明日町こんぺいとう商店街(1) の商品レビュー
スカイツリーのお膝元、昭和の雰囲気漂う明日町こんぺいとう商店街。 7軒のお店の物語を7人の作家が綴るアンソロジー。 連作短編集のように少しづつ他の店の内容も織り込んでいるのがいい。 彩瀬まるさんが目当てで購入したがやっぱり良かった『伊藤米店』。 “深刻になり過ぎない薄い不幸と自慢...
スカイツリーのお膝元、昭和の雰囲気漂う明日町こんぺいとう商店街。 7軒のお店の物語を7人の作家が綴るアンソロジー。 連作短編集のように少しづつ他の店の内容も織り込んでいるのがいい。 彩瀬まるさんが目当てで購入したがやっぱり良かった『伊藤米店』。 “深刻になり過ぎない薄い不幸と自慢になり過ぎない薄い幸福を上手く分かち合うのが女同士の付き合いのコツ”正しくその通り! 何でもない日常を的を射た言葉に変換できてしまうのは流石。 何と言っても焼きおにぎりがすごく美味しそう。 他の7編も温かい気持ちになる。初作家さんは4名。
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ほのぼの温かいお話が多くてよかった。 初読みの作家さんが多くて、のれなかったものもあったけど、 基本は好きな部類に入ると思う。
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アンソロジーなので仕方がないのかも知れませんが、作品にばらつきがあるので星は少なめに~。 個人的には『キッチン田中』が好きかなぁ。
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+++ この路地を曲がれば、そこはもう、すこし不思議な世界の入口―。ひとつの架空の商店街を舞台に、七人の人気作家がお店を開店し、短編を紡ぐほっこりおいしいアンソロジー。商店街のマスコット「招きうさぎ」がなつかしくあたたかな物語へと誘います。 +++ 一軒目「カフェ スルス」大島...
+++ この路地を曲がれば、そこはもう、すこし不思議な世界の入口―。ひとつの架空の商店街を舞台に、七人の人気作家がお店を開店し、短編を紡ぐほっこりおいしいアンソロジー。商店街のマスコット「招きうさぎ」がなつかしくあたたかな物語へと誘います。 +++ 一軒目「カフェ スルス」大島真寿美 二軒目「あずかりやさん」大山淳子 三軒目「伊藤米店」彩瀬まる 四軒目「チンドン屋」千草茜 五軒目「三波呉服店-2005-」松村栄子 六軒目「キッチン田中」吉川トリコ 七軒目「砂糖屋綿貫」中島京子 +++ 表紙を開くと目次には、こんぺいとう商店街のマスコット・招きうさぎと、商店街の絵地図が載っていて、読み始める前からワクワクする。明日町から少し歩いたところにある、アーケードもない煉瓦敷きの道路沿いにあるこんぺいとう商店街は、古くからある商店街だが、シャッター通りになるわけでもなく、上手い具合に循環し、スカイツリーの開業とともに、下町を特集する雑誌にときどき取り上げられたりしながら、なんとか成り立っているのだった。全体が家族のような商店街の店々から七軒がクローズアップされているのがこのアンソロジーである。それぞれに歴史があり、さまざまな事情を抱え、屈託もないわけではなく、それでも毎日店を開け、日々を過ごしている。読んでいるうちに、アンソロジーということを忘れ、こんぺいとう商店街をきょろきょろしながら歩いているような錯覚に陥るのも愉しい。命名当時は、こんぺいとうの角と同じ24店舗あったという商店街のほかの店のことも、もっと知りたいと思わされる一冊である。
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7人の作家さんで、一つの商店街を作っているアンソロジー。同じテーマというものはあっても、一つの町を作るものは今まであまりなかったのではないかなと思う。 どの作品も、人の温かみというか人情があふれていてよかったです。読み終わった後、胸が温かくなる作品ばかりでした。 大島さんと大山さ...
7人の作家さんで、一つの商店街を作っているアンソロジー。同じテーマというものはあっても、一つの町を作るものは今まであまりなかったのではないかなと思う。 どの作品も、人の温かみというか人情があふれていてよかったです。読み終わった後、胸が温かくなる作品ばかりでした。 大島さんと大山さんの作品は、このお店がどうなるのか、続きが気になる。できれば長編で読みたいなと思う。彩瀬さんの作品は、女の性がどういうものなのか、というところで面白かった。
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どの話も、少しお人好しで人間味のある登場人物たちが出てくるのが素敵。 軽い読み心地で楽しく読める。 七編すべて読むとチンドン屋が商店街を「ぬるったい」って言う気持ちがなんとなくわかった。「あったかい」だとか「安心する」と言うには少し照れくさい。 すべて作者の異なるアンソロジーだけ...
どの話も、少しお人好しで人間味のある登場人物たちが出てくるのが素敵。 軽い読み心地で楽しく読める。 七編すべて読むとチンドン屋が商店街を「ぬるったい」って言う気持ちがなんとなくわかった。「あったかい」だとか「安心する」と言うには少し照れくさい。 すべて作者の異なるアンソロジーだけど、連作短編のようだった。
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