【小説】恥知らずのパープルヘイズ の商品レビュー

上遠野浩平(著者),荒木飛呂彦

2024/10/13

ディモールト良いぞ！ジョジョの奇妙な冒険第五部を知っている人しか手に取らないだろうこの本。第五部では主人公のジョルノ、ブチャラティ、アバッキオ、ミスタ、ナランチャ、トリッシュがボスのディアボロを倒した。途中でチームを抜けたパンナコッタ・フーゴの後日譚となっている。個人的にはグイード・ミスタ推しなのだがこの装丁には心奪われた。そして物語の中で出てくる旧キャラの登場に痺れる、そして新キャラに憧れる。パープル・ヘイズの能力の凶悪さは魅力的。本当に原作の続きを読んでいるように思えるじゃあないか。アリーヴェデルチ。

2024/09/27

ジョジョの小説としては大変面白い
ジョジョっぽさはしっかりあるし、至る所にファンサービスが散りばめられてる
原作キャラに新しい設定が色々生えてきてるけど、二次創作だと思えば気にならない
小説としての出来はThe Bookの方が上かな

2024/06/26

ちゃんとジョジョでした。ジョジョファンがノベライズに期待するものをしっかり表現してました、ちゃんとブチャラティチームがそこにいます。また、ストーリーとしても離脱してしまったフーゴの後悔や仲間を失った悲しさが丁寧に描かれ、どんな人にも彼の感情を感じられる部分があるのではないかと思います。
特に最後のなぜブチャラティではないのか、と泣きながら問うシーンは胸を打ちました。おすすめです。

2024/05/26

本編で途中離脱したフーゴが主人公の物語。本編ラストの補完要素や麻薬チームとの対決、フーゴと任務の仲間とのやり取り等々見所が多く、あっという間に読み終わってしまった。ただ一つフーゴとラスボスであるマッシモの対決はもう少し長くても良かったのではと思う。

2024/01/06

フーゴの物語なのに、ミスタ推しなので最初の登場でおぉ！ってなった。ナランチャへの思い、なるほどな。最後はちょっと泣けました。ジョジョのノベライズはどれもおもしろいし、ジョジョ愛とリスペクトをいっぱい感じます。そのうちまた5部見よう！

2023/09/27

　この本の存在は知っていて5部も好きだったんですが手を出す機会がありませんでした。たまたま本屋で見つけて試し読みの7ページ目『これは、一歩を踏み出すことができない者たちの物語である。』という１文を読んで購入してました。
　勇気を出して一歩目を踏み出すとき、自分は思い込みだったり劣等感でその一歩が踏み出せないことが多いです。また、一歩を踏み出せないのを社会や誰かのせいにしたりして、正しいと思いながらそこから目を背けてしまい傷付き、その傷を見て見ぬふりしてしまうこともあります。本作ではそんな一歩を踏み出せなくなる原因のようなものがキャラクターや能力として出てきて印象的でした。結局は周りの価値観や文脈に合わせて自分の気持ちがわかてる正しい道を塞いで漂ってしまうだけ。そこから脱して自分の真に欲っするものに向き合い、そのうえで一歩を踏み出すことが大切なのかもしれないと感じました。読後、ジョジョの自分の思う魅力的なキャラはとくにそういう感じだなと気付き、そりゃ惚れるわと思いました。
　一番のお気に入りは『恋する兵士』というパートです。ここでのやり取りは胸がジーンときました。あとはムーロロとビットリオの戦いは好きです。この作品のなかでムーロロの語る恥の感覚の話がとても印象的で頭に残ってます。

2023/06/30

5部完結後の話
今までの登場人物（トニオ等）や石仮面も出てきた

一歩踏み出せなかったフーゴが半歩踏み出し、
あの頃に取り残されたトリッシュが
去った者達から受け継いだものをさらに
先へ進めようとする者達のことを回顧する

自分にとっての勇気が何か探すことが人生の目的

2023/03/14

5部の中で途中離脱という形で本編から消えてしまったフーゴの本編終了後における成長物語。

戦闘描写が冗長ではなく、フーゴの心理描写や原作では語られていなかった護衛チームの面々との関わりが多く挟まれていたので、5部が好きな人は基本的に楽しんで読めるのではないかと思った。
正史ではないので、その点だけ頭に置いて楽しむのがいいと思われる。

ずっと抱いていたナランチャの「トリッシュは俺だ」という発言への疑問と、なぜあの時自分はボートへと踏み出せなかったのか、それらについてフーゴは劇中で答えを得ることができ、彼にとって救いのある話だった。
私は原作からのフーゴ&パープルヘイズ推しだったので、その点だけでも素直に読んで良かったと思えた。

終盤あたりにボスであるジョルノも登場するが、さすがDIO様の息子と言えばいいのか、ギャングを統率する者として発言の節々に器の大きさとカリスマに溢れていた。

特に、劇中で過酷な任務を果たし精神的な成長を果たしたはずのフーゴが、それでも一歩踏み出せない自身に対して嘆いている時、ジョルノが放った「君が一歩踏み出せないなら、僕が半歩歩み寄ろう」という台詞にはボスとしての懐の深さが表れていた。あと純粋に台詞回しが自分の好みすぎた。

ともかく、本当に楽しんで読めた。他のジョジョのノベライズにも挑戦してみようかな。

2023/02/17

組織を抜けたパンナコッタフーゴのお話。
本編と絡ませて進んでいくのと、文章がきれいで読みやすい。
でもあんまりはまらなかった〜！！

2023/02/11

漫画5部からのスピンアウト。ブチャラティのチームから離脱したフーゴのその後の物語で結末が意外だった。漫画を読んでいた時にはいつか再登場すると思っていたフーゴが最後まで現れなかったので、彼のその後の葛藤とどう過ごしていたのか気になっていたので面白かった。