願いながら、祈りながら の商品レビュー
なじ■ 北海道の片隅の小学校の、たった5人の生徒と 一人の新任先生の物語。 主役回だけ読むと白石さんと手塚さんがあまりに心痛いまま終了して、 ええーーー何か救いはないの!?と思ってたんですが、 全体を通して読むと 「ころんでも、くじけても、君たちに 希望が残りますように…」...
なじ■ 北海道の片隅の小学校の、たった5人の生徒と 一人の新任先生の物語。 主役回だけ読むと白石さんと手塚さんがあまりに心痛いまま終了して、 ええーーー何か救いはないの!?と思ってたんですが、 全体を通して読むと 「ころんでも、くじけても、君たちに 希望が残りますように…」 の帯の文章通り、みんな痛みを自分の糧として成長していて 希望に輝く道が見えるようなお話で良かったです。 数年前にサンピラーの写真集見て以来メロメロになっているので、 サンピラーの描写が凄く美しかったのも良かったなあ! あと表紙の絵はおそらく手塚さんだと思うけど、 読み終えると表紙にするのは亮介が一番相応しかったように思いました。
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誰もが本人にとってみたら主人公なんだな。と思った。 北海道の中学校(分校)が舞台の優しい話。 2014年5月19日
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2014.5.16北海道の中学校分校が舞台の作品。最初はなんともはや、ひどい新任の若い男性教諭が主人公で、嫌な気持ちになった。しかし、中学生一人一人が主人公になるにつれ、違った展開になり、最後、タイトルがなぜこれになったかを表すストーリーには涙が出そうになった。よかったと思う。
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北海道の中学校 分校にいる四人。それぞれの悩み、青春だな~ 2014.5.16
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北海道の過疎地の分校に主人公と思しき新任教師の林先生が赴任してくるところから物語は始まる。林先生は分校での仕事にやる気を持てない。その背景についての説明もあるが、人物造詣が主人公の割には浅すぎて後の展開が心配になった。しかしながら、次章以降は、分校の中学生が順番に主人公となってい...
北海道の過疎地の分校に主人公と思しき新任教師の林先生が赴任してくるところから物語は始まる。林先生は分校での仕事にやる気を持てない。その背景についての説明もあるが、人物造詣が主人公の割には浅すぎて後の展開が心配になった。しかしながら、次章以降は、分校の中学生が順番に主人公となっていく形式で、それぞれの中学生が成長していく過程が展開されているので、途中までは人物造詣についてはあまり気にならなかった。最後のエピソードはベタ過ぎる感があり、この結末であれば、林先生の成長に物語の比重をもっと置いてもよかったのではと思った。
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北国の過疎地にある分校で繰り広げられる物語。ジャンルとしては青春小説。だけど爽やかな印象じゃなく、かなり痛々しい部分が多かったです。 でもこの痛々しさこそ、誰もが多少なりとは経験したことなのかもしれません。特別でありたい想いとか、駄目なことは周りのせいにする弱さとだとか。そしてそ...
北国の過疎地にある分校で繰り広げられる物語。ジャンルとしては青春小説。だけど爽やかな印象じゃなく、かなり痛々しい部分が多かったです。 でもこの痛々しさこそ、誰もが多少なりとは経験したことなのかもしれません。特別でありたい想いとか、駄目なことは周りのせいにする弱さとだとか。そしてそれを乗り越えて成長することの苦しさだとか。 一方で当たり前にあると思っていたものの存在に気づかされたりも。痛々しくて重くて苦しい物語だけれど、それでもタイトルの通り、願いと祈りに満ちた物語。読後感は、穏やかな気分になれました。
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読み終わったあとの巧く表現できないこの余韻はなんだろう。 そして、希望や夢が語られるも、どこか陰が見えるのは私だけなのだろうか? 片田舎の分校で過ごすたった5人の中学生。 彼らが田舎の限定された環境の中で、勉強や自分の存在価値に悩む姿はノンフィクションさながら。 少しずつ組み...
読み終わったあとの巧く表現できないこの余韻はなんだろう。 そして、希望や夢が語られるも、どこか陰が見えるのは私だけなのだろうか? 片田舎の分校で過ごすたった5人の中学生。 彼らが田舎の限定された環境の中で、勉強や自分の存在価値に悩む姿はノンフィクションさながら。 少しずつ組み立てられたブロックが綺麗なピラミッドになるように、亮介の話がストーリーを綺麗にまとめ上げている。 等身大の言葉で描かれる中学生たちの真っ直ぐな言葉に、時節ハッとさせられた。 自分が中学生の頃、こんな全力で何かに向かい合ったことはあったかな…と考えてしまった。
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1クラス40人ほどの学生生活だったので、1学年4人、1人といった学校の雰囲気がまるでわからない。 少人数だからこそ個性が際立ってしまうということもあるのかも。それぞれが注目されやすいわけだし。 中学生の頃は、これほどしっかりしてなかったな。 将来のことなど考えてなかった。 毎日の...
1クラス40人ほどの学生生活だったので、1学年4人、1人といった学校の雰囲気がまるでわからない。 少人数だからこそ個性が際立ってしまうということもあるのかも。それぞれが注目されやすいわけだし。 中学生の頃は、これほどしっかりしてなかったな。 将来のことなど考えてなかった。 毎日の部活動でヘロヘロだったよ。
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たまにこんな本を読むと心が洗われてピュアな自分に戻った気分。 ピュアな自分なんて元からないじゃないか、とつっこみたくもあるが。 乾ルカさんの作品を読むのはこれが初めて。 いいですね~、爽やかで。登場人物がみんないい人。 中学校が舞台だもん、いいよねこれで。 妙に擦れてる中学生より...
たまにこんな本を読むと心が洗われてピュアな自分に戻った気分。 ピュアな自分なんて元からないじゃないか、とつっこみたくもあるが。 乾ルカさんの作品を読むのはこれが初めて。 いいですね~、爽やかで。登場人物がみんないい人。 中学校が舞台だもん、いいよねこれで。 妙に擦れてる中学生よりよっぽどいい。 北海道のとある村の分校。 ここには3年生1人と1年生4人のたった5人の生徒しかいない。 そして来年度には本校に統合されることが決まっている。 そこに赴任してきた一人の新米教師。 恋人に振られ早くも辞めることばかりを考えている。 そんなやる気のない彼が村の医師の言葉でどう変わって行くのか。 そして生徒5人それぞれの中学生らしい悩みが綴られる。 分校ならではの問題や分校ならではの絆も。 これだけだと単なる青春小説のようだが、タイトルには切実な思いが込められている。 私も最後には思わず祈るような気持ちになった。 その後が果たしてどうなったかまでは描かれていない。 それでも「いつか」を目指し未来に向かう彼らの姿は心に響いた。 もうちょっと教師の成長部分を掘り下げて描くとなおよかった。 それだけが残念。
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評価は★三つだが、三つ半というところ。 田舎の小さな分校での生徒、教員の話。それぞれが抱える問題を各章一人ずつ紹介されている。 内容的、題材的には良いと思うが、深いところが書ききれていない感じがする。例えば教員の話についても、自分の教員人生を変えることになったきっかけは分かるが、...
評価は★三つだが、三つ半というところ。 田舎の小さな分校での生徒、教員の話。それぞれが抱える問題を各章一人ずつ紹介されている。 内容的、題材的には良いと思うが、深いところが書ききれていない感じがする。例えば教員の話についても、自分の教員人生を変えることになったきっかけは分かるが、その後の心の動きが描かれえいないから、突然の行動変化に矛盾を感じてしまう。教員と生徒との信頼関係の構築の過程も描かれていないこともその一因である。 連載だったものを単行本化したものに良くありがちな、こうした傾向については、ページ数を多くするなどして改善してほしいものである。
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