あなたの人生、片づけます の商品レビュー
片付けられない人はみんな何かを抱えている 実家の片付けは着物が一文にもならないとか、身につまされるなぁ
Posted by
◇◆━━━━━━━━━━━━ 1.感想 ━━━━━━━━━━━━◆ ものすご〜く、負のオーラをまとった主人公たちが登場してきて、「うっ」、と、声が出てしまうぐらい、重いものがのしかかってくる感じでした。 タイトルから想像できるように、ダメキャラが登場してくることは予想できまし...
◇◆━━━━━━━━━━━━ 1.感想 ━━━━━━━━━━━━◆ ものすご〜く、負のオーラをまとった主人公たちが登場してきて、「うっ」、と、声が出てしまうぐらい、重いものがのしかかってくる感じでした。 タイトルから想像できるように、ダメキャラが登場してくることは予想できましたが、かなりひどかったです。 まぁ、でも、何かをきっかけにして、こうなってしまうことはあるだろうなとは思います。 どのお話しも、負のオーラに満ちた主人公たちが、十萬里さんによって、人生を整理することができ、前を向いて歩き出していきます。最後はいいけど、そこに向かうまでが、冒頭に書いたように、重いものがのしかかってくるので、なかなかにきつい(ര௰ര)です。 だからこそ、なんでしょうが、それぞれのお話の終盤はすっきり感が強くて、いい感じの読後感です。 十萬里さん、すごいよ!!という気持ちと共に、なにか、片付けようかな、という気持ちになります(^^) ◇◆━━━━━━━━━━━━ 2.あらすじ ━━━━━━━━━━━━◆ ■ケース1 精算 33歳で片付けができずに、いろいろなことが絶望的にダメな女性のお話し。部屋を片付けることから始めて、心も前に向かせていく。 ■ケース2 木魚堂 妻に先立たれたおじいちゃんが、生きる意味を失い、娘にいろいろやらせて日々を生活しているところに、娘からの依頼で、生きる意味を取り戻させる。 ■ケース3 豪商の館 田舎で一人暮らししているお金持ちのおばあちゃん家に、いらないものが大量に残っているのを、娘が依頼して片してもらう。 これは、きつ〜いお話し。いらないものを片っ端から照会していくだけな感じ(笑) ■ケース4 きれいすぎる部屋 息子を事故で亡くしたことをきっかけに、家事や育児ができなくなってしまった女性の母が、片付けを依頼する。十萬里さんの過去のお話も登場して、他の3話とは少しちがって、十萬里さん中心にお話が進んでいく感じ。 ◇◆━━━━━━━━━━━━ 3.主な登場人物 ━━━━━━━━━━━━◆ 大庭十萬里 とまり、ふとっちょ、50代?、片付け屋、人生そのものを整理する ケース1 精算 永沢春花 33歳、不倫、片付けできない 綾子 春花友達・同期、33歳、情報通 美咲 綾子娘、2歳 小笠原悟史 41歳、既婚者、かっこいい、資産運用部 佐野風鈴 小柄、21歳 ケース2 木魚堂 国友展蔵 てんぞう、木魚製作 三津子 妻、半年前に他界 風味子 展蔵娘 春翔 展蔵孫、不登校 ケース3 豪商の館 三枝泳子 78歳 睦美 娘 間宮 近所の人 ケース4 きれいすぎる部屋 池田静香 72歳 池田麻美子 義理の娘 祐介 長男 沙耶加 学生、娘、長女 菜々美 学生、娘
Posted by
片づけきるところまで描かれない、しかも、主人公目線の文章が最後の最後まで出てこない珍しい構成の小説だった。 老若男女様々な「片づけられない」人が出てきては、思考や言動にものすごく現実味を帯びていて驚いてしまう。 いちばん気に入っているのは第3章、田舎者のバアサンの回。 認知が歪...
片づけきるところまで描かれない、しかも、主人公目線の文章が最後の最後まで出てこない珍しい構成の小説だった。 老若男女様々な「片づけられない」人が出てきては、思考や言動にものすごく現実味を帯びていて驚いてしまう。 いちばん気に入っているのは第3章、田舎者のバアサンの回。 認知が歪みまくってて、「本家の人間として、いつでも受け入れられる体制を整えている」つもりでいたり、「きっちりモノを収めて片付いている」つもりでいて、心の中でどや顔しまくってるのが哀れだし、まわりまわってギャグだった。 評価5レベルで面白いけど、「片づけられる人は太らない」という持論があり、主人公像が受け入れられないため評価は4。
Posted by
タイトルに惹かれて読み始めた 心もお掃除いたしますの文句のとおり、片付けの具体的なやり方が書いてあるわけじゃない でも老若男女の人生を変えるきっかけの本 読んだ後穏やかで、すっきりした気持ちになった
Posted by
初めてこの作家の本を読んだ。整理整頓のコツとか書いてると思いきや、心理的なお話でした。 でも納得。ホロリと来る話が多かった。 片付けに頑張ろう❗
Posted by
住んでいる場所を片付けるって、単に掃除するだけじゃない。 それを改めて実感できた。 暮らしていくこと、とは、持ち物の手入れをすることも含むし、必要以上に過剰に買い置きしたり、物が捨てられないのは、自分の人生を雑に扱っていることにもつながるんだ、と。 常に身の回りにあるのは、必要...
住んでいる場所を片付けるって、単に掃除するだけじゃない。 それを改めて実感できた。 暮らしていくこと、とは、持ち物の手入れをすることも含むし、必要以上に過剰に買い置きしたり、物が捨てられないのは、自分の人生を雑に扱っていることにもつながるんだ、と。 常に身の回りにあるのは、必要最小限の量だけで十分。安いからと、大量に買わない、収納できるから、と収納場所目一杯に物を詰め込まない。 暮らす、住まうとは、ただ食べて、寝て、働いて…だけではないんだなあ。
Posted by
短編になっていて読みやすかった。どの話もよかった。 心の状況が部屋の状態に出てくるというが、うまく話しになっていた。 片付けや整理、断捨離がしたくなる。
Posted by
垣谷美雨さんの作品を読むのはこれが3作目です。 『あなたの片付け手伝います』の著者で片付け屋の大庭十萬里が、4人の片付けを手伝うというストーリー。1人目は社内不倫中のOL、2人目は妻に先立たれた木魚職員、3人目は資産家で独居の老女、4人目は子供に先立たれ生きる意欲を失った主婦…片...
垣谷美雨さんの作品を読むのはこれが3作目です。 『あなたの片付け手伝います』の著者で片付け屋の大庭十萬里が、4人の片付けを手伝うというストーリー。1人目は社内不倫中のOL、2人目は妻に先立たれた木魚職員、3人目は資産家で独居の老女、4人目は子供に先立たれ生きる意欲を失った主婦…片付けれない原因は様々ある中でその人の人生そのものに寄り添った片付けを提案していく…。 読み終えてみて、片付けには関係ないけれど人とのつながりっていいなぁ~と感じました。今回片付けを手伝ってもらった4人には、その人の生活を心配して片付け屋の大庭十萬里を依頼してくれる人がいる…これって素敵なことだと思いました!リアルなことで、うちも片付けなんとかしなきゃなんだけれどなかなか動けないし(読書はできても)…大庭十萬里さんのようなプロを依頼してくれる人もいないかな(汗)。
Posted by
よかった。 ただの片付けではなく、背負ったものを解放して心の掃除をしてくれるような爽快感。 十萬里さんにあたしも色々指導してもらいたい!
Posted by
面白かった。読み終わった時の爽快感がすごい。気分スッキリという感じだ。 ごみ屋敷、汚部屋はやっぱりストレス、悩みがあるとなりやすいのかな?問題を解決できないとこの本の主人公達みたいにゴミが溜まってしまう。部屋いっぱいに。そうすると、ゴミが溢れても、臭くても、床がベトベトでもなん...
面白かった。読み終わった時の爽快感がすごい。気分スッキリという感じだ。 ごみ屋敷、汚部屋はやっぱりストレス、悩みがあるとなりやすいのかな?問題を解決できないとこの本の主人公達みたいにゴミが溜まってしまう。部屋いっぱいに。そうすると、ゴミが溢れても、臭くても、床がベトベトでもなんとも思わない。心が荒んでしまう。隙間を見つけてはそこに落ち着き、しばらくするとそこもゴミ置き場になってしまう…。 そんな時、大庭十萬里さんの出番。十萬里さんは彼らに何が問題なのかを自分で気付かせ、導いてくれる。彼らが今までの事を吹っ切って片付ける姿が、読んでて気持ちいい。「頑張れ」と応援してしまう。 3話目の話が自分の事を言われてるみたいで、ちょっと恥ずかしかった。三枝泳子と一緒で私も物が捨てれない…。あまりにも溜まってくると「えい、やあ」と処分するんだけど、そこに至るまでが長い長い。ため息が出てしまった。 『片付ける』と言っても色々あるという事が分かった。物、気持ち、思い出etc。この本を読んでしみじみ思った。
Posted by