川あかり の商品レビュー
銀漢の賦、いのちなりけり、無双の花の後に読むとほんの少し物足りないけど、でもこれもとても清々しい読後感。
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主人公が気弱なタイプで武芸に秀でていないという珍しいタイプ。そんな人物がどうやって暗殺の任務を全うするのか?さらりと読めて楽しめる時代小説です。
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葉室麟で「蜩の記」「銀漢の賦」に続いて読んだが、同じようなしみじみとしたいい話と感じるところもありながら、物語の面白さとしてもうひとつだったか。主人公の伊東七十朗より木賃宿に集まる様々は人たちのキャラが立っていたところが、返って全体のいい話の印象を薄めてしまったか。くどくて自己満...
葉室麟で「蜩の記」「銀漢の賦」に続いて読んだが、同じようなしみじみとしたいい話と感じるところもありながら、物語の面白さとしてもうひとつだったか。主人公の伊東七十朗より木賃宿に集まる様々は人たちのキャラが立っていたところが、返って全体のいい話の印象を薄めてしまったか。くどくて自己満足的な解説が最悪。
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蜩ノ記を読んでからのこの作品なので、重厚感は確かにない作品でした。でもエンターテイメント性はあったように思います。藩一番の臆病者とそしられてきた七十郎がなんと刺客に選ばれた!というところから、暗殺に成功するところまでのすったもんだを描いています。 強さとはなんだろう、人と比べることではなくて、自分に打ち勝つ勇気を持てることが本当の強さなのかもしれない。
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「川あけ。日が暮れて、あたりが暗くなっても川は白く輝いている」 藩一番の臆病者 伊藤七十郎が弱くて強い人に成長していく。良い事がなくても、人の心には光が残っている。
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葉室麟らしくない作品だなぁというのが読後の第一印象。 今まで読んできた葉室作品のような重厚さがない、やや読みづらい感のあった歴史背景の解説もないし、登場人物たちの背負っているものの重さとそれに反比例するかのような爽やかな生き様ってのもない。正直なところ葉室作品の中では凡庸な出来だという感触は否めない。 ただし葉室作品らしくないからこその、読みやすさ、物語の単純明快さや、登場人物たちの生き生きとした仕種が良い。 葉室麟が台本を書いた「新喜劇」的な分かり易さがこの作品のキモだと思うし、俺はそういうの決して嫌いではないので、凡庸な作品と斬ったわりには好評価。
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L 川止めされた数日の間に繰り広げれる藩一番の臆病者と村の再建のために盗人となった者たちの関わり合い。 最後、有る意味期待通りで有る意味期待を裏切られる感じ。それもこれも清々しい上にほっこり。 まだ18歳の主人公が経験するには重すぎる使命と18歳の経験未熟な主人公だからこその純...
L 川止めされた数日の間に繰り広げれる藩一番の臆病者と村の再建のために盗人となった者たちの関わり合い。 最後、有る意味期待通りで有る意味期待を裏切られる感じ。それもこれも清々しい上にほっこり。 まだ18歳の主人公が経験するには重すぎる使命と18歳の経験未熟な主人公だからこその純粋さと潔癖。みたいな。 こんなこと経験したら全てを悟った若年寄りになりそう。
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煽りの割にはライトに読める時代小説。勇気とはなにか?本当に大切なものはなにか?読後感もよく爽やかな終わり方だった。七十郎はじめ、仲間たちも皆格好いい。 が、書評はどう見ても大袈裟すぎると思う。面白かったが別に泣けるシーンはなかったように思うけども…
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帯文:"藩で一番の臆病者と言われる男が刺客を命じられた!" "武士として生きることの覚悟と矜持が胸を打つ、涙と笑いの傑作時代小説" "直木賞作家の痛快エンターテインメント"
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葉室作品読みまくり。ほんと好き。 歴史ファンタジーにはまった。日本の歴史。 今回は、キャラがとても立っているのは他の作品と同じなんだけど、なんといったらいいんだろう、アニメにできそう、というか。 ほしいキャラがぜったい居る、というか。 盗賊とか、刺客とか、お嬢とか、素朴なかわいい子とか、妖艶なお姉さんとか、ほら、もうなんかねらってる感じ? はあったんだけど、それでもやっぱりいいね。 今回の主人公の、弱さが強さだ、っていうテーマ?が面白くて、実力隠してたけど実は強かったんですっていう流れで終わっちゃわなかったのが良かった。 渦巻く幕府の思惑、汚い政権争い、それに巻き込まれた庶民達。葉室作品では、それに真っ向からでないにしろ、あるにしろ、立ち向かう心意気のある人達がドラマを作っていく。 今回もミステリアスな宿屋の客人達、先行きの見えなさにつられて一気に一日で読んでしまった。 ぐいぐい読ませるストーリーのおもしろさ。そしてどこかで泣けてしまう、素朴な力強さに完全にはまっているようです^0^// 川あかり について語った人がまた良くて、暗くなってもきらきら残る川の表面の輝き、それが希望につながるんだと思うと泣けましたよね・・・・
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