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木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(上) の商品レビュー

4.1

46件のお客様レビュー

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2015/04/04

カタストロフィー=大きな破滅 介錯かいしゃく 猪熊功 キムラロック=腕緘み 力道山の空手チョップは見せ技 牛島辰熊 当て身 形骸化 前田光世=コンデコマ セメント(真剣勝負)含みの空気 大山倍達 砂利採り人夫 瑞鷹の酒蔵 阿蘇のカルデラ 肥後もっこす 強さに対する渇き 熊本の怪童...

カタストロフィー=大きな破滅 介錯かいしゃく 猪熊功 キムラロック=腕緘み 力道山の空手チョップは見せ技 牛島辰熊 当て身 形骸化 前田光世=コンデコマ セメント(真剣勝負)含みの空気 大山倍達 砂利採り人夫 瑞鷹の酒蔵 阿蘇のカルデラ 肥後もっこす 強さに対する渇き 熊本の怪童 川尻駅 軍鶏の喧嘩 揶揄 鼈 蝮 動けなくなってからの稽古が「死の極限は生」という状態であり、本番で生きてくる 馬耳東風ばじとうふう バンカラ(ばんから、蛮殻、蛮カラ)とは、ハイカラ(西洋風の身なりや生活様式)をもじった語である。明治期に、粗野や野蛮をハイカラに対するアンチテーゼとして創出されたもの。一般的には言動などが荒々しいさま、またあえてそのように振る舞う人をいう。夏目漱石の『彼岸過迄』の中の一節にも登場する語である。 古流柔術の衰退 懐刀 北大予科 武徳会 柔道は武道ではなくスポーツであることをGHQへアピール 福音ふくいん 体幹の強さ 木村さんの技は殺し合いに使う技として鍛えられたもの 生きる為に、堕ちよ 坂口安吾 堕落論 喝破かっぱ 天皇制とは極めて日本的な政治的作品 堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。 肺結核の妻へ送った抗生物質 バーリトゥード(「何でもあり」を意味するポルトガル語) 日系コロニア カポエラ カルロスの弟がエリオ グアム島の横井庄一

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2015/01/29

すごいなー。強かったんだろうな。そして、何にも興味のない僕にもガンガン読ませちゃうこの筆が驚き。ノンフィクションに大事なのは読みやすさ分かりやすさだけではなく、リズムやサスペンスでもあるということを感じさせてもらえた。筆者の情熱に浮かされたまま下巻にいこう。ところで、YouTub...

すごいなー。強かったんだろうな。そして、何にも興味のない僕にもガンガン読ませちゃうこの筆が驚き。ノンフィクションに大事なのは読みやすさ分かりやすさだけではなく、リズムやサスペンスでもあるということを感じさせてもらえた。筆者の情熱に浮かされたまま下巻にいこう。ところで、YouTubeで、初めて木村・力道山戦をみてしまいました。便利な時代。

Posted byブクログ

2015/01/27

冒頭からの引き込まれ方がすごかった。絶対的ヒーローの力道山が崩れていく。木村政彦も他の人物も単に持ち上げるのではなく、人間らしい部分とともに忠実に書かれているので信頼性も高い。

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2014/12/22

不世出の柔道家、木村政彦の忘れられた生涯を書いた評伝。 木村政彦の生涯を丁寧に描きつつ、戦前から戦後にかけての柔道史、総合格闘技やプロレス界の歴史も紐解き、その知られざる真実についてつまびらかにしていく。 上巻は、師匠の牛島の鬼の指導の下で猛練習を重ね、天覧試合を制し日本最強の...

不世出の柔道家、木村政彦の忘れられた生涯を書いた評伝。 木村政彦の生涯を丁寧に描きつつ、戦前から戦後にかけての柔道史、総合格闘技やプロレス界の歴史も紐解き、その知られざる真実についてつまびらかにしていく。 上巻は、師匠の牛島の鬼の指導の下で猛練習を重ね、天覧試合を制し日本最強の柔道家になり、そして戦後、プロ柔道に参加し海外へ活躍の場を求めるまでが描かれています。 下巻はブラジルでのグレイシーとの伝説の戦いを経て、帰国してプロレスに転向し、「昭和の巌流島」と言われた力道山との試合とその後の生について語られていきます。 柔道もプロレスも全く興味が無かったので、木村政彦の名や柔道の歴史等々、初めて知ることばかり。 そんな自分でも心を掴まれ、むさぼるように一気に読んでしまった骨太のノンフィクションでした。 上巻は猛練習と試合の描写が執拗に続き、木村の人間離れした強さが繰り返し強調され、少し単調に感じてしまいました。 が、その執拗な描写が生きてくるのは下巻に入ってから。 上巻の冗長的な説明があるからこそ、力道山との対戦時の木村の立ち位置や周辺の状況、その試合が彼にとってどのような意味を持ち、そしてその後の人生にどう影響したのか、見えてくるんですね。 「力道山に負けた男」として、75歳までの「余生」を生きた木村。 柔道の試合に臨む際は負けたら死ぬことを覚悟していたという木村が、どのような気持ちでその後の生を生きたのか、作者の筆によって克明にあぶり出されていきます。 木村の汚名返上のため、資料収集と取材に18年もの歳月を費やしたという作者の執拗で真摯な姿勢に圧倒されるばかりでした。

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2014/12/09

・あらすじ 木村最強!木村最強!木村かわいそう!同情しろ! ・かんそう 強い。でも、その身長で本当に強いの?今の時代の大きい人との戦いが見たいと思った。下巻が微妙だった。

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2014/10/26

とにかく長かったけど、結構、すぐ読めた。 柔道って講道館しか知らなかったけど、高専柔道なるものあったんだなあ。格闘技好きなんでいろいろ勉強になった。 この本の事前調査の労力たるやかなりすごい。それをこれだけのページ数にまとめるのって想像を絶する。

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2014/09/15

格闘技系ノンフィクションははじめて読んだけれどサクサク読めて面白いなあ。バキとか昔おもしろがって読んだてたから、半ばファンタジーの世界と化した戦前柔道界の描写、人間離れした牛島辰熊と木村政彦の逸話はもう読んでて痛快壮快。日本刀持って牛島が木村を追い回した話なんか作者も「もうめちゃ...

格闘技系ノンフィクションははじめて読んだけれどサクサク読めて面白いなあ。バキとか昔おもしろがって読んだてたから、半ばファンタジーの世界と化した戦前柔道界の描写、人間離れした牛島辰熊と木村政彦の逸話はもう読んでて痛快壮快。日本刀持って牛島が木村を追い回した話なんか作者も「もうめちゃくちゃである」とか言ってるし、エリオグレイシーとの試合映像を語りに語ったり、心底話聞いたり書いてて楽しかったんだろうなあ、ってのが伝わってきて、鬼と恐れられた木村政彦のハチャメチャで深い人間性が現代人に「刺さる」内容。

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2014/08/21

戦前戦後を通じ15年不敗。不世出の柔道家木村政彦を丹念に追ったノンフィクション。 上巻は木村の出生から戦後プロ柔道を立ち上げブラジルに渡るまでです。 木村の強さの源泉を古流柔術や高専柔道に求め、師牛島辰熊や対戦相手についても詳細に記されています。 そこに展開されるのは講道館柔道と...

戦前戦後を通じ15年不敗。不世出の柔道家木村政彦を丹念に追ったノンフィクション。 上巻は木村の出生から戦後プロ柔道を立ち上げブラジルに渡るまでです。 木村の強さの源泉を古流柔術や高専柔道に求め、師牛島辰熊や対戦相手についても詳細に記されています。 そこに展開されるのは講道館柔道とは別の柔道の世界。戦後、講道館によって抹殺されていく古流柔術や高専柔道を描くことによって、戦前の多様な柔道を知ることができます。 戦前、講道館とは全く異なる柔道があって、大変な勢力を持っていたこと。その柔道が実は嘉納治五郎が理想としていた柔道に近いものであったこと。寝技・絞技・関節技をメインとし、打撃までも加えていた柔道が展開されるのです。それは、今の総合格闘技に近いものであったこと。もう、知らなかったことばかりです。 戦争によって翻弄され、戦後はスポーツとしての隠れ蓑を用意した講道館=全柔連によって、これらの柔道は抹殺されていきます。 居場所のいなくなった彼らが、生活の糧を求めてプロ柔道を立ち上げるいきさつ、そして挫折と迷走。 まさに、柔道バカたちの物語。これは本当に面白い!

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2014/07/08

夕刊紙を思わす非常に煽情的かつ作為的なタイトルである。しかしこのタイトルがなければ上下巻1200頁弱の本書に手を伸ばそうとは思わなかっただろう。「木村の前に木村なく、木村のあとに木村なし」とう表現は知っていたが所詮、力道山の計略に嵌って敗れた漢という認識しかなかった。著者は忘れら...

夕刊紙を思わす非常に煽情的かつ作為的なタイトルである。しかしこのタイトルがなければ上下巻1200頁弱の本書に手を伸ばそうとは思わなかっただろう。「木村の前に木村なく、木村のあとに木村なし」とう表現は知っていたが所詮、力道山の計略に嵌って敗れた漢という認識しかなかった。著者は忘れられた柔道の鬼の無念を晴らすかのように木村の柔道半生を克明に時には執拗に描き切る。展開の遅さに苛立ちもするが敗れた男という先入観を振り払う為には必要な作業だったと思う。上巻末にてついにグレイシー一族登場!物語は急転直下の様相を呈す。

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2014/09/30

上下巻合わせて1200ページ位。専門的になりすぎる部分もあります。 講道館がスポーツとして柔道を確立する以前、柔道以外の凡ゆる者と戦う事を想定していた時代の柔道。 その柔道における史上最強の選手が木村政彦。 生活するためプロレスラーになるが、慢心、油断から力道山に負ける。プ...

上下巻合わせて1200ページ位。専門的になりすぎる部分もあります。 講道館がスポーツとして柔道を確立する以前、柔道以外の凡ゆる者と戦う事を想定していた時代の柔道。 その柔道における史上最強の選手が木村政彦。 生活するためプロレスラーになるが、慢心、油断から力道山に負ける。プロレスの興行としての本質を暴きながら、グレイシー柔術の台頭により木村政彦が最強であったことが見直される。

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