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盤上のアルファ の商品レビュー

3.8

57件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/08/13

今年度、暫定No.1! 帰省時のバスで、なんか読も、と思って手にした一冊。新刊に読みたい本が書店に色々並んでいたが高いのでグッと我慢して、「前に読んだことのある作家だなぁ」くらいの認識でこの文庫をチョイス。 Debut作だったんですね。将棋にはあまり思い入れのない私なので、少し...

今年度、暫定No.1! 帰省時のバスで、なんか読も、と思って手にした一冊。新刊に読みたい本が書店に色々並んでいたが高いのでグッと我慢して、「前に読んだことのある作家だなぁ」くらいの認識でこの文庫をチョイス。 Debut作だったんですね。将棋にはあまり思い入れのない私なので、少し読み進めてから失敗したかなぁと思ったけれど、私以上に主人公が将棋に思い入れがなかったので、安心して読み始めました。気がつくと一気読み。最後はちょうど目的地についたところで、読後感サイコーでした。アルファ、というモチーフはあまり響いて来なかったかな。 解説も気持ちよく読めましたが、続編をぜひ読みたい、という気持ちより、この方の他の作品を読みたい気持ちが強くなりました。 おすすめの一冊!

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2024/06/23

藤井聡太君関係の本を読んでみたり、漫画の3月のライオンを読み返してみたり…でも、別に将棋にハマってるわけではない。笑 藤井君の伝説級の強さとそれに反するような静かで真面目な人となり。そんな彼を温かく見守る師匠。彼らに魅了されたのだ。 3月のライオンもヒューマンドラマがたまらなく好...

藤井聡太君関係の本を読んでみたり、漫画の3月のライオンを読み返してみたり…でも、別に将棋にハマってるわけではない。笑 藤井君の伝説級の強さとそれに反するような静かで真面目な人となり。そんな彼を温かく見守る師匠。彼らに魅了されたのだ。 3月のライオンもヒューマンドラマがたまらなく好きなのだ。 そして、盤上のアルファ。 今度は30代の男たちの泥臭い?汗臭い?足臭い?話だった。 実は先に続編を間違えて借りてしまい、慌ててこちらを借りた。しかも予約してた他の本が市立と県立の図書館から次々と来てしまい、嬉しい悲鳴。次に予約がありそうな本から攻めたので後回しになってしまった。 板状に咲くの後に盤上のアルファ、なかなか私もセンス良い(いや、悪い笑)。 なんだか色々なことが重なり心身共に不調で、なかなか読み進められなかったが、男たちの泥臭さと取り巻く女たちの女臭さ?がなかなか面白かった。続編も手元にあるが、返却期限に間に合うか?笑 一つ気になったのが、33歳をおじさん扱いしている点。プロを目指している身なので仕方ないが、33歳なんてまだ若い若い!おじさんじゃない!笑

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2024/09/11

『罪の声』『存在のすべてを』を読んだ流れでの著者読み。 プロ棋士編入試験を目指す男と 文化部への異動にくさる新聞記者のおっさん二人を中心としたお話。 新聞記者の経歴が このデビュー作に生かされていることを実感する。 タイトルのアルファが意味するものは分かるが、生への執着の迫力とし...

『罪の声』『存在のすべてを』を読んだ流れでの著者読み。 プロ棋士編入試験を目指す男と 文化部への異動にくさる新聞記者のおっさん二人を中心としたお話。 新聞記者の経歴が このデビュー作に生かされていることを実感する。 タイトルのアルファが意味するものは分かるが、生への執着の迫力としては 真剣師の「いてもたれ!」の方がピンと来るものがあった。 24-11

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2024/05/20

前半はすこしゆったりめに進む。 初めの方、作中の表現にもあるが主人公が性格が悪く、あまり共感できるキャラクターでもなかったが 後半にかけて、人間味やその人の持つ優しさや弱さに触れてだんだんと魅力に思える人だなと感じた。 たぶん30代そこそこの男はそんなもんだと思う。 そして3...

前半はすこしゆったりめに進む。 初めの方、作中の表現にもあるが主人公が性格が悪く、あまり共感できるキャラクターでもなかったが 後半にかけて、人間味やその人の持つ優しさや弱さに触れてだんだんと魅力に思える人だなと感じた。 たぶん30代そこそこの男はそんなもんだと思う。 そして30代そこそこの男女の三角関係なんて見てられないと思ったけど、読み終えた時この3人の物語の続きが知りたくなった。 ぜひ読んで欲しい!嫉妬にまみれた30代におすすめ!

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2024/04/13

新聞記者秋葉とプロの将棋士を目指す真田の話。腐っていた秋葉が熱くなっていく様が大変良く何故か秋葉を応援したくなる。けどこの仕打ちは流石に可哀想で肩入れした分言葉が出ない。あー将棋の小説や漫画を読むたび将棋を知ってたらもっと深く読めるのにと後悔する。

Posted byブクログ

2024/03/21

私だって「存在のすべてを」を読みたい。 塩田さん読んで待ちます、2作目 2010年小説現代長編新人賞受賞 2011年将棋ペンクラブ大賞受賞 不遇な少年時代を送ったアマ棋士。三十三歳にして、アルバイト解雇され無職となる。 知り合った新聞社の文化部担当記者の家に転がり込み、プロ棋士...

私だって「存在のすべてを」を読みたい。 塩田さん読んで待ちます、2作目 2010年小説現代長編新人賞受賞 2011年将棋ペンクラブ大賞受賞 不遇な少年時代を送ったアマ棋士。三十三歳にして、アルバイト解雇され無職となる。 知り合った新聞社の文化部担当記者の家に転がり込み、プロ棋士になるため最後の挑戦を始める。 最近は、藤井聡太さんの活躍が心地良くて、ネットでニュースになるとつい読んでしまう。将棋のルールはわからなくても、将棋界というところが魅力的なんだろうと思う。 「3月のライオン」 「りゅうおうのおしごと」 「少年⭐︎周波数」 いずれも美形高校生の将棋界のお話しで、いずれも楽しく読める。 プロ棋士となるにはこんな破天荒な人材もいるのかなと思う。将棋界のプロになる行程等も多少わかる。ラストにまさかの人間関係も加えられて、ほぼデビュー作のようですけど、よしよしです。

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2023/09/11

盤上のアルファ エンタメ性 ★★★★★ 主人公魅力 ★★★★★ ハッピーエンド ★★★★★ 【引用】 「希望が一番大きく見えるのは、達成したときではなく、その目的に向かって苦しんでいるときである。」 【購読動機】 「罪の声」塩田氏のデビュー作品だからです。罪の声のイメージで...

盤上のアルファ エンタメ性 ★★★★★ 主人公魅力 ★★★★★ ハッピーエンド ★★★★★ 【引用】 「希望が一番大きく見えるのは、達成したときではなく、その目的に向かって苦しんでいるときである。」 【購読動機】 「罪の声」塩田氏のデビュー作品だからです。罪の声のイメージで読むと展開、作風が大きく異なります。 最初は違和感がありましたが、読了後には、笑いありのエンタメとして楽しめました。 【主人公】 独身、33歳の二人が主人公です。 ①新聞記者  社会部から文化部へ異動、いえ左遷された男性。仕事は出来ます。人間関係が苦手です。 ②アルバイト 喫茶店アルバイト。しかし、そこもリニューアルでクビに。さらに、家賃滞納で住むところなし。 趣味がひとつだけ、将棋です。 【出会い】 二人は、ともに行きつけの小料理屋で出会います。 将棋、囲碁の世界を敬うことのできない記者。 一方、幼き頃から将棋だけが心の支えのアルバイト。 そんな二人が対立し、喧嘩に、、、。 女将が仲介し、事なきを得て、二人の物語が始まります。 【タイトル】 盤上は、将棋盤を指します。 アルファは、オオカミの群れのトップを指します。 オオカミの群れは、雄雌のそれぞれのトップのみが子孫を残すが許されます。 それ以外は、群れを離れ、別の世界で生きなければなりません。 そう、生存競争が厳しい世界です。 このオオカミの世界と棋士世界を重ねることで、物語に力強さが宿ります。 【エンタメ作品として】 読書の秋。少し、笑いと涙がバランスよく欲しいなあ、、、の読者の方にオススメです。 読みおえて、主人公ふたりに、「まだまだ若いよ!、これからだよ!」と声がけしたくなる作品です。

Posted byブクログ

2023/07/21

苦悩する男の絵から表紙買い。題名から囲碁将棋の話と推測したが、将棋の話。正直駒の動かし方位しか知らないし、「3月のライオン」でしか知識がなかった。 もっと事件性がある展開と思っていたが純粋に将棋に打ち込む話。 30過ぎの男がプロになるべく挑む姿勢は熱く、後がなく追いつめられた状態...

苦悩する男の絵から表紙買い。題名から囲碁将棋の話と推測したが、将棋の話。正直駒の動かし方位しか知らないし、「3月のライオン」でしか知識がなかった。 もっと事件性がある展開と思っていたが純粋に将棋に打ち込む話。 30過ぎの男がプロになるべく挑む姿勢は熱く、後がなく追いつめられた状態が切羽詰まりハラハラさせられる。反面、ユーモアを感じるシーンもあり重たくなりすぎない。 「ヒカルの碁」に出てきた、試験を受けるおじさんを主役にしてクローズアップしたような感じ。 そして周りの女達。強かだなあ。と言うのが強烈な印象。世間の女性もこんなのかなぁ。怖いというか、やはり強いのだ。麗、加織、静。 秋葉、真田の戦いを表とすると、女性達の生きざまも裏テーマと平行して語られている。生きていくための強さを感じた。

Posted byブクログ

2023/05/26

将棋を題材にした小説ということで読んでみました。 まぁ、面白かったんだけど、一言で書くなら「女は怖い」ですね。全部そこに持って行かれた。

Posted byブクログ

2023/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

関西弁の会話のやりとりがテンポよく、一気読み。 著者の経験も反映されているのか、将棋独特の世界がわかりやすく表現され面白かった。 とはいえ、いろいろな場面でスムーズすぎるところが逆に引っかかりも。現実ではとてもこうはいかないだろうなぁ。

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