【小説】恥知らずのパープルヘイズ の商品レビュー
この本の存在は知っていて5部も好きだったんですが手を出す機会がありませんでした。たまたま本屋で見つけて試し読みの7ページ目『これは、一歩を踏み出すことができない者たちの物語である。』という1文を読んで購入してました。 勇気を出して一歩目を踏み出すとき、自分は思い込みだったり劣...
この本の存在は知っていて5部も好きだったんですが手を出す機会がありませんでした。たまたま本屋で見つけて試し読みの7ページ目『これは、一歩を踏み出すことができない者たちの物語である。』という1文を読んで購入してました。 勇気を出して一歩目を踏み出すとき、自分は思い込みだったり劣等感でその一歩が踏み出せないことが多いです。また、一歩を踏み出せないのを社会や誰かのせいにしたりして、正しいと思いながらそこから目を背けてしまい傷付き、その傷を見て見ぬふりしてしまうこともあります。本作ではそんな一歩を踏み出せなくなる原因のようなものがキャラクターや能力として出てきて印象的でした。結局は周りの価値観や文脈に合わせて自分の気持ちがわかてる正しい道を塞いで漂ってしまうだけ。そこから脱して自分の真に欲っするものに向き合い、そのうえで一歩を踏み出すことが大切なのかもしれないと感じました。読後、ジョジョの自分の思う魅力的なキャラはとくにそういう感じだなと気付き、そりゃ惚れるわと思いました。 一番のお気に入りは『恋する兵士』というパートです。ここでのやり取りは胸がジーンときました。あとはムーロロとビットリオの戦いは好きです。この作品のなかでムーロロの語る恥の感覚の話がとても印象的で頭に残ってます。
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5部完結後の話 今までの登場人物(トニオ等)や石仮面も出てきた 一歩踏み出せなかったフーゴが半歩踏み出し、 あの頃に取り残されたトリッシュが 去った者達から受け継いだものをさらに 先へ進めようとする者達のことを回顧する 自分にとっての勇気が何か探すことが人生の目的
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5部の中で途中離脱という形で本編から消えてしまったフーゴの本編終了後における成長物語。 戦闘描写が冗長ではなく、フーゴの心理描写や原作では語られていなかった護衛チームの面々との関わりが多く挟まれていたので、5部が好きな人は基本的に楽しんで読めるのではないかと思った。 正史ではないので、その点だけ頭に置いて楽しむのがいいと思われる。 ずっと抱いていたナランチャの「トリッシュは俺だ」という発言への疑問と、なぜあの時自分はボートへと踏み出せなかったのか、それらについてフーゴは劇中で答えを得ることができ、彼にとって救いのある話だった。 私は原作からのフーゴ&パープルヘイズ推しだったので、その点だけでも素直に読んで良かったと思えた。 終盤あたりにボスであるジョルノも登場するが、さすがDIO様の息子と言えばいいのか、ギャングを統率する者として発言の節々に器の大きさとカリスマに溢れていた。 特に、劇中で過酷な任務を果たし精神的な成長を果たしたはずのフーゴが、それでも一歩踏み出せない自身に対して嘆いている時、ジョルノが放った「君が一歩踏み出せないなら、僕が半歩歩み寄ろう」という台詞にはボスとしての懐の深さが表れていた。あと純粋に台詞回しが自分の好みすぎた。 ともかく、本当に楽しんで読めた。他のジョジョのノベライズにも挑戦してみようかな。
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組織を抜けたパンナコッタフーゴのお話。 本編と絡ませて進んでいくのと、文章がきれいで読みやすい。 でもあんまりはまらなかった〜!!
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漫画5部からのスピンアウト。ブチャラティのチームから離脱したフーゴのその後の物語で結末が意外だった。漫画を読んでいた時にはいつか再登場すると思っていたフーゴが最後まで現れなかったので、彼のその後の葛藤とどう過ごしていたのか気になっていたので面白かった。
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アニメから入ったから、想像に易かった。逆に、ここまで作者と同じ情景を浮かべながら読めることはないので 貴重に思えた。基本的にアニメ版が好きだったので、その延長上としてかなり楽しめた。
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5部を見終えた人が見るのがオススメです。 意外なキャラクター同士のつながりなどを知ることが出来て面白かったです。
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5部が好きで読んでみら、面白かった。絵無しで、且つカタカナの名前だからキャラを覚えるのに苦労した。シーラEって名前の響きが好き。
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最近家族でジョジョブームの煽りを受け、第五部の後日談的な本書に辿り着きました。 要所に原作のシーンが挟み込まれており少しくどかったかな、でもその回想のおかげでナランチャがトリッシュに感じた共感と、フーゴがシーラEに感じた思いがリンクして胸あつ。 確かに少し新スタンド能力が込み入っていて、荒木登呂彦先生のセンスとは異なる角度だったけどこれはより本体の内面性から出現している感が高くて、個人的には好きかな。 最終的にはジョジョシリーズのメッセージである勇気の賛歌につなげたストーリー展開は作者のジョジョ愛をひしひしと感じる。 言い回しとかより観念的で文学色が強まっているところも個人の嗜好にマッチしています。 ジョルノのボス感が半端ない、カリスマ性が高まっている。ジョルノから学ぶリーダー論書籍化熱望。 あと本編とは直接関係ないけど、敵のボスがトニオの弟とか話できすぎてないですか、いい着想ですねほんと。
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船に乗らないという選択をしたフーゴの行き先や思いが知れて、本当に良かった。 ナランチャが「トリッシュは俺だ」と言った真意、自分も疑問であったので、フーゴが同じように疑問に感じて突き詰めていたのをすごく興味深く読んだ。 この恥知らずのパープルヘイズを読んで、私の中の5部がやっと完結したなあというような気持ち。 上遠野浩平先生のこのスピンオフを拝読できて感謝しかないです。
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