あなたの人生、片づけます の商品レビュー
垣谷さんの本はこれで10冊目! ケース3「豪商の館」 ケース4「きれいすぎる部屋」が特によかった。 名言がたくさん。 p236 戦前生まれの人の多くがそうですから。要らないとわかってはいても捨てるのは忍びないという思いが強いので、誰かに譲ることでしか気持ちの整理をつけ...
垣谷さんの本はこれで10冊目! ケース3「豪商の館」 ケース4「きれいすぎる部屋」が特によかった。 名言がたくさん。 p236 戦前生まれの人の多くがそうですから。要らないとわかってはいても捨てるのは忍びないという思いが強いので、誰かに譲ることでしか気持ちの整理をつけられない。でも、自分が要らないものは他人も要らない場合が多いという当たり前のことに思いが至らない。 p249 暇は人間をだめにする。精神を病むことも少なくないと聞く。 p270 大人が当たり前だと考えることでも、子どもは初めて耳にすることが多いものだ。そして、そのことに気付いていない大人は多い。大人は言葉を惜しんではならないのに、忙しさにかまけて子どもを知らず知らずのうちにないがしろにしている。
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片づけ請負人、大庭十萬里の片づけの4つのケースの物語。 部屋を片づけられない原因?(人生)も片づける。 片づけの参考になり、面白く読めた。 印象に残った文章 ⒈ もしも明日が人生最後のゴミの日だとしたら、どうしますか? ⒉ この2週間で使った食器をテーブルの上に並べてみてください...
片づけ請負人、大庭十萬里の片づけの4つのケースの物語。 部屋を片づけられない原因?(人生)も片づける。 片づけの参考になり、面白く読めた。 印象に残った文章 ⒈ もしも明日が人生最後のゴミの日だとしたら、どうしますか? ⒉ この2週間で使った食器をテーブルの上に並べてみてください。 ⒊ 捨てがたいと思ったもんは写真に撮っておいた。
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うーん、私も大庭十萬里に来てもらいたい! ただ片付けるのではでなく、客観的な視点で見つめ、その先の人生を見据える。自分じゃなかなか出来ないもんなぁ。 ケース1からケース4まで。最後は十萬里の視点で書かれていて、そこがまた良かった。片付けって、生と死に通じるものがある。2019.7...
うーん、私も大庭十萬里に来てもらいたい! ただ片付けるのではでなく、客観的な視点で見つめ、その先の人生を見据える。自分じゃなかなか出来ないもんなぁ。 ケース1からケース4まで。最後は十萬里の視点で書かれていて、そこがまた良かった。片付けって、生と死に通じるものがある。2019.7.3
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片付けのスペシャリスト、大庭十萬里が「片付けられない事件を片付ける」連作短編集。 ・社内で不倫関係にある男性に嘘をつかれながらストレスを抱え、片づけられないOLの話・・・「清算」 ・妻を亡くした後気力を失ったおじいさんの話・・・「木魚堂」 ・田舎の豪邸に暮らす78歳おばあさんは、...
片付けのスペシャリスト、大庭十萬里が「片付けられない事件を片付ける」連作短編集。 ・社内で不倫関係にある男性に嘘をつかれながらストレスを抱え、片づけられないOLの話・・・「清算」 ・妻を亡くした後気力を失ったおじいさんの話・・・「木魚堂」 ・田舎の豪邸に暮らす78歳おばあさんは、孫がいつか来るだろうと思い、あっても仕方ないものが捨てられない・・・「豪商の館」 ・溺愛する長男を事故で亡くし、娘や夫のことを構わなくなり、片付けられなくなった主婦の話・・・「きれいすぎる部屋」 どれも素晴らしい。単に部屋を片付けるのではなく、人生を片付けてくれる。特にラストの話が印象深い。 「最近は面と向かって言ってくれる人がいなかなりました。いつの間にか、みんな相手の機嫌を損ねないことしか言わなくなった。誰だってわるものになりたくないですからね。でも、恨まれてもいいから本当のことを言ってあげるのが本当の親切ではないでしょうか」
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「人は裸で生まれて裸で死ぬ」というメッセージが強烈だった。4つのストーリーすべてが自分に何かを残してくれたけどその中でも3つめのストーリーにでてきた上記のメッセージが頭から離れない。自分が死んだときに家族に迷惑をかけないように、身の回りを整理しておく重要性を学んだ。なにしろ、業者...
「人は裸で生まれて裸で死ぬ」というメッセージが強烈だった。4つのストーリーすべてが自分に何かを残してくれたけどその中でも3つめのストーリーにでてきた上記のメッセージが頭から離れない。自分が死んだときに家族に迷惑をかけないように、身の回りを整理しておく重要性を学んだ。なにしろ、業者に頼むと150万円もかかるのだから。
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年末の大掃除前にやる気を出したいなとチョイス。すらすら読めたけどなんだかんだ時間がなくて読み終わったら年始になってしまっておりました… まるで柚木麻子のアッコちゃんシリーズのようなビタミン剤のようなストーリー。ああ、こんな人がいてくれたら!と思わずにはいられない。 やっぱり部...
年末の大掃除前にやる気を出したいなとチョイス。すらすら読めたけどなんだかんだ時間がなくて読み終わったら年始になってしまっておりました… まるで柚木麻子のアッコちゃんシリーズのようなビタミン剤のようなストーリー。ああ、こんな人がいてくれたら!と思わずにはいられない。 やっぱり部屋は心を表す鏡のような存在なのだなと。心に部屋を片付ける余裕がなくなったときに再読したいな。
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片付け本は読んだけど、モチベーションがいまいち上がらない人に。部屋の状態は、心のモヤモヤを映し出す鏡のようだと改めて思わせられる。片付けコンサルの女性のキャラが、アクが強いけど痛快で、どんどん読める。
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「他人に部屋を見せるというのは、自分の内面までさらけ出しているのも同然だった。」(37 ページ) 『片づけ屋』の彼女の仕事は、片づけることではなく、 片づけの方法を指導すること。 けれど、彼女は顧客の部屋だけでなく、その人の人生そのものも整理する。 わたしの部屋を見せすること...
「他人に部屋を見せるというのは、自分の内面までさらけ出しているのも同然だった。」(37 ページ) 『片づけ屋』の彼女の仕事は、片づけることではなく、 片づけの方法を指導すること。 けれど、彼女は顧客の部屋だけでなく、その人の人生そのものも整理する。 わたしの部屋を見せすることはできるだろうか。 わたしの人生はきれいに片づいているだろうか。 自分の部屋と、自分の人生を見直して、 新たな思いで片づけたい気持ちにさせてくれる物語り。
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ここ2カ月ほど、垣谷美雨に、はまってます。 「ありきたりのパターン」で「手垢のついた話」で「今どき映画にも小説にもならない」ような状況も、垣谷さんの筆にかかると、俄然いきいきとした生活の一コマに見えてしまうのです。
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お家が広すぎるから散らかってはいないけれど、溜め込んだ不要の物が物凄く沢山ある、七十八歳のおばあちゃんが主人公のケース3がインパクトがあって印象的だった。何となく、片づけ指導をする十萬里さん目線のケース4より、そうでないケース1から3の方が、十萬里さんのひょうきんさが出ていて違う...
お家が広すぎるから散らかってはいないけれど、溜め込んだ不要の物が物凄く沢山ある、七十八歳のおばあちゃんが主人公のケース3がインパクトがあって印象的だった。何となく、片づけ指導をする十萬里さん目線のケース4より、そうでないケース1から3の方が、十萬里さんのひょうきんさが出ていて違う人間だから読めない感じも良くてすきだった。最初は反発したりしている主人公たちが、最後には然り気無く受け入れる感じになっているところが心地好かった。
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