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木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(下) の商品レビュー

4.2

41件のお客様レビュー

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2016/08/01

面白さ文句なし。 したたに抜かりなく生きた人間に興味は覚えない。 迷い、挫折し、それでも生き抜いた人間に引かれる。 最強の男が屈辱に塗れた半生を送ったことに悲しみを覚えずにいられない。木村は最強だった。間違いない。

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2015/06/27

(上下巻共通) これだけの人が柔道界では無視されているって言うことが信じられない気持ちでした。 現代の講道館のいけすかなさとかもとても印象深い感じ。 政治がからむと小汚くなるってことでしょうかね。 後半では、力道山の印象も酷く悪くなります。(^^; 長生きした関係者が多く、想像よ...

(上下巻共通) これだけの人が柔道界では無視されているって言うことが信じられない気持ちでした。 現代の講道館のいけすかなさとかもとても印象深い感じ。 政治がからむと小汚くなるってことでしょうかね。 後半では、力道山の印象も酷く悪くなります。(^^; 長生きした関係者が多く、想像より最近の発言があったりするのがびっくりでした。

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2015/04/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

牛島辰熊から木村政彦、岩釣兼生、 石井慧まで連綿と受け継がれる鬼の柔道。 格闘技好きは必読の書物です。 桜庭がグレイシー狩りをする何十年も前に エリオ・グレイシーに圧勝した木村。 そして力道山とのセメントファイトの謎。 ラストの岩釣のくだりを読んで、 木村の魂を、柔道家としてのプライドを感じました。 著者の柔道愛に満ち溢れる作品です。

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2015/04/17

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(下) - bookworm's digest http://tacbook.hatenablog.com/entry/2015/03/21/124413

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2015/04/11

早稲田出身の山口六段は、東海林太郎が大学の先輩にあたる 加藤幸夫は千葉県内て整骨院を営む UFCでのホイスグレイシー マルメラーダ(八百長) バーリトゥードのシュート(真剣勝負) グラップラー(組技系格闘家)青木真也 ガードポジション=両脚による下からの胴締めの体勢 マウントポジ...

早稲田出身の山口六段は、東海林太郎が大学の先輩にあたる 加藤幸夫は千葉県内て整骨院を営む UFCでのホイスグレイシー マルメラーダ(八百長) バーリトゥードのシュート(真剣勝負) グラップラー(組技系格闘家)青木真也 ガードポジション=両脚による下からの胴締めの体勢 マウントポジション=馬乗りの体勢のこと パウンド=寝業で上になった者が下の者の顔を殴ること 勝者が全て正しい。敗者は黙っているしかないのである。 「勝ち組」と「負け組」が殺し合いの抗争を続ける サンパウロとリオデジャネイロは感覚的には東京と大阪の距離である。 コルコバードの丘のキリスト像 マラカナンの悲劇 「屈辱」から「誇り」にまで昇華 「自身の誇り」と「他者へのリスペクト」という人間にとって最も大切なもの 中井祐樹ユー、サムライ 遠ちゃんがそんなことを…? やんちゃな反面、とてつもなく魅力的な男だった 彼との戦いは私にとって生涯忘れられぬ屈辱であり、同時に誇りでもある。 ホイスはキッと目を剥いてこう言った 関取止まりの力士 パトロン新田新作 資材部長 シャープ兄弟14連戦 あれはただのプロレスのブック破りでしかない 高坂剛 中井祐樹 太田章 柔道家として悔しい サッカーボールキック 刺す瞬間、ほんの一瞬でもいいからそれを味わいたかった ああ…でも悲しいなあ… 介錯を待っている 暗い怨嗟 西郷隆秀 岩釣兼生 武徳会の解散 ヘーシンク 犬鍋 深夜の電柱打ち込み 天理大学 日本航空のスチュワーデス スイス移住計画 金田正一 張本勲 猪熊功 割腹自殺 茗荷谷駅前の焼肉屋 拓殖大学柔道部 ソ連の黒船サンボ ハイキックガール中達也 1トン蹴りの田畑 復讐に賭けた一夏 カナダ代表ロジャース 「今の柔道は豚のやる柔道 」とまで斬って捨てた 頸動脈 プロレスのアングル 聖マリアンナ医大柔道部 肥後犬と秋田犬 三倍努力 石井慧 UFC 大山倍達 山本五十六 合気道の塩田剛三 日本航空大学山梨キャンパス 若い頃に一人で彷徨した海外を斗美に見せたかった 結核にはストレプトマイシン 木村は体力が衰えることを酷く怖がっていた 肉体の衰えは、そして強さを失うことは、木村にとって本物の死よりも辛いアイデンティティの死を意味した 煉獄の苦しみ ヒクソングレイシー 悲しみをたたえた目で私を見ながら、しかし厳しく言った 武道家というのはロッカールームをでるとき、既に生きるか死ぬかの戦いの準備ができていなければならない。 生涯希求し続けた打撃ありの理想の柔道 板垣恵介 オーバーワーク ハロルド(Harold)は、主に英語圏の男性名、姓。古英語で「英雄的な導き手」 (heroic leader)を意味する。愛称・短縮形は、ハリーまたはハル。

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2015/03/22

柔道のことだけでなく、戦後の日本の抱えた闇についても描かれている。木村政彦の柔道の強さ、人間性。力道山はここではヒール。

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2015/01/30

歴史にもしは無いが、あの時もしこうならと筆者のやるせない思いや悔しさが作品全体に漂っている。なぜ殺さなかったのか。人間らしさ、自分を愛する人がいる環境が理由の一つであると思う。強い一面も弱い一面も筆者は認めていて彼に対して正直に向き合いたいという姿勢がこの作品の価値全てであると言...

歴史にもしは無いが、あの時もしこうならと筆者のやるせない思いや悔しさが作品全体に漂っている。なぜ殺さなかったのか。人間らしさ、自分を愛する人がいる環境が理由の一つであると思う。強い一面も弱い一面も筆者は認めていて彼に対して正直に向き合いたいという姿勢がこの作品の価値全てであると言っても過言ではない。

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2015/01/29

上下巻を通じて,一気に読んだ。木村・グレイシー戦の動画を見て震えとしびれのようなものを感じたが,本書の文章は眼差しの暖かさと熱意に満ちている。筆者が力道山への敵意に駆られているという印象はあるが,グレイシー戦の王者たる風格を見れば,納得というか,これまで木村という人を知らなかった...

上下巻を通じて,一気に読んだ。木村・グレイシー戦の動画を見て震えとしびれのようなものを感じたが,本書の文章は眼差しの暖かさと熱意に満ちている。筆者が力道山への敵意に駆られているという印象はあるが,グレイシー戦の王者たる風格を見れば,納得というか,これまで木村という人を知らなかったのが恥ずかしいくらい。迫力の長編木村弁護だね。強さだけじゃなくて,周囲の人間との間での振る舞い,弱さ,時として醜さ,いろんなことを感じさせてくれる素晴らしい人間ドキュメンタリーでもあるから読ませるのでしょう。

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2014/10/10

以前から読んでみたかった。文庫化で購入。木村政彦の名前は聞いたことがあったが、詳細は知らなかった。時代とか回りにいる人たちによって状況は変わってくると思うが、正しい?道を進んでいたら凄いことになっていたのかな〜 全盛期の木村を見てみたい。

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2014/09/25

不世出の柔道家、いや武道家である木村政彦の評伝。前巻の戦前戦中に続いて戦後編です。 占領体制の中で衰退していく武専柔道・高専柔道。生き残りを賭けてスポーツへと向かう講道館。そして覇権を得た講道館によって排斥されていく牛島・木村子弟。 そして生活のためにプロ柔道へと向かいます。しか...

不世出の柔道家、いや武道家である木村政彦の評伝。前巻の戦前戦中に続いて戦後編です。 占領体制の中で衰退していく武専柔道・高専柔道。生き残りを賭けてスポーツへと向かう講道館。そして覇権を得た講道館によって排斥されていく牛島・木村子弟。 そして生活のためにプロ柔道へと向かいます。しかし、より良い条件を求め木村は牛島のもとを去り海外へ向かいます。そこで、あのエリオ=グレイシーとの伝説の戦いが行われます。 海外でプロレスへと向かっていった木村は、帰国してプロレスの世界に入っていきます。そこに登場するのが力道山。そして、「昭和の巌流島」と言われた試合へ。結局、木村はプロレス界でも排斥されていきます。後年は拓大の教官をつとめ、75歳の天寿を全うします。 作者は「昭和の巌流島」が力道山のブック破りだと非難していきますが、ほんとうにそうなのだろうか?木村自身にも問題があるのではないかと苦悩していきます。結局、この試合を、歴史に翻弄された牛島・木村子弟の魔の刻とし、やはり歴史に翻弄された力道山を配し、「鬼の師弟が、戦争という抗いがたい歴史を、全国民に代わってすべて背負った戦後日本の総決算であった」と総括します。そして、屈辱に耐えながら生き抜いた後半生を「木村は妻斗美と子供たちがいたからこそ最後まで生きられた」と喝破します。 一人の武道家の凄まじいまでの生涯は本当に胸を打つものがあります。戦争さえなければ、さらに素晴らしい経歴であったことは間違いなく、悔やまれるものです。 また、柔道が立ち技中心になっていくことが、寝技を鍛えたヘーシンクなどの外国勢の躍進を許したとしていることは慧眼に値すると思います。 それにしてもいっぱいやくざが出てくるなぁ。 鬼の木村、ブラジルに立つ◆エリオ・グレイシーの挑戦◆マラカナンスタジアムの戦い◆もう一人の怪物、力道山◆日本のプロレスの夜明け◆倍達の虚実◆団体旗揚げをめぐる攻防◆木村は本当に負け役だったのか◆「真剣勝負なら負けない」◆木村政彦vs力道山◆海外放浪へ◆木村政彦、拓大へ帰る◆復讐の夏◆木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか 第43回大宅壮一ノンフィクション賞、第11回新潮ドキュメント賞 著者:増田俊也(1965-、愛知県、小説家) 解説:板垣恵介(1957-、釧路市、漫画家)

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