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秘密(下) の商品レビュー

4.5

37件のお客様レビュー

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    18

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2015/01/07
  • ネタバレ

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秘密を守り通した人とは、ヴィヴィアンであり、ジミーであり、そしてローレルとジェリーがそれを受け継ぐのだろう、1961年の事件の目撃者である二人が…。

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2014/11/20

母親の過去を探る娘の物語。現代と第二次世界大戦下の世界とそれぞれ描かれドラマティック。途中で薄々結末がわかってしまったものの、十分面白かった!

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2014/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

情景描写が豊かで、好きな人にはたまらないだろうなぁ。 過去と現在を行き来することで、たんに謎に迫るだけでなくそれぞれの時代背景も楽しめるのもいい。 ただ、序盤で”秘密”が何なのか予想がついてしまったため、最後に明かされるまでが長くて長くて。 下巻の目次を見てしまったのがまずかった(ご丁寧に上巻にも載せてある…)。あれで確信したので。 ドリーの自己中心的な思考と妄想のおかげで嫌な気持ちになることも多かったけど、最後は想像以上に幸せに終わったのでよかった。 同作者の『忘れられた花園』も評判がいいようなので読んでみたい。

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2014/10/13

過去と現在を交互に描くスタイルは『忘れられた花園』と同じ。過去パートと現在パートがそれぞれを補う形で、一枚ずつ秘密のベールをはがしていく。 メインとなるのは過去パート。戦時中のロンドンという設定ながら、幻想的な雰囲気がある。男女三人のドラマもお伽噺のようで、ロマンチック度が濃い...

過去と現在を交互に描くスタイルは『忘れられた花園』と同じ。過去パートと現在パートがそれぞれを補う形で、一枚ずつ秘密のベールをはがしていく。 メインとなるのは過去パート。戦時中のロンドンという設定ながら、幻想的な雰囲気がある。男女三人のドラマもお伽噺のようで、ロマンチック度が濃い。小公女的世界観は今作品にも顕著に表れている。過去パートは主人公が入れ替わった直後から俄然面白くなってくる。もうその頃には“秘密”の正体に気付いているので、どう収束させるのか、このドラマの終点はどこになるのかというポイントに絞って読んでいた。 サプライズはありがちだけど、よく練られているお話だと思う。冒頭に帰結させる繋げ方はスマートでさり気なくて◎。ローレルの存在が途中から薄くなってきたけど、ラストでキレイにはまったという感じ。ちょっとキレイすぎるけど、ノスタルジックな余韻を味わえるいいラストだと思う。

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2014/09/13

上巻で膨らみ切ったいくつも謎が、ひとつずつスムーズに解明されていきながら、最大級の「真実」がやがて現れてきます。 その真実そのものは、徐々にそれではないかなと思いつつも、ただひとこと、見事な展開でした。意外性と物語性があいまった驚きと、そしてなんともいえない感慨に包まれた「真実」...

上巻で膨らみ切ったいくつも謎が、ひとつずつスムーズに解明されていきながら、最大級の「真実」がやがて現れてきます。 その真実そのものは、徐々にそれではないかなと思いつつも、ただひとこと、見事な展開でした。意外性と物語性があいまった驚きと、そしてなんともいえない感慨に包まれた「真実」だと思えました。 彼女たちの激動の日々と複雑な感情の織り成した結果、たどり着いた運命には、尊さと酷さを感じ取ったのでした。 下巻はまだ謎を膨らませながらも、切ない恋愛模様を混ぜ込んだりドラマ性があり、ミステリというよりはひとつの女性の半生記としても趣深く読めました。ラストシーンはある意味綺麗すぎるかもしれませんが、やはり映像的で美しく、長大な物語の幕引きとして素晴らしい場面だったと私は思いました。 久しぶりに翻訳物を読みましたが、とても読みやすい和訳でした。上下巻長い物語でしたが、ストレスなく楽しめて良かったです。

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2014/08/02

面白かったです! 懸命に生きた人の思い、悲劇を悼み包み込むように、優しさが繰り返し揺れるような、切ない後味。 過去と現在、複数の人の視点で展開する物語。 お手の物の技ですが、上巻では焦らされて~時にイライラしかけることも‥ ここへ来て、怒涛の展開に。 老いた母の若い頃に何があ...

面白かったです! 懸命に生きた人の思い、悲劇を悼み包み込むように、優しさが繰り返し揺れるような、切ない後味。 過去と現在、複数の人の視点で展開する物語。 お手の物の技ですが、上巻では焦らされて~時にイライラしかけることも‥ ここへ来て、怒涛の展開に。 老いた母の若い頃に何があったのか? 国民的女優となっている長女のローレルと学者になっている末っ子の弟ジェリーが協力し合い、過去を探っていきます。 登場人物は個性的でにぎやか。さまざまな思惑が飛び交います。 戦争中に記録が失われていたり、手がかりが尽きたかと思うと、思いがけないところから資料や証言が飛び出すのが面白い。 ネタバレになってしまうと、これから読む方の面白さが減るので具体的には書けませんが‥ (書いちゃ駄目ですよ、皆さん! 読む人もレビューは直前には読まないほうがいいと思うけど) 終盤は癒される展開になっていて、後味がよかったです。 歴史が好きで、年月がたつ話が好きな私には、ツボでした。 こういうタイプの小説、なんと分類したらいいんでしょうねえ。 ミステリ読みにも人気は出ると思いますが。 ロマンチックなところもあるけど、甘さは濃すぎない。 ドラマチックな話の好きな女性向け‥ とだけとも、言い切れないし。 面白い小説を探している人に☆

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2014/06/28

驚愕のラスト…って半分くらい読んだ時点で予測ついちゃうな。構成は見事だけど、丁寧すぎてアダになったかも。 ゴダードに比されるけど、そこまでの重厚さはない。「リオノーラの肖像」に及ばないと思うけど、あれを読んだころはこちらが若かったからかな? でも、まあ爽やかで悪くはないです。

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2014/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに読み応えのある本。 上巻の後半あたりで、母親の「秘密」は想像がつきました。想像がついてしまうと、1941年ロンドン編を読むのがちょっとしんどかった(主にドリーに対する苛立ちで…)。『忘れられた花園』は上巻で挫折したので、今回も上巻挫折パターンを危惧(どちらもやりきれない悲しい未来が待ち受けている気配が濃厚)したものの、ジミーのいい人ぶりに救われました。もちろん、過去と現在から「秘密」の謎を解明していく作者の手法が非常に巧妙だったこともありますが。 ジミーはいい人すぎて、ドリーの特異気質(?)には最後まで気がつかなかったのでしょうね。もしあの後、共に人生を歩む未来があったとしても、振り回される人生になった気が…。 ともあれ、幼いローレルと初めて会った物語の最後のシーン。「秘密」に気が付いたジミーの姿がとても切ない。その後の人生が穏やかで幸せなものであったのがせめてもの救いです。 最後まで答えに確信がもてなかった疑問がひとつ。 ヘンリーは結局、誰だと思って会いに行ったのか、ということ。あの恨み言はどちらに対しても当てはまるような気がするので。まあ、新聞記事を見て会いに行ったのだろうから、顔、分かっているのでしょうけど。

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2014/05/27

いやはや、来る、来るとわかっていても、思わず声をあげてしまったラストどんでん返し。切なくて暖かい。 最後の数ページ小さな章は必要ですか? ちょうど今頃の季節のように爽やかに描かれているけれど、わたしはもう胸がえぐられてしまって、気持ちを持っていきようがなく少し狼狽えて、理由を探し...

いやはや、来る、来るとわかっていても、思わず声をあげてしまったラストどんでん返し。切なくて暖かい。 最後の数ページ小さな章は必要ですか? ちょうど今頃の季節のように爽やかに描かれているけれど、わたしはもう胸がえぐられてしまって、気持ちを持っていきようがなく少し狼狽えて、理由を探して訳者のあとがきを何度も読み返しています。

Posted byブクログ

2014/05/27

こうなるといいなぁと思っていた結末に落ち着いてくれた。 ただ、読んでいる途中ではどうやってそこに行き着くのかが考え付かなかった。最後に納得。

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