おやすみプンプン(13) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
いやー。1日に13冊一気読みするには重い話だった。 そしてすごく重いし、面白い。 最初は純文学的なお話? 若者の苦悩的な? 面白いけど漫画としては地味にならざるを得ないところを、ぐいと漫画的手法を使ってエンターテイメントに舵を切っている。すげー。 プンプンの文字通り記号化された匿名性が何とも言えずすごい。最初は「なんなのこれ」っていうプンプンの顔が見えてくる。 <以下ネタバレあり> 後半のファンタジックさがリアリティと喧嘩しているところがあるけれど(私の脳内で)、愛子ちゃんをヒロインとして綺麗なまま終わらせてくれたのは、読後感を爽やかにしてくれる因である。 そしてそれゆえにさっちゃんがヒロインになれない現実を浮き彫りにしていて、女性に容赦ねぇなとも思いました。
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10巻から読むのを放棄していたけれどついに読み終わった。 プンプンのお母さんの話辺りは辛かったけど、後半はなんだかぶっ飛びすぎて、疲れたけど辛くはなかった。ハルミンのこと忘れてたよ、ハルミン好きだったな プンプンはあんなことがあっても結局日々を生きていけて、さっちゃんもいる...
10巻から読むのを放棄していたけれどついに読み終わった。 プンプンのお母さんの話辺りは辛かったけど、後半はなんだかぶっ飛びすぎて、疲れたけど辛くはなかった。ハルミンのこと忘れてたよ、ハルミン好きだったな プンプンはあんなことがあっても結局日々を生きていけて、さっちゃんもいるし、愛子ちゃんに殺されるべきだったと思う(酷い考えだけど...) しかし物語としては完璧な最終巻だったのではないでしょうか。完結してくれてありがとう
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一言、感動した。衝撃的な作品だった。類似品のない作風だし今までにもなかっただろう。これはこの人にしか描けないものだと思う。読む前に緊張してしまったし、読み終えてしまうのが心底勿体無かった。 もっと絶望的な終わり方を覚悟していたけど、救いのある終わり方だった。そして語り部は久々に...
一言、感動した。衝撃的な作品だった。類似品のない作風だし今までにもなかっただろう。これはこの人にしか描けないものだと思う。読む前に緊張してしまったし、読み終えてしまうのが心底勿体無かった。 もっと絶望的な終わり方を覚悟していたけど、救いのある終わり方だった。そして語り部は久々に登場した晴海はとても冷めてシニカルなキャラクターになってしまっていた。 読み終えて感じたのは「人間は変わる」ということ。そして日常は死ぬまで続くのだということ。この作品にはたくさんのキャラクターが出てきて、その一人一人に人生があり、挫折があり、絶望があり、その中で笑ったり怒ったりしていた。そしてどのキャラクターも物語が進むにつれて少しずつ変わっていった。成長した人もいれば弱くなってしまった人もいたかもしれない。でも人間は生きていれば変わるのだ。そんなあたりまえの、しかし非常に複雑な機微をこうも見事に絵描き出す作者は本当に凄いと思う。 物語は終わっても、プンプンやその他の人たちには恐ろしいほどに長い人生が続いている。月並みな表現だが彼等が作品の中で息づいていることを感じさせられた。生きている限り日常は続くのだと、そしてその中で人間は確実に変化しながら生きているのだと、そう感じた。 この作品を完結させ、読ませてもらえたことに感謝したい。素晴らしい作品をどうもありがとう
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真っ白な表紙の最終巻です。最終話もなんだかまたプンプンの一巻が始まりそうなそんな雰囲気ですが、子供から大人になるどの世界でもどのタイミングでもプンプンのような世界観があるのです。それはいつでもどのタイミングでもめぐるのです。 そう天体のように
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プンプンがこれから先「生きてるっていうのも悪くないなあ」って思えるといいな。 周りの人に恵まれてるからきっと大丈夫だよ。
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読了。終わったときの感想は切なくて、けど、どこかすっきりした感じもあって。 中二病な漫画だよね。苦しまないで生きている人なんていないんだろうけど、こんな風に人間の裏側を如実に描いているのも凄い。共感出来てしまうからこそ面白いと感じたのかもしれない。 はー。もっかい読もう。
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とても面白かったです。文学というより自己啓発という感じ。この話に出てくる女の子はリアル女子ではなく萌えキャラなんじゃないかな。どうかな
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「おやすみプンプン」全巻読了。正直すぎるが故に肥大した自意識と折り合いの付けられないとても運の悪い男の、自己責任と不条理の物語。誰もがプンプンにイライラしてしまうのは何処かに自分と同じ部分があることを感じてしまうからだろう。葛藤が無い人間なんていないのだから。良作。
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完結。これ以上白い表紙もないだろう。ペガサス合奏団の壮絶なラストの渦中に踏み込んでいく関くんがイカス。プンプンにも愛子ちゃんにも結末には幸せが訪れればと思っていたが、二人のそれぞれの思いは果たされず道を違えてしまった。解釈の余地は残してあるが、くっきりとしたハッピーでもバッドでもない結末に対する感情の居心地の悪さが嫌いでも好きでもない。あぁ終わっちまった。また別の暗い少年を探さなければ。
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浅野いにおは作品を書くたび自分のネガな部分の割合が増えてる。今作は中二というかいにおこじらした病がですぎた感がある。でも全作好きですよ。
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