下町ロケット の商品レビュー
下町の工場と大企業が繰り広げる戦いが面白かった。池井戸潤さんの作品の中でも面白い内容で、大満足でした。
Posted by
2013年(発出2010年) 493ページ 第145回 直木賞受賞作です。 池井戸潤さんは初読みなのですが、読んでいてとても面白いしスカッとします。自分たちの技術へのプライド、そして男の夢とロマンが詰まっていて、これぞエンターテイメントという感じの小説です。さすが多くの人気ド...
2013年(発出2010年) 493ページ 第145回 直木賞受賞作です。 池井戸潤さんは初読みなのですが、読んでいてとても面白いしスカッとします。自分たちの技術へのプライド、そして男の夢とロマンが詰まっていて、これぞエンターテイメントという感じの小説です。さすが多くの人気ドラマの原作者の作品です。 ロケット打ち上げの失敗をきっかけにロケット開発の研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平。ライバル会社からの特許侵害訴訟、取引先からの取引終了の通告など、会社倒産の危機的状況からどう脱却できるか? そして、国産ロケットを開発する巨大企業の帝国重工が、佃製作所の特許技術を譲ってほしいと交渉してくるが…… 次々と難問がふりかかり、佃製作所内部でも意見の相違や技術部門と営業部門の軋轢などの対立構図ができるのですが、『佃品質。佃プライド』をスローガンに社員が一丸となったところは爽快でした。 この『佃品質。佃プライド』は、たとえものづくりではなくまったく違う業種であっても、あらゆる仕事に通じる言葉だと思います。 矜持を持って生きる男たちの物語でした。
Posted by
続きがあるだと・・?というのをレビューで知った一冊。同名のドラマがあるのは知っていたのですが、なんとすでに続巻もドラマ化しているそう。つまり、本書を読んだだけでは「下町ロケット」を読んだとは言えなさそうです。確かにキャラが個性的なので、その先の成長や関係性も見たいと思わされました...
続きがあるだと・・?というのをレビューで知った一冊。同名のドラマがあるのは知っていたのですが、なんとすでに続巻もドラマ化しているそう。つまり、本書を読んだだけでは「下町ロケット」を読んだとは言えなさそうです。確かにキャラが個性的なので、その先の成長や関係性も見たいと思わされました。また、本書は2010年発売ですがおもしろいことに2024年のロケット業界は本書の世界に似てきていて、むしろ中小企業(ベンチャー企業)が大企業から出資されてロケットをあげようとしたりしている状況です。だから、今読むと、フィクション感というよりむしろ勉強になった印象を受けました。 ■知財の大切さ 前半に出てくる神谷弁護士。この方がいなかったら前半で話が終わっています。中小企業における知財戦略の大切さを感じずにはいられないエピソードでした。ただ、本書でも、長年の顧問弁護士が知財訴訟は得意でなかったりするというのが出てきており、弁護士だからなんでも任せられるいうのでもないんだなと感じました。 近年では、オープンアンドクローズ戦略という言葉もあり、高度になる知財戦略に対応できない中小企業は大企業や海外企業に飲み込まれてしまう可能性もあると感じました。 ■会社をまとめることの難しさ 社長の夢だけを追いかけても社員は食っていけない。でも、社員が安泰になることを考えていてはその仕事はおもしろくない。そして、社員は両方の考えに賛同する人がそれぞれいる。バランスを取らなくてはいけない。なんて難しいんだろう。社長=金持ちなんて思っていましたが、金持ちだけの社長だとうまくいかないでしょうね。 ■町工場の技術力 と言われますが、見る人が見ないとわからないんですよね。。派手な宣伝や広報ができないからこそ、ひょんなことでわかる。それに対して公平な評価をすることの難しさを感じました。(なんとか潰せないか考えてしまうのは本書でもでてきました。そうなってしまうのもわかる気がする)
Posted by
技術の話もリアリティがあるが小難しくなく最後まで勢いよく読める。社会人になった今、色々と刺さる部分がある。トノ、好き。
Posted by
おもしろかったです。すらすら読めます。他に読んだことのある池井戸さんの作品の中では波乱万丈の度合いがマイルドに感じました。
Posted by
こういう本に出会えるから本を読むのはやめられない。 こんな現実的で情熱的で胸激アツのストーリー、共に心燃やさずにはいられない。 何を大切にすべきか、何を優先すべきかわからなくなることは往々にある。しかし選択した答えを正解にするのはなぜこんなにもかっこいい。 「正しいかどうかは...
こういう本に出会えるから本を読むのはやめられない。 こんな現実的で情熱的で胸激アツのストーリー、共に心燃やさずにはいられない。 何を大切にすべきか、何を優先すべきかわからなくなることは往々にある。しかし選択した答えを正解にするのはなぜこんなにもかっこいい。 「正しいかどうかは、今分かることではない」 この言葉が1番重くずっしりと響いた。 それで良いんだよな。 今、自分を肯定できなくても、何年後かの自分が肯定できるようにしよう。 生き様を教えてくれる、 この本に出会えて良かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
池井戸さんの作品を初めて手に取りましたが、全作品読み切りたいと思えるほど惹かれる内容でした。 堅実真面目に仕事と向き合ってきた職人さん達の生き様、悪役側で登場したものの確かな知識と適切な評価力を持つ財前氏の生き様、どちらも格好良く爽快です! 自分の目の前のことをひたすら突き詰めていく彼らを見ていると、こんな仕事をしたいと思ってしまいます…! これはヒットするのも頷けますね
Posted by
池井戸さんの最初に読んだ作品ですが、本当に面白かったです。 最初から最後まで主人公の志がブレずにあってずっと応援していました。かっこいい!
Posted by
めちゃくちゃ面白かった。 中小企業の製造業ってこんな感じなのかなあ、 すごいモチベーションになった。
Posted by
この本は工場で働く人達の話。そのため、社会人の人が読みやすいと思う。 読み勧めていくにつれ、人物像が分かっていくことがおもしろい。また、主人公の会社はいろいろな災難が訪れる。しかし、主人公は夢を追いかけ続け、災難を乗り越えていくことがかっこいい。 しかし、まだ自分は社会で働いた経...
この本は工場で働く人達の話。そのため、社会人の人が読みやすいと思う。 読み勧めていくにつれ、人物像が分かっていくことがおもしろい。また、主人公の会社はいろいろな災難が訪れる。しかし、主人公は夢を追いかけ続け、災難を乗り越えていくことがかっこいい。 しかし、まだ自分は社会で働いた経験がないため、少し読みにくかった。また、主に3個大きい会社が出てくるため、どこの会社にどの人物がいるかなど、頭に構図を作りながら読まないと、こんがらがってしまう。 社会人になってから再度読みたいと思う。
Posted by