生存者ゼロ の商品レビュー
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フィクションだから、政治家の愚行愚考を鼻で笑うことができる。これが現実なら、自分は何も知らないままシロアリに食い尽くされ死んでいる。 カズレーザーが言っていたように、自衛隊の方々が流す一粒一粒の汗や涙や血によって、国民が流す汗と涙と血が少し減っているんだなって思った。 首相が無能ゆえ、多くの道民が死んだが、首相が無能ゆえ、多くの道民がサーモバリック弾から免れた。 周りの人頼みの首相だったおかげで、最悪の事態は免れたが、自分の立場よりも国民の安否を第一に考える人であれば、もっと違う未来があったのだと思う。
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冨樫の苦悩がすごく伝わる。 大切なのは原因究明と対策なのに、なぜ保身や体裁やらに問題がすりかえられるのか! 神の声というものに導かれているあたりから少し預言者的なキャラとなり胡散臭いなぁという感じが否めなかったが、最後の最後に驚異はまだ去っていないとヒヤリとした。 コロナの影響下...
冨樫の苦悩がすごく伝わる。 大切なのは原因究明と対策なのに、なぜ保身や体裁やらに問題がすりかえられるのか! 神の声というものに導かれているあたりから少し預言者的なキャラとなり胡散臭いなぁという感じが否めなかったが、最後の最後に驚異はまだ去っていないとヒヤリとした。 コロナの影響下で読んだのもあり、人類が滅亡の危機に瀕するのかは意外な理由、まさかという時期であるということ、その可能性は世界中のどこにでもあるということを痛感させられた。
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第11回「このミス」大賞受賞作。大量の人が北海道で謎の死をとげ、日本の命運をかけ国の総力を挙げて解決に挑むといった壮大なスケールで描かれた物語だが、色々と過剰で大げさに感じてしまいあまり馴染めず読み終えるのに時間がかかった。アニメなら面白いのかも。
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エボラ熱のような細菌感染症と思われる事態が洋上のプラットホームでみつかった。原因を探るなか、政府や研究者同士の確執により次第に窮地に陥っていく。原因は、細菌でなく、思ってもみない生き物であった。
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連絡が途絶えた、根室半島沖の石油掘削プラットフォームTR102。 調査に向かった廻田三等陸佐は、想像を絶する惨状を目にする。 大量の血をまき散らし肉塊と化した作業員を襲ったのは、未知のウイルスか。 原因の解明に向けて、感染症研究所を中心に調査が始まる。 急遽呼び出された感染症学の...
連絡が途絶えた、根室半島沖の石油掘削プラットフォームTR102。 調査に向かった廻田三等陸佐は、想像を絶する惨状を目にする。 大量の血をまき散らし肉塊と化した作業員を襲ったのは、未知のウイルスか。 原因の解明に向けて、感染症研究所を中心に調査が始まる。 急遽呼び出された感染症学の専門家富樫は、かつての名声を失い、中部アフリカのガボンでの研究中に妻子を失った過去を背負っていた。 政府の対応は後手に回り、正体不明のまま危機は北海道東部に拡大する。
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今の新型コロナを思わせるようなウイルスとの戦いかと思いきや、後半は一転、アクション要素が盛りだくさん。 最後まで飽きずに読めました。 文章の書き方も好きです。
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感染症の小説と思い読み始めたが途中から人々を恐怖に陥れる原因が感染症では無いとわかるところには驚き後半はまさかの展開だった。 それにしてもこの小説に出て来る政府のなんと無能な事か。 この小説(原題は『下弦の刻印』)がミステリー大賞を受賞してのが2012年、東日本大震災が起きたのが...
感染症の小説と思い読み始めたが途中から人々を恐怖に陥れる原因が感染症では無いとわかるところには驚き後半はまさかの展開だった。 それにしてもこの小説に出て来る政府のなんと無能な事か。 この小説(原題は『下弦の刻印』)がミステリー大賞を受賞してのが2012年、東日本大震災が起きたのが2011年。 無能な政府として描かれている総理や各大臣は東日本大震災の時の民主党政権を現しているのだろうと読み終えてからわかった。
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いい感じに裏切ってくれるんですよ。 半分程度読んだところで 「あー!多分これはこういう真相だろうなー!」 と思わせる件がある。 そのオチはちょっとな・・と思っちゃう。 「でも安心しろ。そのオチこねーから!」と言わんばかりの裏切り。嬉しい裏切り。 また。人物が皆悩んでるところが好...
いい感じに裏切ってくれるんですよ。 半分程度読んだところで 「あー!多分これはこういう真相だろうなー!」 と思わせる件がある。 そのオチはちょっとな・・と思っちゃう。 「でも安心しろ。そのオチこねーから!」と言わんばかりの裏切り。嬉しい裏切り。 また。人物が皆悩んでるところが好き。スーパーマンがどんどん解決しちゃうミステリーも爽快感があるけれど、この本は等身大の悩める人たちが、自分の無力を感じつつもできる限りのことをして、少しでも良い結果を求める。そんな「どうなるんだ!ここまでやって・・報われるのか!?」と、肩入れしちゃうんですよ。 嫌な登場人物はとことん嫌だし。なんか裏もありそうだし。もうこいつら邪魔すんなよ!・・でももしかして優秀なのを隠してるのか!? 等など。 物語の確信以外にも、いい意味で疑心暗鬼になりつつ読み進むことができる。ほんとね。 先が分からない。真相がわからない、人も分からない。 だから面白い。
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大量の人間がじゃぶじゃぶ死んでいくパンデミックもの。 展開が目まぐるしくて面白かった。 北海道がしっちゃかめっちゃかになってしまったせいで、汚染された農耕地や死滅した家畜の損害の大きさと、それに伴う食糧危機が怖いなぁ……。
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面白い、グロい、面白い、グロすぎ、…でも読みたい!と結局最後まで一気読みしましたが、ひたすらにグロいです。 コロナのようなウイルス感染症を想像して読み始めましたが、実際はとんでもない別ジャンルです。 これはなんと言えば良いのやら…
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