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東京百景 の商品レビュー

4.1

157件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2016/11/14

自分も東京に出て来て早10年来。 上北沢も梅ヶ丘も田端も神保町も井の頭公園も銀座も。 既視感のある光景ばかり。 そして、その日常生活の下手さ加減にも既視感が。 その自意識のもどかしさを、こんな風に自分の通ってきた風景に投影してくれて嬉しいというか、なんか、救われた気分。

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2016/09/13

売れずにくすぶってた頃の著者を献身的に常に明るく励ましてくれた彼女との別れ。後輩に奢るために消費者金融に走る先輩芸人のこと…。 「火花」のネタ元はやはり自身の体験が投影されていたんですな。エッセイの形を借りた掌編小説のような巧緻な出来映え。全篇通じて「切なさ」「哀しみ」を心象では...

売れずにくすぶってた頃の著者を献身的に常に明るく励ましてくれた彼女との別れ。後輩に奢るために消費者金融に走る先輩芸人のこと…。 「火花」のネタ元はやはり自身の体験が投影されていたんですな。エッセイの形を借りた掌編小説のような巧緻な出来映え。全篇通じて「切なさ」「哀しみ」を心象ではなく情景で描き切る達者な作家。

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2016/09/12

東京の百の風景。 同じ風景を見たとしても、何倍も何十倍にも違ってみえているような気がする。 言葉の選び方、使い方が絶妙で、それが独特の雰囲気を醸し出すのよ。たまら〜ん。 同じように捉えることができれば、あたしもキラキラした日常に浸れるのかもしれないな。

Posted byブクログ

2016/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者のエッセイに職務質問はつきもので、何回読んでも笑える。 観光地とは違く、身近な場所を思い出とともに描かれて目に浮かぶ光景が広がります。 自分が知っている場所だと、なおさら想像できて空気感も感じられて楽しく読みました。

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2016/08/11

「誰がゴミやねん。」 読ませる力がある。 日常を書いているだけなのに面白い。 和服で過ごすというこだわりもかっこいい。 すごい人だ。

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2016/08/06

76景の池尻大橋の小さな部屋=女の人との危うい(変な意味でなく)関係性が切ない。後、「自意識って不死身なんやね」って、一語に瞬時に同期する自分がいる。

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2016/08/04

駄目だ…涙がとまらない。フラットな視点で淡々と東京を切り取った掌編が百本。夢があるけど金はない。底辺をさまよう若者の普遍的な苦い青春小説のよう。青い実の彼女の話には別のエッセイでも泣かされたがこちらはさらに詳細な短編小説のように書かれていて、滂沱に涙した。まさか泣くとは思わなかっ...

駄目だ…涙がとまらない。フラットな視点で淡々と東京を切り取った掌編が百本。夢があるけど金はない。底辺をさまよう若者の普遍的な苦い青春小説のよう。青い実の彼女の話には別のエッセイでも泣かされたがこちらはさらに詳細な短編小説のように書かれていて、滂沱に涙した。まさか泣くとは思わなかったのが2009年の「太宰ナイト」に纏わる西加奈子さんとのエピソード。西さんなんて温かいお人柄なんだ。「近い将来、みんな又吉さんに帯書いてほしいって言うてくるよ」そしてそれは事実となった。又吉さんにはぜひもっと書いてほしい。

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2016/08/01

まだ無名のころのエッセイなど、今の活躍ぶりを思うととても切なくなり、本当によかったねと言いたくなる。たぶん名前も知らないまま消えていったたくさんの又吉さんがいて、そういう人たちも皆どこかで幸せであってほしい。

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2016/06/02

美しい日本語。 ふっ…と噴き出す、おもしろさ。 行ったところも、まだ行ったことのないところも 親しみを感じるようなイキイキとした表現で 東京のあちこちに連れて行ってくれるエッセイ。 街には、思い出があり、それが楽しいもの、 哀しいものであれ、どれも愛しい。   とりわれ「池尻大...

美しい日本語。 ふっ…と噴き出す、おもしろさ。 行ったところも、まだ行ったことのないところも 親しみを感じるようなイキイキとした表現で 東京のあちこちに連れて行ってくれるエッセイ。 街には、思い出があり、それが楽しいもの、 哀しいものであれ、どれも愛しい。   とりわれ「池尻大橋の小さな部屋」は、 愛に満ちていて、愛にまつわる哀しさや あたたかさに満ちていて、 何度も何度も読み返した。 毎回、人恋しくなる、あたたかくて哀しい想いになった。

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2016/05/17

クスリと笑える。おもしろくてスイスイ読める。 この人の感受性というか…思考能力の高さというか… 体の中に宇宙が広がってる人だなぁ…と感心してしまった。 でも、難解な論文を読んだ時のような拒絶感がない。不思議な人だなぁ…

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