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追憶の夜想曲 の商品レビュー

4.1

154件のお客様レビュー

  1. 5つ

    47

  2. 4つ

    70

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2022/04/09

悪辣弁護士御子柴の衝撃の過去のシーン。「贖罪の奏鳴曲」と「恩讐の鎮魂曲」に引き続き、御子柴シリーズ3作目。こんなふうにして過去が明らかになるも、話の展開がわからない。 なぜ、御子柴がたいして見返りもないであろう亜季子の弁護を半ば無理矢理に引き受けた、いや買ってでたのか。 圧倒的に...

悪辣弁護士御子柴の衝撃の過去のシーン。「贖罪の奏鳴曲」と「恩讐の鎮魂曲」に引き続き、御子柴シリーズ3作目。こんなふうにして過去が明らかになるも、話の展開がわからない。 なぜ、御子柴がたいして見返りもないであろう亜季子の弁護を半ば無理矢理に引き受けた、いや買ってでたのか。 圧倒的に不利な高裁を舞台に量刑で争うかと思いきや、狙いはまさかの…。 相手はこれまたありえない秋霜烈日の体現者、東京高検次席検事の岬恭平。手強すぎる相手に御子柴はどう攻めていくのか。証人の証言と被告(依頼人)ですら隠す真実。 そして、最後の「真実は一条の光だ」と6歳児倫子への説諭。 いつもの急展開、中山さんのいう(中山七転八倒)「刈り取り」部分が秀逸すぎる。琴線に触れる素晴らしい結末の作品でした! これは文句なし!

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2022/04/07

今回は半分くらい想像(推理ではない)があたってしまったけど、すべてが明かされた最後は、辛いし許せなくて、書いた著者を恨みそうになってしまった。 御子柴弁護士がこの事件にこだわる理由は全く見当がつかなかったけど、なるほどそこにつながるのかと、驚いた。 案外まともな人なのかなと思った...

今回は半分くらい想像(推理ではない)があたってしまったけど、すべてが明かされた最後は、辛いし許せなくて、書いた著者を恨みそうになってしまった。 御子柴弁護士がこの事件にこだわる理由は全く見当がつかなかったけど、なるほどそこにつながるのかと、驚いた。 案外まともな人なのかなと思ったりもする一方で、前作に続いて、この人の死体遺棄とか損壊とかのシーンから始まるのが、やっぱり不気味だな。。

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2022/02/07

内容(「BOOK」データベースより) 豪腕ながらも、依頼人に高額報酬を要求する“悪辣弁護士”御子柴礼司は、夫殺しの容疑で、懲役十六年の判決を受けた主婦の弁護を突如、希望する。対する検事は因縁の相手、岬恭平。御子柴は、なぜ主婦の弁護をしたのか?そして第二審の行方は?

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2021/12/24

シリーズ第二作は、御子柴の過去と現在を繋ぐ物語。 (今作から文庫本でなく単行本にしました) 第一作では、彼の過去がしっかりと描かれていましたが それを踏まえての今作の結末には、何とも言えない複雑な気持ちです。 夫殺しの容疑で逮捕された普通の主婦を弁護する御子柴。 彼が得意とする...

シリーズ第二作は、御子柴の過去と現在を繋ぐ物語。 (今作から文庫本でなく単行本にしました) 第一作では、彼の過去がしっかりと描かれていましたが それを踏まえての今作の結末には、何とも言えない複雑な気持ちです。 夫殺しの容疑で逮捕された普通の主婦を弁護する御子柴。 彼が得意とする多額の報酬を要求できる案件ではありません。 なのに、前任の弁護士を脅してまでも 引き継いだ理由とは? 今回の事件にも、驚愕の結末が控えていました。 御子柴が是が非でもこの事件を弁護したかった訳も明らかになります。                                            そして、今作の見どころ(読みどころ?) それは何といっても、あの岬洋介の父、岬恭平 検事との対決です。 優秀な弁護士と検事、二人の 丁々発止のやりとりに 途中で本を閉じることができなくなりました。 今回のテーマ曲は、ショパンのノクターン第二番。 切なく美しいメロディーですが この曲に被告人の強い悔恨の記憶が重なります。 「護るべき者を護れなかった」と。 被告人のこの想いが、事件で重要な役割を果たします。                                                                              結末は、今作も すっきりとしています。 ですが、読後感は 爽やか とは言えません。 人間の奥深くにある罪深さを目の前にさらされたようで。 でも、ここが御子柴シリーズの魅力なのですね。 御子柴の一途な姿勢に光が見えて 彼の「過去」は許せないまでも、「今」を認めたくなります。

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2021/12/05

ラストが怒涛の流れ。 家族愛、悪癖、自分勝手、贖罪、過去からの非難、 エトセトラ。 御子柴の悪態つきながらも粛々と事を進めていくところが、 再読時にはちょっと可愛く思える。

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2021/09/28

御子柴礼司シリーズ 第2作 真犯人を暴くことで、自身の過去が公になる 弁護士法違反、並びに日弁連規程破りをネタに、脅迫紛いに、御子柴が弁護の交代を勝ち取った事件は、生活無能力者の夫に愛想を尽かし、他の男との新しい生活を望んで起こした、夫殺しの控訴審だった。 単純な事件と単純...

御子柴礼司シリーズ 第2作 真犯人を暴くことで、自身の過去が公になる 弁護士法違反、並びに日弁連規程破りをネタに、脅迫紛いに、御子柴が弁護の交代を勝ち取った事件は、生活無能力者の夫に愛想を尽かし、他の男との新しい生活を望んで起こした、夫殺しの控訴審だった。 単純な事件と単純な動機、そして単純な一審審査。いったい、この事案の何に食指が動き、どこに穴を見つけたのか、疑念に駆られた東京地検、次席検事・岬恭平は、自ら、担当検事を引き受けた。 御子柴礼司と、岬検事の、息もつかせぬ法廷闘争。 状況は最悪、弁護士本人も病み上がり、世論と裁判員は検察の味方。 まさに、四面楚歌。弁護をするメリットが、どこにも見当たらない。 しかし、御子柴には、どうしても、弁護をしなければならない理由があった。 その結果、自身の過去が、明るみになろうとも・・。 「自分は奈落から手を伸ばしている者を生涯かけて救い続ける」 誓った言葉は御子柴を縛り、そして律する羅針盤となった。 それだけが、鬼畜から人間に戻れる唯一の道だと信じたからだ。 6歳の倫子が懐くのを、邪険にしながらも、ちゃんと、目線を合わせて向かい合う態度は、冷たく装っている御子柴の内面が仄見える瞬間だ。 そして、最後のお決まりの大どんでん返し。 御子柴の過去が、白日の元に晒されたが、これからも、弁護士家業は、続けていけるのか? 一気読みの作品。 次作品が楽しみ。

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2021/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

被告人の裏がなにかを探すストーリーだが 私が考えた推理(よくある動機)だったら暴れてやる〜と思いながら読んだ。 で、推理通りだったんだが、 裏に奥があって 暴れていいのかよくわからなかった。 なんで控訴したんだろう。 一応理由は書いてあったが説得力がない。

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2021/05/18

津田亜季子が夫を殺害し、一審判決で懲役16年を求刑された。控訴し二審では担当弁護士が御子柴礼司に代わる。豪腕であるが高額報酬を要求する悪辣弁護士とされるが、弁護料は依頼人の言い値という。御子柴は無罪を主張し、因縁の岬検事と戦う。亜季子の過去を探り神戸、福岡に調査に向かう御子柴だが...

津田亜季子が夫を殺害し、一審判決で懲役16年を求刑された。控訴し二審では担当弁護士が御子柴礼司に代わる。豪腕であるが高額報酬を要求する悪辣弁護士とされるが、弁護料は依頼人の言い値という。御子柴は無罪を主張し、因縁の岬検事と戦う。亜季子の過去を探り神戸、福岡に調査に向かう御子柴だが、そこで巡りあった証人と亜季子の秘密。そして、緻密な証拠品の分析。控訴審最終公判の最終弁論で導き出した真実、かくして、亜季子は、更に義父と長女はどうなるのか?また、御子柴の過去も暴かれ、この事件は御子柴の贖罪だったのかと思った。

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2020/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった。 かつて自分が殺めた少女の姉の弁護。罪状は夫殺しだが、実は真犯人は13歳の娘。娘は祖父に性的虐待をされてた。裁判には勝利したが、弁護の過程で御子柴がかつての「死体配達人」であることが公に。というところで終わった。

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2020/12/05

御子柴礼司シリーズ2作目。 夫殺しの容疑で判決を受けた主婦の弁護を希望する御子柴。 彼がなぜこの容疑者の弁護に執着したのか。 最後でそれが明らかになり驚愕しました。 ここでこう繋がるのか!と。 岬検事との対決も目が離せないくらいスリリング。 洋介の父親の活躍を実際に感じるのは初め...

御子柴礼司シリーズ2作目。 夫殺しの容疑で判決を受けた主婦の弁護を希望する御子柴。 彼がなぜこの容疑者の弁護に執着したのか。 最後でそれが明らかになり驚愕しました。 ここでこう繋がるのか!と。 岬検事との対決も目が離せないくらいスリリング。 洋介の父親の活躍を実際に感じるのは初めてだったから、なおの事引き込まれました。 これもまた「贖罪の奏鳴曲」だなと、自分的に思いました。

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