ジュージュー の商品レビュー
よしもとばななさんの作品には飲食店で働く人がよく出てくる。 本作は下町の老舗ハンバーグ店ジュージューが舞台。そこに集まる人々をよしもとばななさんの透き通った目がひっそりと見守っている。 大人になるとどうしたって背負うものが増えていって、そういうものにがんじがらめになっている自...
よしもとばななさんの作品には飲食店で働く人がよく出てくる。 本作は下町の老舗ハンバーグ店ジュージューが舞台。そこに集まる人々をよしもとばななさんの透き通った目がひっそりと見守っている。 大人になるとどうしたって背負うものが増えていって、そういうものにがんじがらめになっている自分にうんざりするけど、この作品の主人公みたいに澄んだ目で見てみたらまた違った自分でいられるのかもしれない。
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どうしようもなくしんどいし、物語の主軸に”死”がある。なのになぜこんなにキラキラしていて、見える世界はシンプルで、浄化された気持ちになれるのだろう。
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吉本ばななさんの初読み。 フォロワーさんのレビューを見て、手に取った一冊。 今まで読んだ本とは、全然種類が異なっていて、一口で趣味が「読書」と言っても、好きな作者や作風が異なると全然わかりあえないこともあるだろうなと感じました笑 本書についての印象ですが、繊細で丁寧という感じ...
吉本ばななさんの初読み。 フォロワーさんのレビューを見て、手に取った一冊。 今まで読んだ本とは、全然種類が異なっていて、一口で趣味が「読書」と言っても、好きな作者や作風が異なると全然わかりあえないこともあるだろうなと感じました笑 本書についての印象ですが、繊細で丁寧という感じです。(吉本ばななさんの作風全体に言えることだったらすみません) わかる人にだけわかる世界観という感じ? 私が好きだったシーンは、養子として進一を引き取ったみつこの両親がお金をもらわなかったことについて触れるところ。 「お金では買えない縁をもらったんだから、お金に変えたらバチがあたる、とママはよく言っていた。」 こういう感覚って余裕がないと生まれないと思う。 すごく素敵な感性だと思う。 自分の気づかないを気づかせてくれる瞬間って、本を読む醍醐味だよなぁって思いました。
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「死」がもたらす存在感の表現が素晴らしい! 母の死の悲しみを抱えつつ、父も、進一も、毎日ハンバーグを焼く。進一の両親との過去や、進一との過去を抱えて毎日を過ごす日々…。しかし、少しずつ幸せなニュースが舞い込み、幸せな空気が流れていく。今まであった過去までを包み込むような…。 ...
「死」がもたらす存在感の表現が素晴らしい! 母の死の悲しみを抱えつつ、父も、進一も、毎日ハンバーグを焼く。進一の両親との過去や、進一との過去を抱えて毎日を過ごす日々…。しかし、少しずつ幸せなニュースが舞い込み、幸せな空気が流れていく。今まであった過去までを包み込むような…。 人は、こうやって乗り越えていくんだよな。あ〜、生きていくって、やっぱり素晴らしいな、と思える小説だった。
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なんだか癒された。 肉を食べること、わたしは大好き。なんで大好きなのかがわかった気もする。色んな考え方があると思うけど、自分は肉を食べ続けると思うし、死んだら地球が、宇宙が食べてくれるといいなと思う。 ジュージューといい音すると、いいな。 夕子さんみたいな人って、全人の憧れよね...
なんだか癒された。 肉を食べること、わたしは大好き。なんで大好きなのかがわかった気もする。色んな考え方があると思うけど、自分は肉を食べ続けると思うし、死んだら地球が、宇宙が食べてくれるといいなと思う。 ジュージューといい音すると、いいな。 夕子さんみたいな人って、全人の憧れよね。
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主人公の立場からしたら中々にハードモードな人生だと思うんだが、それを感じさせないぐらいこのハンバーグ屋さんは主人公にとっては大切な居場所なんだということが伝わってきた。 お母さんはお空にいて目に見えないけれど、愛情深い人のようでうらやましい。
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お母さんを亡くしてしまって明るさを失った父、兄弟の様な相手との妊娠、そして失恋 ストーリーだけを言葉にすると暗くて悲しい物語のように思えるが、これを表現豊かに明るくポップに描けるのが吉本先生すごいなぁ お母さんが発する言葉や、主人公が得た気づきの際に使う言葉が本当に好き
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イラストが目を惹き手に取りました。町のステーキ屋を舞台にした家族物。いとこ同士で過去に関係があったりクセもありつつも、よしもとばななさんの感情を丁寧に表現する文章に理解できない関係性でも読み進めることができました。
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『辛い過去とともに、幸せを探し求める人達の物語』 亡き母の想い出が残るステーキ店『ジュージュー』 ポップな表紙とは裏腹に、辛い過去を背負った人達の日々を描いたちょっとシリアスな物語。でも、重くなりすぎず、前に進もうとする様子に、読了後は温かな気持ちに… みんな、一生懸命、生きて...
『辛い過去とともに、幸せを探し求める人達の物語』 亡き母の想い出が残るステーキ店『ジュージュー』 ポップな表紙とは裏腹に、辛い過去を背負った人達の日々を描いたちょっとシリアスな物語。でも、重くなりすぎず、前に進もうとする様子に、読了後は温かな気持ちに… みんな、一生懸命、生きてるんだね!
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命をもらってるなら精一杯誠実に向き合う、その考えが押し付けがましくなく描かれていて素敵でした。時々読みたくなる1冊。
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