ファイナルガール の商品レビュー
読み物としては、普通、かな。 この人は客観的で冷静な視点でホラーを書くから、大仰にならず、淡々と読める。 先日トークショーに行き、この作家を好きな理由はわかった。
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何気ない日常のような、だけれどシュールでどこかしら怖く感じてしまう短編集。淡々と何事もないように書かれる事象は、案外異常で。ひそやかな恐怖感が感じられます。 お気に入りは表題作「ファイナルガール」。なんとも凄惨な物語がとても冷静に語られていくのが印象的。うーむ、こんな人生嫌だ(笑...
何気ない日常のような、だけれどシュールでどこかしら怖く感じてしまう短編集。淡々と何事もないように書かれる事象は、案外異常で。ひそやかな恐怖感が感じられます。 お気に入りは表題作「ファイナルガール」。なんとも凄惨な物語がとても冷静に語られていくのが印象的。うーむ、こんな人生嫌だ(笑)。 「狼」も凄いなあ。おそらく子供心には相当恐ろしいぞこの物語。
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「愛は可笑しい」を帯に冠する私にとっての不思議ちゃん、藤野可織の短編恋愛小説集。 いやぁ笑ったね、いろんな意味で笑わせてもらいました。リノリウムの大自然を泳ぐ深海魚、熊の防犯ブザーに別れを告げられるストーカー、バイキンマンのJKに死なない狼とファイナルガール…でもやっぱり圧巻は不...
「愛は可笑しい」を帯に冠する私にとっての不思議ちゃん、藤野可織の短編恋愛小説集。 いやぁ笑ったね、いろんな意味で笑わせてもらいました。リノリウムの大自然を泳ぐ深海魚、熊の防犯ブザーに別れを告げられるストーカー、バイキンマンのJKに死なない狼とファイナルガール…でもやっぱり圧巻は不屈のヒーローブファイェンベルガーだろうな。 きっとこの「可笑しい」は英訳するとsuspiciousか、いや敬意を込めて彼女にはYou are insane ! と言ってあげたい。 何かと批判の多い昨今の芥川賞作家のリアル純文学、でも表紙を飾るマルティンクリマス氏の液体窒素でぶっ飛ぶ少女を見ればなんとなくわかるんじゃない。大事だよ「なんとなく」
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芥川賞作家って感じ。 (あたしの勝手なイメージ) 暴力的で なんとなく気持ち悪くて なんとなくわけわかんない。 みたいな。 まぁ楽しく読めました。
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前作よりドライで読後が複雑な感じがする短篇集だった。キャンプ物(映画『ムーンライズキングダム』ケリー・リンク『モンスター』)が好きなので『自然』『ファイナル・ガール』が特に良かった。『自然』ではいかにも現代アートにありそうな「自然」の陳腐であやしげな講釈がツボにはまった。人工の物...
前作よりドライで読後が複雑な感じがする短篇集だった。キャンプ物(映画『ムーンライズキングダム』ケリー・リンク『モンスター』)が好きなので『自然』『ファイナル・ガール』が特に良かった。『自然』ではいかにも現代アートにありそうな「自然」の陳腐であやしげな講釈がツボにはまった。人工の物を自然といいきる不自然な環境でのシュールなラブシーン。少年少女達のエゴが強く不器用でシュールな恋愛小説集であった。
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うーむ。なかなか面白かったなーと本を閉じ、概要を改めてみたところ…なんとなんと。これは恋愛短編集だったのか!! これを恋愛小説としたところかまたすごい好き。藤野さんは芥川賞受賞作で虜になったのだが、とても相性がいい。 今作もいい具合に気味が悪くて、ざわざわーとするのがいいんです。...
うーむ。なかなか面白かったなーと本を閉じ、概要を改めてみたところ…なんとなんと。これは恋愛短編集だったのか!! これを恋愛小説としたところかまたすごい好き。藤野さんは芥川賞受賞作で虜になったのだが、とても相性がいい。 今作もいい具合に気味が悪くて、ざわざわーとするのがいいんです。同じ短編集だとわたしはおはなししてこちゃんの方が面白かったなーと感じたのですが、これもなかなか。 中でも好きなのは去勢、プファイフェンベルガー、表題作のファイナルガール! こんな恋愛小説読んだことないよ、まったく。
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なんと、恋愛小説集だったとは。 覚悟はしていたのだけれど、夜中ひとりで読んでやっぱり後悔。 こんなにざわざわさせてくれるなんて、憎いあんちくしょうなお人。 表題作の「ファイナルガール」も好きだけれど、 熊の防犯ブザーとストーカーの「去勢」がいちばん好き。 天才!
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芸術としての大自然の中でボーイフレンドと過ごす「大自然」 熊の防犯ブザーとストーカー「去勢」 プファイフェンベルガーが好きな女の子はボーイフレンドと映画館の屋上に登る「プファイフェンベルガー」 教え子で彼女である少女と歯を抜きに行く「プレゼント」 彼は狼を恐れている、倒そうとして...
芸術としての大自然の中でボーイフレンドと過ごす「大自然」 熊の防犯ブザーとストーカー「去勢」 プファイフェンベルガーが好きな女の子はボーイフレンドと映画館の屋上に登る「プファイフェンベルガー」 教え子で彼女である少女と歯を抜きに行く「プレゼント」 彼は狼を恐れている、倒そうとしている「狼」 ハリーとレニーと、そしてサイモンの死「戦争」 「ファイナルガール」は、小さい頃母親のおかげでアパート唯一の生き残りとなった。しかし連続殺人鬼は何度でも訪れる。 彼女は30歳で娘を守り死ぬのだと信じる。 藤野可織は、息を詰まらせる描写がうまいなあ。ホラーでありながらユーモアもあるから、安心して読める。
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愛は可怪しい。 芥川賞作家が贈る恋愛小説集。 正直なところ、自分には合わなかった。 純文学?とは相性が悪い。正しく?読めていないからだとも思うが。 『戦争』だけは、最後に二人称を使っていて訴えかけてくるところが自分も共感できるところではある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
装丁がすごく好き。作品の雰囲気も好き。一風変わった雰囲気の恋愛小説。藤野可織の文章というのはすごく独特。作品がもつ世界観も独特。ベタベタや甘々な恋愛小説に飽きた方におすすめ。
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