心の底ではシンプルに、あるもの、今に感謝を持って生きたい。 そして、ザ現代人の我が子。将来が心配なので、さらにさらに噛み砕いてゆっくり一緒に読んだ。ちゃんと興味をもってしっかり聞いてくれたことは嬉しかった。伝わったかまでは...これから。
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表紙に書いてあるワンちゃんと牛とニワトリがかわいかった。でも、かわいいだけじゃなくて、大とうりょうは、自分でワンちゃんやニワトリにえさをやる。牛は、ウルグアイの世界さい高の牛。 大とうりょうは、人るいがはってんしすぎて地球がほろびちゃうこととか、よく深さに気を付けた方がいいことを...
表紙に書いてあるワンちゃんと牛とニワトリがかわいかった。でも、かわいいだけじゃなくて、大とうりょうは、自分でワンちゃんやニワトリにえさをやる。牛は、ウルグアイの世界さい高の牛。 大とうりょうは、人るいがはってんしすぎて地球がほろびちゃうこととか、よく深さに気を付けた方がいいことを教えてくれた。スピーチはよかったけど、みんなお金のことしか考えてないのが悲しくなった。目がぜにになっちゃっている。 ぼくも、人は幸せになるために生まれてきたと思った。ぼくが今できることはよくわからないけど、歯ブラシとかティッシュとか消しゴムとか、そういうものをあまり大事にしていないから、気を付けたい。(小3)
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ムヒカ大統領のこと、本のこと、名前だけは知っていたけどちゃんと読みたくて初めて手にとった。 2012年以降、世界の指導者がもっとこのスピーチの内容を深く、世界全体のこととして受け止め、自分たちの生き方を見直そうとしていれば、コロナ禍であってもどうしても経済を止められない社会には...
ムヒカ大統領のこと、本のこと、名前だけは知っていたけどちゃんと読みたくて初めて手にとった。 2012年以降、世界の指導者がもっとこのスピーチの内容を深く、世界全体のこととして受け止め、自分たちの生き方を見直そうとしていれば、コロナ禍であってもどうしても経済を止められない社会にはならなかっただろうか。 日本社会は発展したことで、幸福をそこなってしまったと思えて仕方がない。 絵本ではあるが、大人こそ読むべき本だと思う。
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