ジェフ・ベゾス 果てなき野望 の商品レビュー
革命的とも言えるkindle(電子書籍リーダー)の生い立ちが知りたくて読み始めた。 Amazonはベゾス氏の独特のビジネス戦略がある。最低限の価格で他社が容易に参入出来ないようにする事である。その為にAmazonを取り巻く会社はどこも青色吐息である。それは日本でヤマトを始めとする...
革命的とも言えるkindle(電子書籍リーダー)の生い立ちが知りたくて読み始めた。 Amazonはベゾス氏の独特のビジネス戦略がある。最低限の価格で他社が容易に参入出来ないようにする事である。その為にAmazonを取り巻く会社はどこも青色吐息である。それは日本でヤマトを始めとする運送業界が混乱した状況を見てもわかる。しかしそれはAmazonのダイナミックなスケール感、つまり売上があるからこそ出来る芸当なのだ。 本国アメリカではkindle発売に伴って電子書籍は最大9ドル99セントでしか売れないようにしたが、アメリカでの大混乱を横目に見ていた日本では全くそんな事は無いようだ。 本書ではkindleに関する情報はかなり少なく1章程度でしか取り扱っていない。kindleについて知りたくて本書を読むことをオススメしない。
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偉大だが好きになれない企業アマゾン。その性質は秘密主義、冷酷。創業者ジェフ・ベゾスのスタートが、ニューヨークの金融工学ベンチャーにあったのは意外。
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狂信的なまでの理想への執着。他企業をつぶすことも功労者を切ることもためらわない。ここまでやるから超大企業になる。
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読み終わるとすでに内容のほとんどを忘れてしまってるような分厚い本でしたが、書くとすれば、 p328-9 イノベーションのジレンマ 巨大企業が傾くのは破壊的な変化を避けようとするからではなく有望だが現場の事業に悪影響を与えそうで短期的な成長要件を満たさないと思われる新市場への対...
読み終わるとすでに内容のほとんどを忘れてしまってるような分厚い本でしたが、書くとすれば、 p328-9 イノベーションのジレンマ 巨大企業が傾くのは破壊的な変化を避けようとするからではなく有望だが現場の事業に悪影響を与えそうで短期的な成長要件を満たさないと思われる新市場への対応が消極的になりがちだからだと看破した これを解消するには、破壊的施術を中心に独立の新事業を立ち上げる自律的組織を設置する
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Amazon創業者ジェフ・ベゾスの自伝的物語である。この手の企業事例本は色々あるが、この本はAmazonという会社の話よりもジェフ個人の話に割かれた部分の多さが目立つ。それだけジェフの個性は際立っているし、彼の信念や考え方がAmazonを創っていったのだろう。
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起業家ジェフ・ベゾスのことがよくわかる一冊。ただ、分量がすさまじく多いのと、時系列の説明が多いのでちょっと読みにくいかも… Amazonという会社の考え方がよくわかるし、突き抜けたサービスを作って届けることについてすごく考えるきっかえになる。もうちょっとゆっくり読んでみようと思...
起業家ジェフ・ベゾスのことがよくわかる一冊。ただ、分量がすさまじく多いのと、時系列の説明が多いのでちょっと読みにくいかも… Amazonという会社の考え方がよくわかるし、突き抜けたサービスを作って届けることについてすごく考えるきっかえになる。もうちょっとゆっくり読んでみようと思う
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経営者にとって最も大事な資質が、知能や体力、精神力などではなく、野心であることがよくわかる本。 1.市場での支配率が上がる ↓ 2.サプライヤーに値下げを迫る ↓ 3.浮いた分を配送料無料などのサービスを実施 ↓ 4.顧客がさらにアマゾンで買うようになる ↓ 1.市場での支配率...
経営者にとって最も大事な資質が、知能や体力、精神力などではなく、野心であることがよくわかる本。 1.市場での支配率が上がる ↓ 2.サプライヤーに値下げを迫る ↓ 3.浮いた分を配送料無料などのサービスを実施 ↓ 4.顧客がさらにアマゾンで買うようになる ↓ 1.市場での支配率が上がる の繰り返しで大きくなってきたことがわかる。 とにかく、他の伝記や社史と比べ、1年1年が濃い。すっかり当たり前になってるけど、アマゾンが誕生してからまだ20年ほどしか経ってないと気づき、改めて驚きました。 歴史に名を刻む企業を作るにはここまで生き急がなければならないのか。
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アマゾンの歴史がよく分かる本。アマゾンの便利さは周知の事実ですが、顧客第一主義が徹底されていて時には取引先にも圧力をかけるなど、良い面悪い面がかかれていて面白かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ドラッカーは、「非営利機関は、ビジネスにも増して、体系的に放棄すると言う規律を持つ必要がある。重大な選択を憶せず行う必要がある」と従来の通念に比べてかなり大胆な提言をしている 昨日を捨てることをなくして、明日を作ることはできない。旧弊に縛られ、あるいは安住する組織は必ず滅びる。これを脱するには昨日を棄てるチェンジリーダーが是が非でも必要である
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☆☆☆☆Amazonという企業の理念や文化と、それを植え付け、率いているジェフ・ベゾスという人物、更にはジェフ・ベゾスがAmazonという企業を率いて臨む野望を垣間み、想像させてくれる本です。 現代の市場経済で、大きな成長を遂げる企業の典型的なリーダーをもつAmazonは『弾み...
☆☆☆☆Amazonという企業の理念や文化と、それを植え付け、率いているジェフ・ベゾスという人物、更にはジェフ・ベゾスがAmazonという企業を率いて臨む野望を垣間み、想像させてくれる本です。 現代の市場経済で、大きな成長を遂げる企業の典型的なリーダーをもつAmazonは『弾み車』(自己強化する循環)に乗って成長を続ける。本のインターネット販売という、参入障壁の低い分野で起業し、創業以来、現在の2012年に618億円の売上を誇るまでに成長する。 低い粗利益率という、Appleの高粗利益率とは正反対の企業戦略で突き進んで、今ではこの低い粗利益率が最大の参入障壁になって、他の大資本の企業が参入を考えることすらできないほどに成長した。その当時のベゾスは 「小売店は2種類に分けることができます。どうしたら値段を高くできるのかを考えるお店と、どうしたら値段を下げられるのかと考えるお店です。我々が目指すのは後者です」 と言っていて見事にそれを実現し続けている。 この本のなかでは、具体的に彼の性格や人柄を表現するところは少ないが、実際のエピソードや彼の発言が、ジェフ・ベゾスという人物を読んでいる私たちに伝えてくる。 その幾つかを紹介します。 「我々に大きな強みはない。だから、小さな強みを編んでロープにしなければならない」 「コミュニケーションは機能不全の印なんだ。緊密で有機的につながる仕事ができていないから、関係者のコミュニケーションが必要になる。部署間のコミュニケーションを増やす方法ではなく、減らす方法を探すべきだ」 「分散・分権と自律的な意思決定を中心に、Amazonを経営するのだ。関係者の調整は時間の無駄である。問題解決に一番適しているのは問題に直面している人々だ」 ︎「伝道師とは正しい目標を持ち、世界をよりよくしようと努力する人々を指すが、金の亡者は金と権力が目的で、邪魔する者は誰であろうと叩き潰す。私は、金の亡者ではなく、伝道師の道を常に選びます。ただなんとも皮肉なのは、普通、伝道師のほうがたくさんお金を儲けてしまうという点です」 「顧客の信頼を損ねるのでは、いくら売上があがっても意味はない。(顧客がどれほどAmazonを信頼してくれているのかを試すくらいなら、儲かる方法も捨ててしまえ」 どうです、これだけでもジェフ・ベゾスという人物を充分に想像できませんか? これに、ときどきのエピソードや一緒に働いてきた人たちの印象を繋ぎ合わせると、かなりしっかりとしたイメージが出来上がります。 そのほかにも、Amazonの企業としての変遷やそれによって獲得してきた強み、経営者としてのジェフ・ベゾスと若干の生い立ちのストーリー、そして、「米国では一社に力が集中するのを嫌う傾向がある。どこか遠くにある巨大企業の動向次第で自分たちの町が変わってしまうという感覚があるのだ」という分析のもとに、今後のAmazonの方向性を今までの“業界ヒール役”的なイメージから市民に好感をもたれる企業への転換を真剣に考え始めている(Amazon.Love戦略)ところが面白かった。 私ももうプライムの会員になって5年ほどたつけれども、この便利さを手にするとそこから抜けられなくなるし、次から次へと低価格、あるいは無料のプライム会員の特典が付加されてくるので、音楽にしても、映画にしても、徐々に他社のサービスから移行してきている。この便利な状態がデフォルトだと錯覚してしまうほどに。 2016/06/23
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