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ほろびぬ姫 の商品レビュー

3.2

32件のお客様レビュー

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2015/01/06

14/01/06 『ベーコン』がわりと好きだったのをふらっと思い出して井上荒野第2弾。 ふしぎな空気感。あなたとあなたってあなたどっちだよそっちかよう。

Posted byブクログ

2015/01/01

あなたとあなた。見た目が同じ双子の兄弟をどちらも「あなた」と呼ぶ主人公。 う〜、かなり混乱。あ、こっちの「あなた」だったのかと度々頭の中を整理しながら読み進めた。 かなり斬新な試みですよね。物語の世界観を壊すことなく最後まで書き上げた井上さんはさすが。 テーマはやっぱり愛なの...

あなたとあなた。見た目が同じ双子の兄弟をどちらも「あなた」と呼ぶ主人公。 う〜、かなり混乱。あ、こっちの「あなた」だったのかと度々頭の中を整理しながら読み進めた。 かなり斬新な試みですよね。物語の世界観を壊すことなく最後まで書き上げた井上さんはさすが。 テーマはやっぱり愛なのかなぁ?私にはちょっと理解できない愛だった。 かなりこの双子に振り回されぱなしだったけど、タイトルのほろびぬ姫というのがやけにしっくりくる。か弱さと内に秘めた憎しみがこのタイトルに凝縮されていると感じた。

Posted byブクログ

2014/05/24

みさきの夫には顔が全く同一の弟 盛時(せいじ)がいて、みさきは二人を「あなた」と呼んでいる.二人の「あなた」が文中で何故か区別できるのは、著者の卓越した技量から来るものと推測した.夫の「あなた」は不治の病にかかり死が近くなり、弟はみさきと行動を共にするようになる.みさきと夫の関係...

みさきの夫には顔が全く同一の弟 盛時(せいじ)がいて、みさきは二人を「あなた」と呼んでいる.二人の「あなた」が文中で何故か区別できるのは、著者の卓越した技量から来るものと推測した.夫の「あなた」は不治の病にかかり死が近くなり、弟はみさきと行動を共にするようになる.みさきと夫の関係は親密だが、弟が現れて複雑になってくる.夫の「あなた」が新時(しんじ)であることが分かるのは、この兄弟の妙な母親 曜子が登場する90頁.辛抱強く読まなくてはいけない.最終的に、みさきの夫への愛が確かなものなのか、他の人でもよかったのか、よくつかめなかった.

Posted byブクログ

2014/05/12

きもちわるい、ね。本当。 でてくる人みんな自己愛が強そうで、いやー、きもちわるいです。 外から見たらわからない、内側のどろっとした醜さで、うわー、見ちゃいけないところを見てしまったなー、という、なんとも後味の苦い。

Posted byブクログ

2014/05/15

あなたとあなた。どっちがどっちのあなた?と混乱するのは最初だけ。いつしか自然と違いがわかるような構成がすごい。 双子の弟を自分の代わりにしようとする夫。夫は試していたんだろうか、それとも心から願っていたんだろうか。 H26.5.11読了

Posted byブクログ

2014/05/05

双子で外見が似ていたとしても夫の代わりにはならない。 そういうことではないんだよ。 そんな考えの夫に失望してしまう……。

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2014/03/23

★4.5 双子の兄弟に翻弄される女性の話。二人称の多用に初めは戸惑ったが、読み進むうちに慣れてくるどころかとても深い意味を持つものに思えてくる。

Posted byブクログ

2014/02/15

残念だなというのが正直なところ。 井上さんの作品割と好きだけど、 これはイマイチぴんとこなかった。 なんだか淡々としてる感じがいまいち。 とはいえ個人の勝手な感想ですから。 ぜひ読んで味わってみてください。

Posted byブクログ

2014/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自らの死期を知ったとき、夫は音信不通になっていた一卵性双生児の弟を妻の前に連れて来た。以下ずっと夫の事も弟の事もあなたとあなたで表現され、読んでいる物に緊張を強いながらも惹きつける。ただ最後の最後、これをどう解釈すれば良いのか混乱したまま読了。もしかすると私の経験値では消化出来ないほどの深い愛の物語なのかも?とも思われる。

Posted byブクログ

2014/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館にて。 不可解な小説だった。 自分の死期を悟って、行方不明の双子の弟を探し出して妻にあてがおうとする夫がまず気持ち悪いし、その弟も得体が知れないし、翻弄される妻も謎の行動を取る。 ラストに向かうにつれて、虚構の世界が混じって来るのも物語に迷いがあるような気がしたが考え過ぎか。 人の気持ちなど、白黒はっきりつけられるものではないかもしれないが、それにしてもどの人の気持ちにもとっかかりがない気がして、気持ちの悪いおとぎ話を読んでいる気分だった。

Posted byブクログ