おやすみプンプン(13) の商品レビュー
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過去や他者に対する執着が強すぎるプンプンと、それらに対する関心が希薄すぎる晴海くん。私は性格的には晴海くんに近いけど、どちらかといえばプンプンのような、エスカレーターで後ろ向きに歩き続けるような、歩いているつもりでどこにもたどり着かないフニャフニャした人生を送っている……。でもまるで前進していない気がしてもその道中でいろんなものを得たり失ったりしてるんですよねというのを最終話の一連のカットを見て感じた次第。 作品全体については私にはよー咀嚼しきれんです。
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読了後考察ブログを読んだ内容のメモ ・プンプンがヒヨコ形なのは、感情投影しやすいから。 →人殺しの真っ黒プンプンは、確かに想像力が掻き立てられて鬼のようにしか見えなかった ・「おやすみプンプン」は南条幸がプンプンの話を元に描いた漫画作品説。モノローグが一人称ではなく「プンプン」なのはそのため。南條≒浅野いにお ・最後、小学生時代の同級生からみたプンプンの周りには仲間がいて幸せそうに見えた。数奇な人生を送ったプンプンも普通の人間のように見えた。 個人的に鬱漫画を読みすぎているせいかそこまで精神的にどんよりしませんでしたが、好きな作品です。 【好きなセリフ】 南條「あたしには理想があるからどんな手段を使っても手に入れるし、あたしはそんな自分が一番正しいと思ってる」 プンプン「僕の世界は、君のものだったんだ」
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愛子ちゃんがあまりにも辛すぎて自分の脳内でトラウマになりそうだったので、愛子ちゃんが幸せになるパラレルワールドを勝手に考えた。 あいこちゃんとぷんぷんは九州に行く予定を立てる。 けど、いきあたりばったりで行ってもなんの解決にもならないから、ぷんぷんは頭を捻って策を練る。 ぷんぷんが免許を取るまでは今まで通りの生活をする。その間に、愛子ちゃんは役所に行って分籍届を出し、その後ぷんぷんと入籍する。入籍後、住民票の閲覧制限も役所と警察に届け出る。ぷんぷんが免許を取得したその日に、愛子ちゃんの母親には何も伝えず、愛子ちゃんとぷんぷんは新幹線で鹿児島に行く。 その後、当てにしていた親戚の病院は無くなっていたけど、二人は種子島を気に入り、立ち寄った定食屋でたまたま話しかけてきた面倒見の良さそうな叔母さんに職がないか聞いたりしてるとタイミング良く職が見つかり、地方移住者として細々と新生活をスタートさせる。 落ち着いたタイミングで、ことの成り行きと、「星空を見たくなったら遊びに来てください。」という内容の手紙をぷんぷんは仲間達に出す。 (大家さん、南条さん、三村、あとおじさん?) 手紙を受け取った幸さんは少し複雑ながらも、話に聞いていたぷんぷんがずっと好きだった子とちゃんと巡り合い、自らの足で人生を進めようとしていることに少し安心し理解を示す。 (その後は連絡を取っていない。幸さんは子供を産んだ後もバリバリ漫画を描いて、仲間とワイワイしている。) 夏になると三村と彼女が遊びに来たこともあった。 大家さんからは定期的に手紙が来る。 ぷんぷんは幸さんの漫画を立ち読みする時もある ぷんぷんは今も若干精神的に脆いけど、なんやかんや宅建を取得して、地元の不動産屋で働いている。 愛子ちゃんは紹介してもらった就職先で働きながら村の人達と上手く馴染んでて、そんな愛子ちゃんを見てぷんぷんは安心感を覚える。 (愛子ちゃんは内心ふとした瞬間に過去のフラッシュバックがよぎりそうになる時もあったが、だんだんと現状の生活を実感することで精神的にも安定していく) 3年くらい経った後、 二人の間には愛子ちゃんにそっくりな可愛い女の子の赤ちゃんが産まれる。 夏になると三人で流れ星を見に夜のピクニックに出かける。… そんな世界線があっても良いのではないでしょうか!…と勝手に妄想して自分の心を落ち着かせました。 (ついでに、… 愛子ちゃんの母親は帰らない娘に発狂して怒り狂うが、体裁を保つ為に警察などには届け出ず、周りには「旅行に行ってる」や「体調が悪くて入院している」などと嘘をつきやり過ごしていた。毎月の収入が無くなり底をついた後、闇金に手を出し、取り立て時に家から逃げようとしたところ歩けることを知られてマニア専門の裏風俗で働かされることになる。裏風俗で働いてることが娘の元職場の従業員にバレ、信者仲間の耳にも入り噂される。信者仲間の噂話が本人の耳に入り気が動転した後、ついに頭が可笑しくなった母親は、神様の像を持ちながらよく分からないことを喚き毎日家の近所を徘徊していた。耐えかねた住民から通報が入り何度か補導された後、文句を言った住民に暴行を加える事件が発生し逮捕、精神病棟へ措置入院となって…。 という末路願望も膨らませておきます)
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プンプンのような少年は、そこら中にいるんだよという終わり方がとても気に入った。プンプンだけでなく、愛子ちゃんのような少女も日本にはたくさんいるのではないだろうか。
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簡単に鬱漫画などと言われてしまうけど、人生で大事にしたい言葉がたくさんあって私にとってはバイブルみたいな漫画です。ファッションに使われるような漫画じゃないはずなのに、おやすみプンプンが好きだと言うと何か嫌な印象を与える風潮があるのは悔しい。誰にでもある不幸は読んでる人を上手く引き...
簡単に鬱漫画などと言われてしまうけど、人生で大事にしたい言葉がたくさんあって私にとってはバイブルみたいな漫画です。ファッションに使われるような漫画じゃないはずなのに、おやすみプンプンが好きだと言うと何か嫌な印象を与える風潮があるのは悔しい。誰にでもある不幸は読んでる人を上手く引き込み、加速する
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終わり方うへぇ~~??もう終わり???ってなる。 けどハピエン、バトエンよりもこういう曖昧な方が好き。
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共感できる心理描写が多い、これは多くの人にも当てはまりそうな気がするので多分細かな心情表現に長けているのだと感じた。 人間が何を思ってどう生きているのかが分からなくなる。 鬱漫画と呼ばれる所以は分かったからこそ、深く味わって読むことができなかった。
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巻が出る度に少しずつ読んでいたからか、長過ぎた。 この狂気と鬱屈と自意識過剰ぷりが 同族嫌悪感がして読んでて吐き気がした。 一気に読み切った方が案外すっきりと読めたのかな。 愛子ちゃんを神格化し過ぎてしまう思春期の男の子、 て気もしなくもないけど。 鬱的な漫画を手元に置いておきた...
巻が出る度に少しずつ読んでいたからか、長過ぎた。 この狂気と鬱屈と自意識過剰ぷりが 同族嫌悪感がして読んでて吐き気がした。 一気に読み切った方が案外すっきりと読めたのかな。 愛子ちゃんを神格化し過ぎてしまう思春期の男の子、 て気もしなくもないけど。 鬱的な漫画を手元に置いておきたくない時期があり、 既に作品自体は手放してしまったのでまた読みたい。 浅野いにお作品は短編の方が押し付けがましくなく、 必要以上に重過ぎず、好きです。
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七夕全話無料開放で読破。 こんなの鬱漫画、って3文字でまとめちゃいけないと思った。 プンプンという存在は私であり、あなたであり、家族であり、友達であり、恋人であり、誰かなんだ そして、私たちは人生においてプンプンや愛子ちゃん、幸さんたちにも出会っている(これから出会う)のかも...
七夕全話無料開放で読破。 こんなの鬱漫画、って3文字でまとめちゃいけないと思った。 プンプンという存在は私であり、あなたであり、家族であり、友達であり、恋人であり、誰かなんだ そして、私たちは人生においてプンプンや愛子ちゃん、幸さんたちにも出会っている(これから出会う)のかも。 単行本買ってちゃんと読みたいなー。
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読者の精神状態が落ち着いている時に読むべき漫画。 浅野いにお作品らしく、ねっとりと纏わりつくような気持ち悪さが常にある。 リアルすぎる心理描写や社会背景で感情移入し過ぎてしまう。 人に気軽に勧められないけど、出会って良かったと思える漫画。
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