ユーミンの罪 の商品レビュー
1973年の『ひこうき雲』から1991年の『DAWN PURPLE』まで、新井由実(松任谷由実)の20作のアルバムと、ユーミンに導かれた著者自身の来歴を振り返りつつ、ユーミンの時代とその時代を生きた女性について論じた本です。 1966年生まれの著者は、男女雇用機会均等法によって...
1973年の『ひこうき雲』から1991年の『DAWN PURPLE』まで、新井由実(松任谷由実)の20作のアルバムと、ユーミンに導かれた著者自身の来歴を振り返りつつ、ユーミンの時代とその時代を生きた女性について論じた本です。 1966年生まれの著者は、男女雇用機会均等法によって女子総合職に就いた最初の世代です。本書は、そうした著者自身がユーミンの歌に見た「夢」とその後の帰趨が描かれており、いわば当事者による80年代論になっています。 当事者に限らず、女性にとっての80年代とは何だったかを回顧する論考は、多くの人びとが語っています。その意味ではあまり目新しさは感じなかったのですが、平明な「ですます調」の語り口で著者自身がこの時代をどのように生きたのかということを客観視して語る著者のスタンスには感心させられました。 個人的には、ユーミン歌ったような消費社会に生きる女性像を子どもの頃から見ていた、著者よりも一世代後の女性で、本書のようなエッセイがあれば読んでみたいと思いました。
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えー?ユーミンの罪といえば恋愛原理主義を蔓延らせたことでしょう(笑)みたいな気持ちで読んだけど、酒井順子の私的な思いをつらつら綴っただけのエッセーでした。とはいえ、少子高齢化はユーミンのせいかも?みたいなことも言ってたりして、ふふふ。 「助手席」とか「つれてってブーム」みたいな話...
えー?ユーミンの罪といえば恋愛原理主義を蔓延らせたことでしょう(笑)みたいな気持ちで読んだけど、酒井順子の私的な思いをつらつら綴っただけのエッセーでした。とはいえ、少子高齢化はユーミンのせいかも?みたいなことも言ってたりして、ふふふ。 「助手席」とか「つれてってブーム」みたいな話は、うんうん、とか思うわけですが、一方で、本当の初期、松任谷じゃない時代の作品が、ここ数年はずいぶんリバイバルしてるのが、ちょっと気になってて、(特にジブリ作品での取り上げは、どう思うの?とか)そこに触れてくれるとおもしろかったような気がするのが、残念。
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ユーミンとかいう歌手には全くと言っていいほど思い入れのない僕ではありますけれども、著者が酒井さんということで読んでみました…が。 やはり時代を感じざるを得ませんでした…それと僕が男なのが原因かと思われるんですけれども、ユーミンさんの書く歌詞に全く共感ができないといいますか、何を...
ユーミンとかいう歌手には全くと言っていいほど思い入れのない僕ではありますけれども、著者が酒井さんということで読んでみました…が。 やはり時代を感じざるを得ませんでした…それと僕が男なのが原因かと思われるんですけれども、ユーミンさんの書く歌詞に全く共感ができないといいますか、何を言っているのかすら? 理解できないほどでした… ヽ(・ω・)/ズコー まあ、当時の女性には絶大なる人気を誇っていたらしいですからね…理解できないのは僕側に原因があると見ていいでしょう… ヽ(・ω・)/ズコー まあ、最近のユーミンさんの曲だと、というか、これも昔の曲なんですけれども…「風立ちぬ」の主題歌は良かったですね!! あれはかなり…悲しい曲なんですけれども、ともかく印象に残ったと言えるでしょう…。 ヽ(・ω・)/ズコー おしまい…。
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ユーミンは中学生〜大学生まで聞いていた。まさに「ひこうき雲」から「DAWN PURPLE」までで、それ以降は聞かなくなってしまった。酒井さんが「罪」というのがピンと来ないのは、わたしがフツーに(フツーじゃないけど)2回結婚して母親になったことが関係してるのか。どれもこれも懐かしく...
ユーミンは中学生〜大学生まで聞いていた。まさに「ひこうき雲」から「DAWN PURPLE」までで、それ以降は聞かなくなってしまった。酒井さんが「罪」というのがピンと来ないのは、わたしがフツーに(フツーじゃないけど)2回結婚して母親になったことが関係してるのか。どれもこれも懐かしくて、歌詞も鮮明に覚えてる。自分のその時々の状況に、何度ユーミンの歌詞を重ねてきたことか!今改めて聞いてもまったく色あせてないですね。はい、この本がきっかけで改めて聞いてます。
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あらためて読み解くと、 ユーミンって女性全般を先導してたのか、と気づかされる。 良い意味でも悪い意味でも 今の時代に影響を与えてる。 今度は酒井さんの今を読んでみたい。
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第12回ビブリオバトルinいこま テーマ「Anniversary(記念日)」で紹介した本です。 チャンプ本。 http://ikomabiblio.jimdo.com/記録/第12回2013年12月22日/
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帯とカバーだけ見たときは、ユーミンを盛大に扱き下ろしてる本だと思っていたけれど、そんなことはなかった。 男性にはわかりづらそう、女性からは反発がありそう…という感想
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私もユーミンのアルバムに踊らされていた?一人です。 著者と年代も同じで,読んでいて 「あるある」がいっぱいでした。 今思うとイタイなぁ・・・。
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あれだけファンだった著者が会社を辞めたのと同時にユーミンを追わなくなり、「所属いている女」のための歌だと気づく。というのが印象的。「一本裏道に入る」無所属人生の覚悟により卒業できたと。で、卒業できずにズルズルしちゃった人が「負け犬」になったという事か?「助手席」の数はドンドン減っ...
あれだけファンだった著者が会社を辞めたのと同時にユーミンを追わなくなり、「所属いている女」のための歌だと気づく。というのが印象的。「一本裏道に入る」無所属人生の覚悟により卒業できたと。で、卒業できずにズルズルしちゃった人が「負け犬」になったという事か?「助手席」の数はドンドン減ってきたし、椅子取りゲームも大変になったからなあ。
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同世代を実感。思い出せないメロディーもあるけれど、ほぼ頷きつつ読了。ユーミンを追わなくなった(アルバムを買わなくなった)時期もほぼ同じ。知らず知らずのうちに影響されていたに違いない~。
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