長女たち の商品レビュー
認知症とか 親の介護とか 現在の問題が山積みで 考えるところいっぱいでした 私は長女です 家庭内の記載をたくさんさせられて 理屈に合わない理由 のべられていた 納得 愛情ではなく者として使われたる少女の毒殺してもわかる そんなこと言ってない
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母が死んだことで生き続ける呪いと、 でも断ち切られた日常にほっとしつつ やはり長女であるが故の鎖は しっかり私にもある。
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#読了。痴呆症の母親に振り回される直美、発展途上国への医療支援を行う頼子、糖尿病の母親に腎臓を差し出すか悩む慧子。異なる3人の女性が主人公の3編。2編目の「ミッション」が一番印象に残った。途上国との違いはあれど、医療と死とは何かを考えさせられた。
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長女たち、というタイトルから自分も長女のため読みたくなった。短編が3つ。 主人公に感情移入できる心理と展開、読んでいる間は不快だけど、読後感は悪くない。 一つ目はジャンルが少し曖昧。介護を拒む痴呆症の母親を介護するしかない。三つ目は糖尿病の母の面倒を見るしかない。母親に反感を...
長女たち、というタイトルから自分も長女のため読みたくなった。短編が3つ。 主人公に感情移入できる心理と展開、読んでいる間は不快だけど、読後感は悪くない。 一つ目はジャンルが少し曖昧。介護を拒む痴呆症の母親を介護するしかない。三つ目は糖尿病の母の面倒を見るしかない。母親に反感を持ちながら言いなりになるしかなくなっている。読んでいて気分が悪くなるが、現実は痴呆症や治らない病気になるとこうやってこれまでに我慢していたことが噴出して本音が出て言いたい放題わがままになるのだろうか。自分しか介護できない(させない)囚われの身。 二つ目はその村に本当に医療がいるのか考えさせられた。幸せと苦しみはどこで線引きするのか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルがぐさっときて、ハードカバーをジャケ買いしてしまった一冊。 昔よく読んでた、ホラー系エンタメ直木賞作家、篠田節子さん。 これまでの作品でもキャリア志向の女性が主人公のものが 多かった気がするが、 これも家と長女の生き方をめぐる短編集。 もうね、全部がぐさっときたというか。 母親との、切りたくて切れない関係ほど 恐ろしいものはないのだ、と 思ってしまう一冊。
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( ;´Д`)こ、怖いわ…リアリティあり過ぎて…こんなふうになりたくない、と心から思わせる一冊。どれもこれもが恐ろしい…。
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いずれも兄弟姉妹がある長女と母との関係を描いた長編が3つ。一番あるあると印象に残ったのが最初の「家守娘」 2人の姉妹。勉強のできた優秀な長女。結婚して一子をもうけるものの子供を置いて離婚し実家に戻ってきた。方や勉強はできなかった妹が夫の両親と同居し、「嫁」として「主婦」として世...
いずれも兄弟姉妹がある長女と母との関係を描いた長編が3つ。一番あるあると印象に残ったのが最初の「家守娘」 2人の姉妹。勉強のできた優秀な長女。結婚して一子をもうけるものの子供を置いて離婚し実家に戻ってきた。方や勉強はできなかった妹が夫の両親と同居し、「嫁」として「主婦」として世間並みの常識とともに「成長」してゆく。今やぼけ始めた母の面倒は、ひとり長女である姉にかかっている。妹の前では母は正常で、婚家が大事とまったく妹は母の面倒を見ない。ついに姉はボケ始めた母の面倒をみるため会社をやめてしまう。「自宅で不愉快な年寄りと二十四時間付き添うのに比べれば、会社の仕事など遊んでいるようなものだ」・・・まったくその通り。よく言ってくれたぞ、篠田さん。とはいえ、付き合っていた男にだまされそうになると、結果的に土地と母という最大の重圧が姉を救う事になったりと、最後には母に花を持たせるところが、篠田氏のやさしさか。うーん、しかし、しかし、まったく戦前の価値観で生きている母は重いぞ。重すぎる。家守り娘が完全に自由になるのは母の死をもってしかない。この感じ、嫁に行った妹には分からないだろう。
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久しぶりの篠田さん。 親の老後を誰が看るといった重いテーマの作品だった。 「家守娘」「ミッション」「ファーストレディ」 以上3つの短編からなっているが、表題のとおり、 主人公たちはそれぞれ「長女」であった。 ●家守娘 2人姉妹の長女、独身OLの直美は、実父の死後、残された広い一...
久しぶりの篠田さん。 親の老後を誰が看るといった重いテーマの作品だった。 「家守娘」「ミッション」「ファーストレディ」 以上3つの短編からなっているが、表題のとおり、 主人公たちはそれぞれ「長女」であった。 ●家守娘 2人姉妹の長女、独身OLの直美は、実父の死後、残された広い一軒家と認知症の始まった高齢者の実母の世話をいやおうなしに任されることになる。日々幻覚としゃべる母の世話をするべく会社を退職し、実父の残した遺産で生活しながら認知症の母の看病を献身的にするが、嫁に行った妹からは、「しっかり面倒みてよ」と言われる始末。自分までもが病気になりそうになった時、かすかな望みの綱があらわれた・・・。 ●ミッション 母を病気で失い母なしでは何もできない父をおいて医者をめざした頼子。勉学に励むうちに父を孤独死させてしまい、トラウマとなっていた。兄妹で、長女だった頼子には、父母とも期待するところが大きく、頼子も懸命にそれに応えようとしていた。だが、自分の進むべき道、やりたいことをやりたいと一念発起して、日本から6千キロも離れたヒマラヤの村の医者として赴任することにした。ところが、その村での生活習慣は現代医療とは何だろうと、自分で問わずにいられないことばかりだった・・・。 ●ファーストレディ 評判のよい医師を父に持つ長女の慧子。糖尿病の母のかわりに、父のファーストレディ的な役割をこなしていた。二つ年下の弟は国際結婚をしているため、母の期待度はどうしても慧子に偏ってしまう。舅姑を見送ったあと、母の糖尿病はますます悪化し、腎臓移植をするかどうかにまでなってしまう。母に腎臓を差し出すべきか迷う慧子に、「あなたの腎臓ならいいわよ」と母の一言。母の本心を知った慧子は、即座に呪縛のような毎日から脱出する決心をするのだった・・・。 姉妹、兄妹、姉弟と、立場は違うが、 皆長女に変わりない3人の主人公たちは、 高齢で病気の親のことで悩んでいた。 長女の抱える責任というテーマかなと思ったが、 やはりそこには「親の介護」がでてきた。 それに加えて、認知症や糖尿病、途上国における医療調査など 現代社会のかかえる病気や医療問題もうまく絡めてある。 篠田さんらしい、深いテーマの作品に 今まで見えなかったものを突き付けられたような気がした。 男兄弟がいても親が頼るのはやはり娘なのか。 自覚したくないがどうやら真実のようだ。 実家を出た長女には、親だから世話をする気はあっても、 頼られるのも確かに大きな負担になるなあ、と思う。 この作品の主人公たちのように、しっかりものではないが、 何を隠そう、私も「長女」。 姉弟なので、弟が家を継いでいるが、 何かあれば親の面倒は平等に見るつもりだ。 ケースバイケースだが、 「長女」という運命に生まれたからには、 必要があれば最低限度は、 その役割はきちんと果たしたいと思っている。
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色々考えさせられる話ばかり。。 読んでると暗くなってしまう。。 三番目に出てくる母親は、ホラーだった。。 娘は自分の持ち物、一心同体と変わらないって 考えは、まさにホラー。。
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とても日本的。でも、これは昭和。いびつな愛があるけど、生きていく力がある。今の母娘は、もっと病んでいる。
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