翔ぶ少女 の商品レビュー
目を瞑りたくなるシーンから始まり、震災の再生の物語かな、と思いきや、ただそれだけではありませんでした。 ニケちゃんにみたいに羽が生えたら。 その羽で、大切な人の所に行きたかった人がたくさんいるだろうな。 私には羽は生えないけれど。いま側にいる人たちを大事に生きていけることは、とて...
目を瞑りたくなるシーンから始まり、震災の再生の物語かな、と思いきや、ただそれだけではありませんでした。 ニケちゃんにみたいに羽が生えたら。 その羽で、大切な人の所に行きたかった人がたくさんいるだろうな。 私には羽は生えないけれど。いま側にいる人たちを大事に生きていけることは、とても幸せなことなんだと思う。
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阪神淡路大震災で両親を失った兄弟イッキ、ニケ、サンクがゼロ先生と共に生活し、生き抜いていくお話。突然起きた地震で大切な家族が目の前で火事に飲み込まれていくのを助けられなかった苦しさ、つらさは想像を絶する。でもそんな中でも人は生き抜く強さを持っている。自分を見守ってくれる人、自分が...
阪神淡路大震災で両親を失った兄弟イッキ、ニケ、サンクがゼロ先生と共に生活し、生き抜いていくお話。突然起きた地震で大切な家族が目の前で火事に飲み込まれていくのを助けられなかった苦しさ、つらさは想像を絶する。でもそんな中でも人は生き抜く強さを持っている。自分を見守ってくれる人、自分が守り抜きたい人、相手を思う気持ちが自分の命を支えてくれる。 現実とファンタジーが混ざり合った不思議な読後感のお話だった。
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3.8 さもとら家のニケ・・・ イヤイヤ! マハさん無茶やで!とツッコミながら読み出したが、 なんと、羽まで生えてきて、どうしようかと・・・。 阪神淡路大震災で両親を失った三兄妹・逸騎、丹華、燦空。被災時、まさに命を失いかけた三兄妹を救い出したのは、たった今妻を失ったばかりの...
3.8 さもとら家のニケ・・・ イヤイヤ! マハさん無茶やで!とツッコミながら読み出したが、 なんと、羽まで生えてきて、どうしようかと・・・。 阪神淡路大震災で両親を失った三兄妹・逸騎、丹華、燦空。被災時、まさに命を失いかけた三兄妹を救い出したのは、たった今妻を失ったばかりの医師・通称ゼロ先生こと佐元良是朗だった。 少しずつ復興して行く神戸の街と、成長して行く三兄妹。取り巻く人々の人生。
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阪神淡路大震災で両親を亡くした幼い兄妹と、妻をなくした男が家族になって、一所懸命に生きていく話。 震災で何もかも失って深く傷つき途方に暮れながらも、なお希望に向かって必死に生きていく兄妹の様子と、ゼロ先生の子供たちを想う言葉の数々に、涙が止まらなかった。 そして主人公の少女ニケの...
阪神淡路大震災で両親を亡くした幼い兄妹と、妻をなくした男が家族になって、一所懸命に生きていく話。 震災で何もかも失って深く傷つき途方に暮れながらも、なお希望に向かって必死に生きていく兄妹の様子と、ゼロ先生の子供たちを想う言葉の数々に、涙が止まらなかった。 そして主人公の少女ニケの背中から、羽が生えてくる場面には驚き。この意外な展開は唐突で引き込まれた。その人の元へ飛んでいきたいほどの一途な想い。人はみな大切な誰かがいて、誰かを強く想う気持ちで生きていけるのかも。浜田マハ、初めて読んだが良かった! 「ゆっくりでええ。ほかの子に、追い抜かれたってええんや。自分の足で、前へ、前へ。歩くんや。進んでいくんや。」
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大震災のお話。自分は生まれていたが、幼すぎて全然印象に残っていなかったので、色々イメージが出来てよかった。 登場人物の名前がサモトラケのニケなど、ネーミングが面白い
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ヒロイン佐元良二華(マハさんならではの名付、ギリシアの羽を付けた女神のパクリ)。阪神大震災で両親を亡くしたニケたち三兄弟、そして時を同じくして妻を亡くした佐元良(ゼロ先生)、震災の不幸にもめげず、日々の暮らしの中で力を合わせ生きることをテーマにした作品。大切な人を救いたいと思いが...
ヒロイン佐元良二華(マハさんならではの名付、ギリシアの羽を付けた女神のパクリ)。阪神大震災で両親を亡くしたニケたち三兄弟、そして時を同じくして妻を亡くした佐元良(ゼロ先生)、震災の不幸にもめげず、日々の暮らしの中で力を合わせ生きることをテーマにした作品。大切な人を救いたいと思いが羽をもたらして願いが叶ったのはファンタジーとして頷ける。震災での苦しみを推し量る術をも無いけれど、苦しみの中でもこの本が一縷の光となり、読み手に限りない優しさと暖かさを齎してくれるのは確実。震災と命の大切さ皆に読んで貰いたい作品。
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震災孤児となった兄弟と、彼女達を引き取った男性のやりとりが微笑ましい。 ニケの同級生が、可愛そうだから仲良くしてあげようっていう、優越感溢れる態度で接してくるのが生々しかった。これだから小学生女子は怖い。 少々ファンタジーな展開となるのですが、やはり原田マハは上手い、と思わせ...
震災孤児となった兄弟と、彼女達を引き取った男性のやりとりが微笑ましい。 ニケの同級生が、可愛そうだから仲良くしてあげようっていう、優越感溢れる態度で接してくるのが生々しかった。これだから小学生女子は怖い。 少々ファンタジーな展開となるのですが、やはり原田マハは上手い、と思わせる描写でしたし、夢と現実とハッキリさせない感じで良かったと思います。 児童書的雰囲気がある小説です。
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阪神淡路大震災で、足に大怪我を負った小学一年生の阿藤丹華(ニケ)と、小学三年生の兄・逸騎(イッキ)、3歳の妹・燦空(サンク)。 あの日、両親を眼前で亡くした三兄妹を助け出し、後に養子として引き取ったのは、心療内科医の佐元良(さもとら)だった。 そして… 急速に復興していく街で、...
阪神淡路大震災で、足に大怪我を負った小学一年生の阿藤丹華(ニケ)と、小学三年生の兄・逸騎(イッキ)、3歳の妹・燦空(サンク)。 あの日、両親を眼前で亡くした三兄妹を助け出し、後に養子として引き取ったのは、心療内科医の佐元良(さもとら)だった。 そして… 急速に復興していく街で、ニケの心の成長と、身体に起きた『ある変化』をからめて、ゆったりとしたリズムで描いている。 ストーリーも、読後感もいい。 けど!でも!!なんでまた主人公の名前を、駄洒落かこじつけみたいな名前にしなきゃいけないの! 「ニケ」だけなら、まだいい。でも、「サモトラケのニケ」にまでしなくても….そこで気持が萎えるというか… 『奇跡の人』でも、あまりに無理なネーミングに、違和感を感じてしまったのと同じ。 これだけきちんとした物語を作ることが出来るのに! 軽いノリの作品は遊んでもいいけど、こういう陰影のある作品には、登場人物の名前にももう少し慎重になって、作品世界の色合いを損なわないでいて欲しい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公の名前からしてすごいなーと思ったけれど、そういうことかー!っていうかどういうこと?ファンタジーなの?震災で両親をなくした3人の子ども達が支えあいながら成長していく姿には心を打たれます。序盤は何度も辛くなって本を閉じました。その分最後があっさりしすぎな気が。でも読んだ後はじんわり暖かい気持ちになります。
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新刊で買ってましたがなかなか読めずやっと今読了。うーん、羽根のシーンはどうしても違和感。以前読んだ天使のコミックが思い出されて仕方ありませんでした。名前も、どうしてもサモトラケのニケを出したかったんだろうけど、そんなに効果的とは思えないなあ。そうした作為をすべて取り払ったシンプル...
新刊で買ってましたがなかなか読めずやっと今読了。うーん、羽根のシーンはどうしても違和感。以前読んだ天使のコミックが思い出されて仕方ありませんでした。名前も、どうしてもサモトラケのニケを出したかったんだろうけど、そんなに効果的とは思えないなあ。そうした作為をすべて取り払ったシンプルな話にしたほうがよかったんじゃないかと思えました。やはり美術がらみのストーリーでないと本領発揮が難しそう。
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