雨のなまえ の商品レビュー

窪美澄(著者)

2020/06/28

雨に関する短編集。ドラマのエンディングで引きの画面になった時に雨が降っていた、そんな感じの物語。家族だからこそ言えないままのぐちゃぐちゃした感情がたくさんで、全て雨で洗い流してくれたらいいのにねと思う。

2020/06/25

不幸な家族たちの話。
登場人物は基本的にマイナス思考なので救いようがない。
自分の頭で考える前に欲望と自己保身に走ってしまう登場人物たち。
家庭に疲れるとそうなってしまうのだろうか…

2020/03/06

雨にまつわる話の短編小説。いろんな人の生活の中で、雨は降っていて。どんな意味があるのでしょうか。最後の話が好きです。

2020/02/25

重く暗い話が多いです。
性的描写が多く、生々しい場面もあり読むのをやめようかとも思ったのですが最後の話では涙が出そうになりました。
雨にまつわるお話ばかりで、独特の雰囲気がある1冊です。

2020/01/21

窪美澄さん、初読みの女性作家です。「雨のなまえ」、２０１３．１０発行、５話が収録されています。独特の味わいがあり、インパクトが強いです。結構、長く記憶に残りそうです。もう少し、フォロウしたいと思います。ほのぼの純愛物語と思いきや妄想だった「雷放電」。全く意味不明などんでん返しの「ゆきひら」。会話の内容は支離滅裂だけで、なぜかコミュニケーションのあたたかさが伝わってくる「あたたかい雨の降水過程」。

2019/11/10

雨にまつわる(地震も含まれている)短編小説5編。どれも決して幸せにはなれない、どちらかというと報われない話ばかりだけど私は好きでした。3作目、4作目はゾッとした。最後は唯一、主人公の先が見えるような終わり方でホッとした。

2019/10/09

全体的に淀みとか負の感情、やり場のない感情を扱ってるので、かなり気持ちが重くなります。女性視点なので、鬱陶しく感じてしまう部分もありました。

2019/09/24

暗さ、読後感の悪さ、性描写のしつこさ、閉塞感、面白い訳じゃないのにクセになる窪さん。
中学教師の話が特に印象に残った。

2019/07/10

雨の季節に読みたい、じめじめっとした、暗〜い短編集。とても好みでした 笑

●妻妊娠中に浮気をする、マスオさん的ポジションの男、
●パート先の大学生に焦がれる中年主婦
●不釣り合いな美女と結婚し、尽くしまくる男
●幼馴染の自殺に苦しみ続ける中学校教員
●自分勝手にシングルマザーになり、てんてこまいな女。

器用じゃないのに嘘やズルをしてしまう大人たち、
叶うはずのない、身の丈に合わない片思い。

ドラマや少女漫画みたいに、主人公に都合の良い展開は実際には無いものです。
みんな変に背中押されて、勝手に良い解釈しちゃって、勇気を出しちゃって、、、
人生狂わすほどの恥や玉砕食らって惨めなことに…

幻想を抱くほど憧れる人。手に入らないから、遠くにいるから、美しく見えるんですね。
妄想と現実の残酷さがリアルで面白い。

2018/10/17

2018/10/16

雨のなまえ
記録的短時間大雨情報
雷放電
ゆきひら
あたたかい雨の降水過程

雷放電は好きなオチと言うか、読んでいて、あれ？あれあれ？と思っていたらオチでやっぱりな(ニヤっと出来た。
ゆきひらは所々に不穏な感じがするなと読み進めていたら納得なオチだった。あいつ死姦しとる？
あたたかい雨の〜はこれまでの四篇とは打って変わっていい話で少々びっくりした。

この人のかく湿度の高めな生々しい性描写や雰囲気が私はすきじゃな