あなたの人生、片づけます の商品レビュー

垣谷美雨(著者)

2022/07/17

垣谷美雨の、社会問題というか家庭問題をやけに取り上げるタイトルは書店でも目を引く。自分が関心を持っている分野のテーマを手に取るとヒントになるのかも。
ラストで誰かが不幸になることがないのもよい。
生前整理というか断捨離に関心がある私はこの本を選んだけれど、意識改革になったとか整理に手を付け始めたとかは、ない。

2022/07/05

面白かった。大庭十萬里先生ステキ。うんうんその通りと思うこと満載。最後はみんな改心するという王道ストーリーだけど、読後は大掃除した後のようなすっきりさっぱり感を味わえます。なんでも捨てちゃう派の私は片づけられない人や物を捨てれない人を見るとイライラしてしまうんだけど、十萬里先生はそういう人たちの心に寄り添って改心させて行くという立派な人です。この本を読んだらほとんどの人が「断捨離をやってみよう！」と思うはず。

2022/05/28

初めての作家さん。話のスジはなんとなく予想出来たりするけど　読みやすく　面白かったです。

ただ　片付けられない　掃除が出来ないと言うだけではなく　みんな心にも問題を抱えてる人達。
片付け屋さんのアドバイスもあるけど　最終的には　家族(子供や孫)がキッカケで　立ち直っていく。

読後　無性に片付けや断捨離がしたくなりました。

2022/03/11

ケース１ 精算
いつかは自分と暮らしてくれる日々を願った女性。
ケース２ 木魚堂
妻が亡くなったばかりで自分がお荷物だった男性。
ケース３ 豪商の館
大きな屋敷に住む、物が捨てられない高齢の女性。
ケース４ きれいすぎる部屋。
子供を交通事故で亡くした女性。

『あなたの片付け手伝います』を出版した50代の
大庭十萬里(おおば とまり)。
彼女が依頼された家の片付けを指導していく話。
ただ部屋を片付けるのではなく、なぜ片付けられないのか
心理面からアプローチしていく。

私も、もったいない精神が旺盛な方だから、
物を溜め込んじゃいやすいんだよねー。
十萬里さんに部屋を見られたら、重症の烙印を
押されそうだなぁー。

2022/01/16

人生が家に現れてしまうと言われると、そうかもしれないと思う。
そして、部屋を片付けなくては！と妙に焦ってしまった。
生まれるとき、死ぬときには体一つだし、本当に大切なものなんて、そんなにないのかもしれない。
そこらのお片付け本より、モチベーションアップした1冊。

2021/12/10

心に何かあると身体に表れてしまう。
それが　片付けられない行動。

この中では　十萬里さんが　的確に読み取って対処していって　部屋も心も綺麗に片付いていく。

現実もこういう風に　すっきりできたら良いなーと思いました。
多くの片付けられない人に寄り添える人が表れたらと　思いました。

2021/08/27

片付けられない理由がありモノが溢れかえっている。捨てられてない気持ちは誰でもある。思い出のモノだったり色々だ。それを片付ける気持ちにさせる。その後の暮らしも変わるのだ。納得して読みました。

2021/08/21

どのお話もすごく面白かった。最後のきれいすぎる部屋のお話は涙が出ました。当事者にしか分からない感情があって、周りからの何気ない言葉に傷付く。何年経っても癒やされることもなくずっと心にくすぶっているのかな。でも辛い気持ちは、同じ境遇の人にしゃべって発散したいなと思いました。どのお話も、最後はみんな希望を持って終われたので清々しい気持ちになりました。

2021/06/02

残される人の心ってのは味わいたくないもんだけど、子どもに先立たれるのはフィクションとわかってても感情移入してしまってしんどい。どの話もすんなり読めたけど、私は多分指導してもらってもこうはいかないな。

2021/05/04

『部屋を片付けられない人間は、心に問題がある』

片付け屋の大庭十萬里さんが、心に問題を抱える人たちの家と心を片付けるストーリー。
十萬里さんの妹・小萬里さんが主人公の『あなたのゼイ肉、落とします』が面白かったので、こちらも読んでみました。

不安や寂しさや嫉妬など、大小問わず、自覚のあるなしに関わらず、心に問題があると、意欲が下がってその問題が違う形で表面化してしまう。肥満や汚部屋はその典型例ではないでしょうか。

でも、この本に出てくる登場人物の中には、整理整頓はしっかりできているのに、その大半が実際には不要品だという人もいて、いろいろと考えさせられました。

垣谷美雨さんの作品は、面白くてさくさく読めるのに、自分の心の問題を指摘されているような気持ちにもさせられます。
読後、とにかく部屋の整理がしたくなりました。