仕事に効く 教養としての「世界史」 の商品レビュー
自国の歴史を理解する事は点。 他国間の歴史とつないで理解する事は線。 経済学、哲学など複数の学問と結びつけることは面。 アメリカが世界の警察であろうとするスタンス、 現在西洋史の理解がメインストリームになっていること、 そもそも人類の生活レベルの進歩、 どれも理由があるわけで。...
自国の歴史を理解する事は点。 他国間の歴史とつないで理解する事は線。 経済学、哲学など複数の学問と結びつけることは面。 アメリカが世界の警察であろうとするスタンス、 現在西洋史の理解がメインストリームになっていること、 そもそも人類の生活レベルの進歩、 どれも理由があるわけで。 現在起こっている様々な事象を理解し、消化するための道標として過去を知ることは重要だと改めて感じた。
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歴史とは誰かの主観が織り込まれて作られるもの。私たちが教えられてきた世界史は西洋主観がかなり入ったものであることがわかった。 東洋は後進地域であると思っていたが、もともと西洋に比べて高度な文明を持っていて裕福だったんですね。また、東ローマは亜流と思っていたが、そうではなくこっちが...
歴史とは誰かの主観が織り込まれて作られるもの。私たちが教えられてきた世界史は西洋主観がかなり入ったものであることがわかった。 東洋は後進地域であると思っていたが、もともと西洋に比べて高度な文明を持っていて裕福だったんですね。また、東ローマは亜流と思っていたが、そうではなくこっちが主流だったとは。 世界史の教科書で漠然と覚えてはいましたが、英国の中国へのアヘン施策は酷いやり方ですね。麻薬売って国を潰すとか、まさにマフィア。 過去の国家間の軋轢が現在どういった形になっているのかを知りたくなった。調べてみよう。
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歴史を学ぶということは、単に既存の知識を得るということではなく、歴史上での我々の祖先の営みから、現在を正しく見るための知見を得て、未来の為にどう生きていくかという事を考える学問であるということを再確認させられた。中に書いてあることは推測も多いが、どのように歴史を考えるか、歴史を学...
歴史を学ぶということは、単に既存の知識を得るということではなく、歴史上での我々の祖先の営みから、現在を正しく見るための知見を得て、未来の為にどう生きていくかという事を考える学問であるということを再確認させられた。中に書いてあることは推測も多いが、どのように歴史を考えるか、歴史を学ぶ意義とはなにかの示唆を与えてくれる一冊。
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タイトル通り仕事に効くかと言われれば即効性はそれほど無いような気がする。というのも、多分に世界史の切り方がマニアックかつ世界史について基礎知識がある程度無ければ正確に内容を理解できないボリュームになっているからだ。 この本の何が凄いって、書いているのが全くの門外漢であるライフネッ...
タイトル通り仕事に効くかと言われれば即効性はそれほど無いような気がする。というのも、多分に世界史の切り方がマニアックかつ世界史について基礎知識がある程度無ければ正確に内容を理解できないボリュームになっているからだ。 この本の何が凄いって、書いているのが全くの門外漢であるライフネット生命代表の出口さんという点である。 積読にしていたため、最初作者が誰かを意識せず読んでいて後から見返したらなんと生命保険一筋の人が趣味と独学の範囲で書いた本だというから驚き。 本著で言われている、歴史を知る、学ぶ、歴史を踏まえてコミュニケーションすることは確かに重要であるので、そのための興味喚起の材料としてはうってつけである。
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ライフネット生命の出口社長が書いた 教養としての世界史。 私は、実は世界史はあまり詳しくなく、関連についての 興味もあまりありませんでした。 なので、この本に書かれてある10個の視点 についても初めての話が多く、納得させられる 部分が多くあったものと思います。 特に、キリスト教世...
ライフネット生命の出口社長が書いた 教養としての世界史。 私は、実は世界史はあまり詳しくなく、関連についての 興味もあまりありませんでした。 なので、この本に書かれてある10個の視点 についても初めての話が多く、納得させられる 部分が多くあったものと思います。 特に、キリスト教世界。中国の古代史の世界。 ヨーロッパの成り立ち。(ヨーロッパの成り立ち、 東方と西方のキリスト教。ローマ教会等はいつも 理解しづらいものがあります) 中央ユーラシアの世界は初めて知った内容も多く 知識として有用だと思います。
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俯瞰的な視点から歴史を見直し、歴史上の出来事の底流を示してくれる。 無味乾燥の年表暗記でしかなかった世界史を、その当時の支配者の意図を解読することで、立体的に見せてくれる本。 ところで、まったく蛇足ではあるが、私は今から約四半世紀前、失意の底でキリスト教系の大学の入学式の席に...
俯瞰的な視点から歴史を見直し、歴史上の出来事の底流を示してくれる。 無味乾燥の年表暗記でしかなかった世界史を、その当時の支配者の意図を解読することで、立体的に見せてくれる本。 ところで、まったく蛇足ではあるが、私は今から約四半世紀前、失意の底でキリスト教系の大学の入学式の席に座っていた。 その入学式で、なんだか黒いスタンドカラーの服を着た学長が、「ここには不本意入学の学生もいるだろう。喜んで迎えたい。これは神の御導きだ。」というようなことを言った。 心の弱っていた当時の私は、自分を認めてあげたいという心の動きもあってか、そういわれたらそうかもしれない、などと思い、徐々にその学校のことを好きになっていった。キリストさんもいいところあるじゃないか。なんて。 ただ、授業で宗教系のものを履修しても、どうもピンとこない。まじめに受講したかどうか、という私の問題も当然あろうとは思うが。 私としては、遠藤周作さんの「沈黙」が題材としている、「神の沈黙」みたいなのなどがどうしても腑に落ちず、ずっとキリスト教とは距離が縮まらなかった。 この本では、宗教を「貧者の阿片」と断じている。 そして、キリスト教を「豊かな資金と情報を持つ」ために進化した宗教と分析している。 出口さんの解釈を読むと、なるほどそうだな、と納得できる。ところがある。 遠藤周作さんの本にもよく出てきたキリスト教の「告白」。正直これも、いまいち腑に落ちなかったところだが、出口さんの解釈によれば、その存在理由は国を超えた情報収集のツール。なるほど。 聡明な人が見ると、いろんなことの背景に、さまざまな意味があることが分かる。おそろしいことです。 四半世紀前、あまり「貧者」ではなかった私(の両親)は、やはり、あまりキリスト教になじめず、しかし、資金の出し手としては、「喜んで迎え」られたということが、この本のおかげで改めてあからさまに…
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世界史というと、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど、地域に分けて学ぶ印象があったが、本書のように人の流れを絡めていくと分かり易い。
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[効能:ビジネス、人生]学校の授業で手こずるか、もしくは趣味として顧みられることが多い世界史にまつわる知識。豊富な書籍を読み込み、世界各地を自らの足で巡った著者が、そんな世界史がビジネスパーソンにとってなぜ重要であるか、そして押さえておくべき要点は何かをまとめた作品です。著者は、...
[効能:ビジネス、人生]学校の授業で手こずるか、もしくは趣味として顧みられることが多い世界史にまつわる知識。豊富な書籍を読み込み、世界各地を自らの足で巡った著者が、そんな世界史がビジネスパーソンにとってなぜ重要であるか、そして押さえておくべき要点は何かをまとめた作品です。著者は、生命保険分野でキャリアを積まれ、ライフネット生命の会長兼CEOを勤められた出口治明。 「本書のために特に新たな本は読まなかった」ということですが、まずはこの1冊に詰められた出口氏の博識ぶりに驚かされます。どの知識も出口氏の言葉で噛み砕かれ、ときに意外なところからのたとえ話などが盛り込まれたりしており、教科書で挫折した人もこれならスイスイと読み進めることができるのではないでしょうか。もちろん、地理的・時間的な幅の広さだけではなく、解釈や背景説明においては底の深さまで兼ね備えており、充実した読書となりました。 特定の分野・地域ではなく、世界史の大きな潮流そのものをつかむことに価値があるとした出口氏の指摘は、シンプルですが改めてなるほどと膝を打つ思いがしました。歴史についてはその広大さから、なんとなくぼんやりと学習をしてしまいがちになってしまうのですが、どうして歴史を勉強することが良いことなのか、という基本に立ち返らせる本書の隠れたテーマがなんとも魅力的に思えました。 〜歴史を学ぶことが「仕事に効く」のは、仕事をしていくうえでの具体的なノウハウが得られる、といった意味ではありません。負け戦をニヤリと受け止められるような、骨太の知性を身につけてほしいという思いからでした。そのことはまた、多少の成功で舞い上がってしまうような幼さを捨ててほしいということでもありました。〜 出口氏オススメの10冊とか伺ってみたいものです☆5つ
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著者はライフネット生命保険会社の会長であり、歴史の学者ではないが、それだけに世界史の視点が異なる見方が面白かった。 細かいことを言えばきっと学術的に間違いや論議中である琴も多くあるとは思うが、単なる暗記としての世界史ではなく、人の欲求などの根本に基づいた歴史観、歴史と地理を含め...
著者はライフネット生命保険会社の会長であり、歴史の学者ではないが、それだけに世界史の視点が異なる見方が面白かった。 細かいことを言えばきっと学術的に間違いや論議中である琴も多くあるとは思うが、単なる暗記としての世界史ではなく、人の欲求などの根本に基づいた歴史観、歴史と地理を含めての世界史観は面白かった。 ただ、個人的には、6章の英独仏の王族の流れ、7章の交易の重要性などは、基本的な知識が少なく理解が難しかった。もう一度基本知識を整理して再読してみたいと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最近、歴史をもっとよく知るためには日本史だけでは不十分ではないかと思うようになり、高校時代、いいかげんにしか勉強していなかった世界史を今さらながら学び始めています。 純粋に日本史、世界史と切り分けて学ぶより、当時のそれぞれの国のかかわりから理解しようとするとますます面白くなるということがわかってきました。おかげで今、さらにワクワクしながら世界史を学んでいます。 この1月から初めて、ゆっくりのんびりで、現在はやっと、アヘン戦争のあたりまできました。本著もちょうどアヘン戦争あたりまでの歴史を著者の独自視点で見直しています。目からうろこなこともいろいろ。 ただ、「仕事に効く教養としての」というタイトルはどうなんだろう?このタイトルだと単純に、「ビジネスに役立ちそうな」内容を期待される方が少なくないように思えます。
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